第9話 ダンジョン探索開始!潜む影と謎の強敵?
「リオ、今日は初めてのダンジョン攻略じゃぞ。」
妾は洞窟の前に立ち、深い闇を見つめた。古びた石碑には警告の文字が刻まれ、微かに魔力が漂っておる。ダンジョンの息吹はどこか冷たく、心を引き締めさせる。
「ここがダンジョン……ちょっと怖いけど、僕、頑張るよ!」
「その意気じゃ。ダンジョンとは油断を許さん未知の領域じゃ。心して進むのじゃぞ。」
「ギャギャッ!」
通路から飛び出してきたゴブリンたちが、武器を振り回しながら襲いかかってくる。
【敵情報】
名前: ゴブリン
種族: 魔物
レベル: 10
HP: 80
MP: 5
攻撃力: 50
防御力: 40
「リオ、行け!」
妾の声に応じ、リオが前へ飛び出す。[ママ大好き]のスキルが発動し、その身体能力が劇的に向上した。
「速い……!」
リオは一瞬でゴブリンに肉薄し、拳を振り抜いた。
ズゴンッ!
ゴブリンが宙を舞い、壁に叩きつけられる。続けて後ろから迫る別のゴブリンには、リオが素早く振り向きざまに蹴りを放った。ゴブリンの体は無様に崩れ落ち、息絶えた。
「どうじゃ、リオ?お主の成長を感じられるか?」
「うん!僕、もっと強くなれる気がする!」
「次はスライムじゃな。」
通路の先でヌメヌメと動くスライムたちが現れる。
【敵情報】
名前: スライム
種族: 魔物
レベル: 4
HP: 15
MP: 1
攻撃力: 15
防御力: 8
「スライムは核を破壊せねばならん。見極めて撃つのじゃ。」
リオは注意深くスライムを観察し、透明な身体の中に光る核を見つけた。
「見つけた!」
スライムが跳躍する直前、リオは素早く拳を振るい、核を正確に打ち抜いた。スライムはその場で崩れ落ち、消滅した。
「よくやったぞ!核を見極めるとは大したものじゃ。」
「さて、これが最終試練じゃ。」
奥から唸り声と共に姿を現したのは、巨大なゴブリンリーダーだった。
【敵情報】
名前: ゴブリンリーダー
種族: ゴブリン
レベル: 32
HP: 940
MP: 80
攻撃力: 250
防御力: 110
リオが怯む中、セリーヌは冷静に指示を出す。
「リオ、タイミングを見計らって攻撃するのじゃ。」
リオはゴブリンリーダーの大剣を回避しながら反撃を試みる。敵の動きを見切りつつ、渾身の一撃を叩き込む。
ドゴォンッ!
ゴブリンリーダーの巨体が地面に崩れ落ち、戦いは終わった。
「やった……僕、勝ったよ!」
「ふむ、よくやったのう。これでまた一歩、冒険者として成長したのじゃ。」
戦いを終えた妾たちが出口に向かう途中、背後から妙な気配が漂ってきた。
「ママ……?」
「静かに。何かがおる。」
低い笑い声が洞窟に響く。闇の中には、人間らしき影が立っていた。
「これは面白い……。」
「誰じゃ、お主は……?」
影の正体は明らかにせず、相手はただ冷笑を浮かべて立ち去った。その背中には魔力の残滓が漂い、次の戦いへの不安をかき立てる。
「ママー、次はどうするの?」
「ダンジョン探索は一段落じゃが……次は妾たちの噂を嗅ぎつけた者に備える必要がありそうじゃの。」
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あけましておめでとうございます!2025年もよろしくお願いします!今年も親子の冒険を楽しんでいただけるよう頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします!
さて、ついに現れる謎の影――。親子の旅路に新たな危機が訪れる!? その正体は敵か味方か、それとも……。今回もリオの魔王としての資質が問われる場面が満載!セリーヌとリオの絆が新たな形で試される展開も見逃せません。
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