平凡でない友人の幼馴染み

その後、すぐに予鈴がなったので、朔は自分の席に戻っていってしまった。


そして時間は進み現在は昼休み 。僕は教室で自分の席で昼ご飯をたべながら先程のことを考えていた。


朔と話していた時に名前があがった花という少女について説明しておこう。フルネームは北条花ほうじょうはなという僕らの同級生の女子生徒である。クラスは別だがとてつもない美少女で同じ学校の人間ならその名前を知らない者はいないと言われるまでだ。


そんな彼女とは小学生からの幼馴染みである。


……朔が。


イケメン主人公と美少女幼馴染みヒロイン。どこのラブコメだよ。まあ、世界はアイツを中心にまわっているといっても過言ではないので仕方ないか。リア充爆発しろ。


あ、一応僕も中学生からの知り合いではあるが朔と一緒にいる時に何度か話したことがある程度。2人であそんだり、ましてや話したこともない。友達という関係という仲でもないと思う。


朔も僕と北条さんの関係値くらいは把握してるだろうに何故僕も誘うんだ?


というか僕邪魔じゃない?僕の予想が正しかったら北条さんは朔に惚れているはず。朔が北条さんのことをどう思っているかは知らないが、ただでさえ美男美女の2人だ。その中に僕みたいなモブが混ざっていたら周りも不思議がるし明らかに場違いだろう。


北条さんも朔と仲を深めるチャンスに僕がいたら邪魔なはず。


正直そんなに気乗りしないし。


よし!今からでも断ろう。


朔はきっと昼休みはサッカー部の友達と食堂にいるはず。


考えもまとまり昼ご飯も食べ終わったので、朔がいるであろう食堂へ向かうことにした。

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