第5話

私がそう、真っ赤になりながら正直な気持ちを答えると


「ちょっ、ちょっと!何?このちっちゃい生き物は!ヤバイ!かわいすぎ!小川君にはもったいないんだけどっ!!」


「ミナ、すずは俺のだからあげないよ!!お前には高田がいるだろ?」


小川先輩が不機嫌そうに言うと


「ミナ、お前の気持ちスゲー分かる!オレもすずちゃん、欲しいっ!可愛すぎだよな!!」


「うん。キミもそう思うよね?欲しい!!」


「だからっ…すずはっ!………」


「すっ、すみませんっ!私は小川先輩のなのであげられませんっ………が、今日家でバターサンドクッキーを作るので、明日もし良かったらそれをもらって下さいませんか?」


私が小川先輩と繋がれている手をぎゅっと握りながらそう言うと


「「かわいいー!!」」


2人に抱きつかれた。


途端、小川先輩が2人から私を引き離し、自分の方へ抱き寄せる。

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