第4話

「良かったわ。ヴェネツィアの人ら、陽気なええ人そうで」

 イアンは手を振って返しながら、笑った。

「あの……本当にありがとうございました。すみませんでした、お城に行く途中だったのに」

 ネーリが謝ると、スペイン将校は首を振る。

「ええねん。そんなのは。俺はああいう連中、大嫌いやねん。君には災難やったけど、ぶっ飛ばせて俺は良かったわ」

 そんな言い方をされ、ネーリはくす、と笑んだ。

 その笑顔を見て、イアンは瞳を細める。

「良かった。笑ってくれたな。そやで、折角の【夏至祭】なんやから、あんな連中に会ったことで笑えんくなったら損や。な?」

「はい」

 ネーリは頷く。

「それ、随分重そうやね。何が入ってんの?」

 ネーリが肩から掛けて、馬に乗る自分の上に抱えるようにしておいてある鞄に、イアンが首を傾げる。

「あ……これは、僕がお世話になってる教会の神父様が、西の教区に届けなきゃ行けなくて、僕が代わりに届けるところです。【夏至祭】ではいつもより大規模な礼拝も行われるから、小さな教会からこうやって儀式具を貸し出すんです」

「へぇ~。っていうか西の市街って、最近立て続けに殺人事件やら傷害事件が起こっとるとこやろ?」

 イアンがふと気付いて、聞いて来た。

「危ないんやないか?」

「あ……でも、……祭りの準備で人はたくさん出てると思うし、それに警邏隊は今街に出てないっていうから、平気だと思います」

「活動自体はな。でもああやってあいつら自体は街をうろついとる。いなくなったわけやあらへん。もっと明るいうちに行こう思っとったんやろ。もうすっかり日も落ちてる。悪かったな……。知ってたら、迎えに来たうちの連中に送らせたのに」

 謝られて、慌ててネーリは首を振った。

「いいんです。全然気にしないで。よく行く教会ですし」

 どこから、鐘の音がしている。

 イアンは癖のある黒髪を掻いた。どうやら約束の時間のようだ。

「ほな、俺が送ったるわ」

「えっ。あの……でもお城……」

「ええねん。街で騒ぎがあったって言えば分かってくれるやろ。それに、ちゃんとした約束で呼ばれたわけちゃうねん。ホンマは昨日やったんやけど、王様の具合が良くないから言うて今日に予定がずれた。王宮で夜会をやっとるから、その間に挨拶行けばええんや。

今の鐘は夜会が始まる合図やろ。全然時間あるよ」

「でも……」

 イアンは安心させるように笑いかけた。

 「ええねん! これでまた君が変な奴に絡まれてどうにかなったら、折角あの時助けたのにって俺一生後悔するやんか。それにこのまま別れても無事に家帰れたやろか……って気になって今日眠れなくなるやろ。最近ずっと寝不足やねん。今日くらいは、勘弁してや」

 大袈裟な言い回しには、優しさを感じた。これ以上断わっても逆に迷惑がかかると思ったので、ネーリは頷いた。

「すみません。本当にありがとうございます」

「ええねや。そのかわり、新しく着任したスペイン海軍の将校さんはすんごい親切で感じのいい人やったって教会の皆に言いふらしといてな」

 片目を瞑ってイアンがそう言ったので、ネーリはくすくす、と楽しそうに笑いながら頷いた。その笑顔を目を細めて優しい顔で見遣ってから、イアンが気付く。

「そういや、君の名前聞いてへんかったわ」

「僕は……ネーリと言います。

 ネーリ・バルネチア」

「ネーリか。俺の自己紹介は……いつの間にか終わってたわな」

 ほな、行こか。

 二人は仲良く馬を並べて通りを歩き出した。

 陽気なスペイン将校はヴェネツィアの街の美味しい店が知りたいと言ったので、ネーリは有名どころや、美味しいお酒を出してくれる所などを教えてあげた。彼はとても喜んでくれた。

「ネーリは街に詳しいみたいやな。ずっとここに住んでる?」

「はい。小さい頃から」

 日が落ちても祭りの準備で賑わう街を、馬を並べながら歩いて、頷いた。

「そっか。……街の警邏隊って昔からあんなか?」

 彼は首を振る。

 そうか……。イアンは何かを考え込んだようだ。

「そら……俺の国かて、戦とかしてると一時的に街の治安が悪化するとかいうんは、あるけどな……」

「悪化する理由は……なんでしょうか?」

「まあ、一番の理由は色んな人間が増えるからやろな。戦すると傭兵も増える。違う国から来た奴からすると、その国の違和感に気が立つこともある。元々いた連中はそんなこと知る由もないし、まあ喧嘩になるわな。事件が増えると、街の人間もピリピリしてくるやろ。あんな風に、街の人間が笑えなくなったら、そら街の空気がおかしなってくる」

