第3話

………………。


その後の小川先輩宅でのお勉強会での一コマ。



「はいっ!小川先輩、おにぎりです!」


そう、ニコリとしながら『両手』で出されたソレは……

小玉スイカ位あるものだった。


「えへへ。小川先輩が、か、かかか彼…氏になってくれたのが嬉しくて、張り切っちゃいましたっ!」


チュッ


ポロッ


「おっと……うわっ、重っ!」


俺はすずが落とした巨大おにぎりを片手でキャッチし


「今度は、すずからキスして。」


「っ///」


「イヤ?」


「………がっ、がんばります!」


ほっぺにしよう……

今日…恥ずかし過ぎて無理だから……


ギュッと目を瞑り、小川先輩のほっぺ目指して近づく。


ちゅ


そして、離れ……


「んっ?…………ちょっ…………ふぁっ…………はっ…………」


「唇以外にすると、こうなるからね?すず?」


ようやく離された唇……長い長い長いキスの後に、肩で息をしながら真っ赤な顔で小川先輩を見ると、ニヤリとしてこう言われた。


私の『ニヤリ』に対しての危険認識度がぎゅいんと上昇したのは言うまでもない。




《報告》…終わり!

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