第6話

「ケチっ!」


と、ミナ先輩。


「独占欲の強すぎる男は嫌われるぞ!」


と、高田先輩。


「っ!!」


それを聞き、私を離そうとする小川先輩。

私は離れて欲しくなくて慌てて


「お、小川先輩の腕の中は、あん…安心するので、す、すす好きです……」


と、スリスリした。


「「「かわいすぎー!!!」」」


今度は3人からぎゅっとされ…そうになったが、小川先輩が素早く右手で2人からガードしてくれたおかげで潰されずに済んだ。


「少し位いいじゃないのー………ってか、あなたホントに小川君?」


「ホントホント!好きな女相手だとこうも変わるんだ??オレ、ビックリしたよ!!」


私は疑問に思い、小川先輩を見上げる。


「小川先輩?変わるん、ですか?」


私は空いている左手で、端正なお顔の小川先輩のホッペをムニッと摘む。

うん、人間だ!

安心した!

そして


「プニプニですね?」


そう言いながら笑った。


「「っっ!!!!!」」


左側から息を呑む気配がする。

不思議に思い、左側の高田先輩とミナ先輩の方を振り向くと、2人で口を開けてビックリしていた。


「へ?」

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