第2話
ママも、急に笑いを止めた小川先輩を見る。
ママは、キョトンとしている私と顔を赤くしている小川先輩を交互に見て
「小川君、すずの笑った顔ってすっごくカワイイでしょ?ずっとこの笑顔を守ってね!」
そのママの言葉を聞くと、途端に姿勢を正した先輩。
そして
「はい。今日から高宮すずさんと付き合う事になりました。宜しくお願いします。」
そう真剣に言うとお辞儀をした。
その様子に私もつられてペコリ。
「ふふっ、2人っていつも手繋いでいるのね?」
そう言われて、目を繋がれている右手に向けると、小川先輩もそこを見ていた。
「すず、小川君といると安心する?」
「うんっ!なんか、幸せな感じがする。」
「そう!2人とも、おめでとう!これからも宜しくね?」
「「はい!」」
小川先輩とハモった。
何かそれだけでも嬉しい!
「じゃ、あとでね。メールする。」
「はいっ。直ぐに行ける様に用意しておきます。」
そして、小川先輩はうちの玄関を後にした。
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