第11話

『ぷっ、そうそう!コントみたいだったよね?』

『あっ、あの2つの赤いスジ!!ツツーってね?』

『サイコーだったよね!』



ギャラリーがザワザワとし出した。


「せ、先生……あの時は、ホントにごめんなさ……」


「よーい!」


ピー


「うわっ!」


私はとにかく走り出した。



ガシャーン


ガシャーン


ガシャーン


ガシャーン……


定期的に響く音……


「はぁ、はぁ、はぁ…せっ、先生!た、タイム……いかっ…がでした……か?」


「ハードル倒しすぎ…ってか、全部?…そして、おそすぎっ!」


「えっ?遅かった……ですか?……うーん?」


「ほらっ、ハードル直して!!」


「あっ、はいっ!」

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