第7話
side小川
前にキョドってる女が見えた。
遠くからでもちっちゃいと思っていたが、近寄ってもちっちゃかった。
俺の胸位に頭が来る。
やっぱ、ちっちぇ……
無視して教室に入ろうとしたら声を掛けられた。
正直、『またか』と思った。
俺に話し掛けてくる女は、皆ソレが目当てだと思っていたから……
だが、何故かあいつだけはいいかと思えた。
可愛いかったというのもあるが、なんか意外だったからかも知れない。
だから、放課後OKしたのに『今がいい』とか言い出したからイライラした。
のに、違った。
高田に話してる内容で、俺の勘違いだったと分かり、怯えさせた事が少し気になった。
俺らしくもない…
さっき振り返ったのは何だったんだろう?
高校の1年のくせに今、右に曲がったよな?
…あいつ、大丈夫なのか?
「あれ?小川、もしかして、さっきの子知ってんの?」
高田が俺に聞いてきた。
「何で?」
「今、心配そうに目で追ってるから」
は?
心配そうに?
マジ、あり得ないっ
「…!違うっ!関係ない」
そう、俺には関係ない。
イライラしながら教室へ入った。
side 小川 end
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