幼馴染みと遭遇(友人の)

「あ、相沢君」


「ん?北条さんか」


食堂へ向かう為に廊下を歩いていると噂の北条さんと出会ってしまった。これはもしや運命では!


……そんななことは万が一にも運命的ななにかではないことは僕がよく分かっている。彼女には朔がいる。それに彼女も2年生でそれも隣のクラスだしそりゃ出会うよな。


それにしても流石の美少女っぷり。身長は160cmくらいでスタイルはスレンダーでモデルをやってるんですかというくらい細く、肌もシミひとつなく白い。胸のサイズは知らないが平均くらいであろう。そして特徴的である髪の毛は枝毛がな1本もない腰まで伸びた黒髪ストレートロング。瞳は大きく鼻筋もしっかりしている。制服も校則通り着こなしており優等生って感じがする。実際成績もいいし。



「ひ、久しぶりだね、相沢君。最後に会ったのは1週間前だったよね?」


「そうだな。朔と一緒に下校した時以来だな」


北条さんは少し口ごもりながら僕と会話をしている。普段2人で話すこともないので少し緊張しているのかもしれない。かくいう僕も少し緊張している。


「それより珍しいな。北条さんから声をかけてくれるなんて」


「そ、そうかな。相沢君が教室から出てくるのが見えたからつい声をかけたくなって」


「そっか、北条さんみたいな可愛い子に声をかけてもらって光栄だな」


何気ない一言だったが、その一言がきっかけだったと思う。


「かかかかか、か、か、可愛い!!?」


北条さんの顔がみるみる赤くなっていったと思ったら、今度は北条さんからは聞いたこともないような大きな声で驚かれた。


驚いたな。こんな大きな声だせるんだな。


なんだ、なんだと周りの生徒たちもそんな発生源にのほうが気になり、視線がこっちに集中した。


「ごめん!北条さん、また後で!」


あまり目立ちたくない僕はその場から走って逃げさった。


とっさのことだったので食堂とは正反対の方へといってしまい、結局昼休みは朔と出会わずに終了してしまった。









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