それから


それから、なにがあったの?と言ったら、私には分からない。けど、奈々と三上がニコニコと笑い合っているのは確かだ。



「良かったね。本当。おめでとう。」



「あきちゃんありがとう。」



「三上の事、ずっと好きだったもんね。」



「うん。」



ニコニコと笑う奈々は、すごく可愛い。

やっぱり可愛い。



あの男のどこが良いんだろうか、と今でも思うけど、こんなに奈々が幸せそうな顔をするんだ。きっと奈々にとっては、良い男なんだろう。



いつか私もその良さが分かる日が来るのか?

それは、また先のお話。



と、ここでこのお話はおしまい。



これは、私。

高見 あきが、親友とその幼馴染を見守っていたという物語である。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る