さすが幼馴染み!

駅前のショッピングモールは高校から徒歩で15分程度の時間をかけ移動した。そして僕たちが現在何をしているかというと。


「このスパイクカッコいいな!」


朔がサッカーの道具を買いたい!といったのでそれに付き合わされショッピングモール内のスポーツショップにきている。



正直面倒臭い。別に僕はなにかスポーツをしているわけでもないので、スポーツショップにきたところで欲しいものもないし、興味があるものも特にない。はっきり言ってスポーツショップにきてもやることがない。


北条さんは朔と一緒にサッカー道具をみてるみたいだし。


よし、店の外で待っておこう。


僕はその場から離れ、丁度スポーツショップの前にベンチがあったのでそこに腰を掛けた。そしてスマホを取り出しゲームでもしていることにした。




―5分後―



「ここにいたんだ、相沢くん」


どうやら北条さんも朔の買い物に飽きて、こちらへきたようだ。いや、もしかしたら、1人になった僕を心配してこちらへきてくれたのかもしれない。


「うん、5分くらい前から飽きてここでゲームしてた」


「相沢くんサッカー興味なかったもんね」


北条さんはそう言いながらベンチへ腰を下ろす。


僕のとなりに。え、距離近くない?ただでさえ女の子とあまり接点がない僕なのに、こんな美少女が隣にいたら心臓が爆発してしまうよ。あー緊張してきたー。とりあえず、触っていたスマホをポケットにしまい会話に集中しよう。


「朔君はあの状態になったらもう少し時間かかると思うしゆっくりしていよう」


「流石幼馴染み。なんでもわかるんだな」


「あはは、なんでもはわからないよ。わかることだけしかわからないよ」


北条さんはこう言っているがきっと朔のことはなんでもお見通しなのだろう。これまでもこの2人の絡みはみてきたが息のあった阿吽の呼吸のようなものが度々感じさせられることがあった。


まあ、それはさておき北条さんには聞いておきたいこともあるし今のうちに聞いておくか。


「それより今日は僕も一緒にきてよかったの?」


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