第18話 分岐点
ニュードーンの追撃から逃れたハルカとエリックは、手に入れたデータの解析に成功し、計画の全貌を明らかにした。それは、ニュードーンが社会の支配を完成させるために実行しようとしている大規模な洗脳プログラムだった。
「これが本当に実行されたら、世界は彼らの思うがままになる。」
エリックが深刻な表情で画面を見つめながら呟いた。ハルカは拳を握りしめ、その内容に戦慄を覚えた。
「どうすれば止められるんだろう?」
「このプログラムを解除する方法を探すしかない。そして、その事実を世間に伝える。」
エリックの言葉に、ハルカはうなずいた。彼女は自分たちの役割がいかに重要であるかを改めて感じた。
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翌朝、二人は新たな計画を立てた。それは、ニュードーンの主要な通信基地を攻撃し、洗脳プログラムの配信を阻止することだった。その基地は都市の中心部に位置し、厳重な警備が敷かれている。
「成功する確率は高くないけど、これしか方法がない。」
エリックが冷静に説明する一方で、ハルカの表情には緊張が漂っていた。しかし、彼女の瞳には揺るぎない決意が宿っていた。
「やるしかない。これ以上、ニュードーンの好きにはさせられない。」
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基地への潜入には、協力者が必要だった。二人はレジスタンスのリーダー、マヤに連絡を取ることにした。マヤはニュードーンの圧政に立ち向かうために地下活動を続けている人物だった。
「この情報が本当なら、私たちも全力で協力するわ。」
マヤはデータを確認した後、すぐに協力を申し出た。
「ありがとう、マヤ。君たちの力があれば成功の可能性が高まる。」
エリックの言葉に、マヤは静かに頷いた。
「でも、この作戦が失敗すれば、私たち全員が捕まるか、最悪の場合は命を失う覚悟が必要よ。」
ハルカもそれを理解していた。それでも、彼女は一歩も引く気はなかった。
「わかっています。でも、未来を守るためには、このリスクを受け入れるしかないんです。」
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作戦の日、ハルカ、エリック、そしてマヤを中心とした小規模なチームが基地の周辺に集結した。各メンバーに役割が割り当てられ、作戦の細部が確認された。
「ハルカと私は内部に侵入してプログラムを停止させる。マヤたちは外部で注意を引いてくれ。」
エリックが指示を出すと、全員が真剣な表情で頷いた。
「気をつけてね。」
マヤが短く言うと、チームはそれぞれの持ち場へと向かった。
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ハルカとエリックは、基地の外壁を乗り越えて内部へと侵入した。廊下を慎重に進みながら、目的の部屋を目指す。
「こっちだ。」
エリックが手元の端末を操作しながら、セキュリティの情報を確認する。ハルカは息を潜めながら、足音を立てないように歩を進めた。
突然、背後から警備員が現れた。ハルカは一瞬で身を隠し、エリックが警備員を気絶させる。
「急ごう。時間がない。」
二人は再び進み、ついに目的の部屋にたどり着いた。そこには巨大なコンピュータが並び、プログラムが実行される準備が整っていた。
「私がこれを止める。」
エリックが端末を接続し、プログラムの停止操作を始めた。しかし、その瞬間、基地全体に警報が鳴り響いた。
「見つかったか!」
ハルカは周囲を警戒しながら、エリックの操作が終わるのを待った。
「もう少しだ…持ちこたえてくれ!」
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その時、外部でのマヤたちの作戦も激化していた。警備部隊との銃撃戦が続く中、マヤは冷静に指揮を執りながら、ハルカたちに時間を稼いでいた。
「まだよ、もう少し耐えるの!」
彼女の声がチームに力を与えた。
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エリックが最後の操作を終えると、コンピュータの画面に「プログラム停止」の文字が表示された。
「やったぞ!」
エリックが喜びの声を上げたその瞬間、部屋に武装した警備員たちが突入してきた。
「行くぞ、ハルカ!」
二人は急いで出口に向かって走り出した。追手が迫る中、何とか外部に脱出することに成功した。
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基地の外では、マヤたちが待っていた。彼らのサポートのおかげで、二人は無事に合流することができた。
「プログラムは止めた。でも、これで終わりじゃない。」
ハルカは息を切らしながら言った。その言葉に、全員が頷いた。
「これからが本当の戦いだ。」
エリックの言葉に、誰もが未来への決意を新たにした。その夜、彼らは次なる戦いの計画を練り始めた。
希望の火は、まだ消えていなかった。
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