第3話 偶然

3人の顔合わせの次の日、僕は久しぶりに街に買い物に来ていた。

1ヶ月後の魔王討伐の旅に出る為、

諸々の買い出しや、終えておきたい研究の材料などを買う為だ。


「久々に街に出たけど色々店が変わってるなぁ、あっ、あそこの素材屋潰れちゃってんじゃん、やっぱ利益出てなかったよなぁ」

目当ての店が無かったり、久しぶりだったので

迷ったりしたが、ようやく全部買いおえた


「よし、これで素材類は粗方買いおえたかな、

次は食材っと、」


1時間ほど経ち、あらかた買い終え、今日の晩飯をどうしようかと考えていたところ、

フラフラと危なげに前を歩いていた人が、倒れた、流石に放っておくことも出来ないと声をかける


「大丈夫ですか!?ってあれ?リズさん?」

そう、倒れていたのはつい先日同じパーティーとなったリズであった。

近づくまで全然分からなかった

ほんと宿屋でバイトしてますって言っても

違和感ないぞこの子…


「リズさん、どうしました?どこか調子が悪いんですか?」

「………なか………せて……」

「え?」

「お腹減った…、何か食べさせて…」

………

なぜか少し嫌な予感がした





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る