第6話

side高田



「何か、可愛かったな。ちっちゃかったし。小動物みてー」



オレは、廊下に居た小川に話し掛けた。


小川は無言だったが何かを目で追っていた。


視線の先には…



「あれ?小川、もしかして、さっきの子知ってんの?」


「何で?」


「今、心配そうに目で追ってるから」


「…っ!違うっ!関係ない」



そう早口に言うと、小川は教室へ入って行ってしまった。


後ろを見ると、もうさっきのすずちゃんは居なかった。




side 高田 end

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