第5話  一本の希望

突然、電話が掛かって来た。

健斗が「もしもし?どちら様ですか?」と電話に出た。

その声は照子で「あら?今好きな事は見つかったのかしら?」と健斗に声を掛けた。

健斗が「はい。今も変わらず好きな事が見つかりました」と照子に話をした。

照子が「そう。良かったわ」と嬉しそうに健斗の返事に答えた。

健斗が「あの、それで話なんですけどそちらで花屋さんのアルバイトでも良いです。雇って貰えませんか?」と照子にお願いをした。

照子が「うん、良いわよ。でも、花屋さんでアルバイトをしたら、今よりも忙しくなって、きっと好きな事なんて出来なくなっちゃうけど良いの?」と健斗に聞いた。

健斗が「はい、喜んで」と凄く嬉しそうに返事に答えた。

照子が「じゃ、健斗君のエプロンも用意するから、花屋さんでは一緒に頑張りましょう」と健斗に声を掛けた。

健斗は、次の日から花屋さんのアルバイトを初めて、仕事では、花を包み「これで良いですか?」とお客様に声を掛けた。

お客様が「ありがとうございます」と健斗にお礼を言ってお店を出て行った。

健斗は「ありがとうございました」と笑顔でお客様を見送った。

照子が「そろそろ、お昼にしない?お客様から貰ったお弁当があるから、食べましょう」と話をして、他のおかずも冷蔵庫から出して来た。

照子が「頂きます」と言うと、健斗も「頂きます」と挨拶をした。

2人で食べるお弁当は、いつも1人で居た時よりも寂しくなく、楽しくていつもより美味しく感じた。

健斗が「ご馳走様でした」と箸を洗い、食器を洗って片付けた。

照子が「ねーねー。いつも1人で居たんでしょう?今、私と一緒に居て楽しい?」と話し掛けて来た。

健斗が「はい!今は、凄く充実して居ますし、1人の時よりも楽しくて、嬉しく感じます」と照子に素直に答えた。

照子が「そう。それなら良かった」と健斗に返事を返した。

2人で食べる食事を終えて、健斗達は持ち場に戻って、お花に水をやったり、お花を包装してお客様にお花を渡した。

そうして、健斗はお客様に笑顔と元気を与えるようにして笑顔で懸命に接客をして居た。


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