第2話 世界一(元)の配信(vtuberではない)

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姉が勝手にvtuber事務所に応募してから一週間がたった。

「さ〜て、今日もやりますか!」

:きた!

:きちゃ

:きちゃ!

:なんか声へんじゃね?

:今日もearth war ⅱやるんか?


僕は配信をしていた。earth war ⅱという、オンラインFPSゲームで。

vtuberではないけれど、配信者として活動はしている。姉には内緒で、だよ?

名前はスカイ。プレイヤー名から取った。


:確かに、声高い

:おんなごえじゃない?

:↑変換しろ読みにくい。


「喉が終わっちゃってね。声が高いんだわ。」

女体化のことは、はぐらかしていく。


:なるほど

:声低くなるはわかるけど、高くなるってあったんだな

:そんなことより、参加型!


「参加型良いね!ゴースティング、チーミング有りにしてやろうかな?グリッチ・チートは今まで通り禁止だよ!」


:っしゃ!やったるで〜!

:総員、協力して化け物を倒せ!

:おおおおおおおおおおおおお!

:うぉぉぉおおぉぉぉ!

:殺れぇぇぇ!

:刺し違えてでも殺るんだ!

:元とはいえ、歴代最強の初代世界一位に勝てると思ってるのか?お前ら。


そう、僕は元世界一位なのだ。earth war ⅱでの、初代世界一位。

もう幾度も大会は行われているけれど、僕の築き上げた記録の「大会三連覇」

これを打ち破ったものは一人もいない。

リスナーから化け物扱いされているのも、僕だけが使える異常な技術のせい。

その技術は、リスナーとの戦いで見せてあげる。


マッチの定員が埋まると戦闘機の画面に切り替わる。

この戦闘機から飛び降りて、バトルロイヤルが始まるのだ。


「それじゃ、『アイ ウィシュ ユー グットラック』」


決め台詞である健闘を祈るの英訳を言い終わり、飛び降りる。

今向かっているのは、辺境の地だ。

そこは、資材が集まりやすく回復も多め。高確率でレア武器もある。

NPCもいるため、雇ったり取引をすることが可能。

ただ、辺境過ぎて誰もいかない場所でもある。


しかし、プレイヤーによって変わる。

遠距離攻撃スタンスのプレイヤーはかなり強い。

中距離攻撃スタンスはまぁまぁ。

近距離攻撃スタンスは最も弱い場所になる。


そして、スカイは遠距離タイプ。

一応、全てのスタンスでトップレベルの実力だが…。

スナイパーライフルを彼、いや。彼女に持たせてしまったら終わりだ。


このゲームでは様々なランキングがある。

・ランクマッチでの総合ランキング(世界ランキング)

・ピストル系統の命中率

・SMG(サブマシンガン)系統の命中率

・アサルトライフル系統の命中率

・スナイパーライフ系統の命中率

・ショットガン系統の命中率

・今まで与えたダメージ

・今まで受けたダメージ(1位が最も少ないダメージ)


これらの中で、スカイは

・スナイパーライフルの命中率1位

・ランクマッチでの総合ランキング5位

・今まで受けたダメージ1位

・アサルトライフルの命中率1位

・ショットガンの命中率2位

・SMGの命中率3位


という化け物じみた成績を残しているのだ。

スナイパーを持たせてしまったら、この世界で彼女の右に出るものはいない。


そして、彼女はスナイパーライフルとアサルトライフルを見つけてしまった―――。


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大晦日ですね!明日は、視聴者に対する無双をお送りしたいと思います。

視聴者の中にヨーロッパ一位とかいたりして…(笑)

それでは、良いお年を〜!


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