 楽しそうに話している市民を見ながら、イアンは言った。

「そこから先は悪循環やな。市民が苛つき出すと、真面目にやっとる守護職ともぶつかるようになる」

「……そういう風になったら?」

「ん? ……まあそうなったら、一度外出禁止令でも出して、衝突自体を回避させるしかないわな」

「市民を家から出さないってことですか?」

「そう。けど、これもあんま長い間は使えへん。あんま長くなると外出れないっていうんは悪い影響を与えるからな。鬱憤たまるやろ」

 こく、と頷いて、イアンを見た。

「大体一、二週間が限度やろな」

「それが過ぎたら、どうするんですか?」

「段階的に外出を解放するんや。例えば教会の礼拝は認めるとか、そこでは食べたり飲んだりするのも許可したり。ただしこの時の守備隊は相当きつく手綱締め上げなあかんで。

 市民も我慢させとる。悪態だってつかれるかもしれんが、絶対キレたらあかん。

 市民の行動を監視して、絶対に手は出さへん。例え騒ぎが起きても暴力的な素振りは守護職はこの時期絶対見せたらあかん。そういうことした奴は相当処分を与える。そやって、市民の守護職に対する信頼を取り戻すんや。一からな」

「……それから、どうすればいいの?」

「えっ。それから……って」

「教会の礼拝とかは許可して、段階的に」

「そ、そやなー。んーと。どこかで全解放するんやけど……そや、そういう時にこういう昔からの祭りとかは使える。その日から解放やー! ってなると祭りも楽しめて、市民も満足するやろ? ほんで、祭りが終わったら守備隊と一緒に街のお片付けでもすれば、また仲直りや!」

 一緒にお片付け……と目を丸くして、ネーリは「そっか」と明るく笑い出す。

「それで一緒に礼拝して、一緒に食べて、笑えるようになったら、大丈夫なんだ」

「ははっ。そうやな。確かに。祭りではしゃいで終わりじゃなくて、終わった後もなるべく市民の行事には守護職は一緒に参加した方がええかもな。守護職と市民ががっつり手を組んでればな、多少他所から傭兵とかゴロツキみたいなのが来たって、その信頼は失われないんやで。守護職は市民に、どんな奴らが他所から来ても、警邏や守備隊に助けを求めれば、自分たちは助けてもらえるって思われなあかん。それが今は、守備隊が市民を苛めて遊んどるんやからな……。どうしようもないわ」

 うん、とネーリは頷く。

 イアンは笑った。

「ネーリはそれからそれからってたくさん聞いて来て。好奇心旺盛なんやな。街がどうやったら平和になるんか、知りたいのか?」

 頷いている青年にイアンは優しい目を向けた。

「ずっとこの国で生まれ育ったならそうだよな……。【シビュラの塔】が火を噴いた時も、この街におったんか?」

 青年は小さく頷いた。

「そうか……。街はどんな空気だった?」

「……静かだった」

「静か?」

「みんな寝静まってる夜に、一瞬のことだったから」

「ああ……そうなのか……」

 それはそうだ。

 普段と変わらない日常。【シビュラの塔】を例えヴェネト王国が起動させたとしても、何も知らない市民には罪はない。

「でも僕は、家で……たまたま星を見上げていて、見ました」

「砲撃する所か?」

 イアンが思わず馬を止めた。ネーリもゆっくりと馬を止める。

「ぼく、……絵を描いていて。夜空の絵を描いていて。ある時気づいたんです。海の上に、白く輝く塔が建っていることに。数時間前は霧に包まれて何も見えなかったのに、くっきりと見えた。あんなシビュラの塔を初めて見たから、不思議だと思って、ずっと見ていたら、突然――爆発したみたいな光が空を包んで、一筋の光が」

 ネーリが空を指差した。

「真上に放った?」

 うん、と頷く。イアンは眉を寄せる。

「水平線に沿ってじゃなくてか?」

「空の上に向かってです」

「それは初耳や。けど、一番最初にやられたの【エルスタル】やろ。ここから狙って途上の国とかなんで吹っ飛んでないねんって不思議に思っとったんや。どんな射程しとんねんって……真上に撃った?」

「それから、不思議な音がしました。空全体が、反響してるみたいな……遠くからだけど、それがこっちに押し寄せて来る感じ」

(【エルスタル】が吹っ飛ばされた轟音か? なんで真上に撃ってそんなところが被弾するんや)

 考えても分からない。答えは出ない。あれは人知を超えた古代兵器なのだ。

「……それから【シビュラ】の様子はどうやった? こっちになんか異変はなかったか?」

「海が……」

「海?」

「海が黄金色に光ってました。海じゃなくて、空に、星じゃない光がヴェネト一帯の空に広がって、それが海面に映ってた。眩しいくらいに」

「どれくらいの間?」

「一時間くらいです」

「そのあと【シビュラの塔】はいつ発動したか分かるか?」

「一度も動いてません」

「一度も? けど、アルメリアとファレーズもやられたやろ」

「……聞きました。三つの国が滅んだって。でも、あの光景を見たのは一度です」

「一発で三つの国を滅ぼしたってことか? 場所も違う、離れてる国を」

「……分からないけど」

 首を振り、押し黙る。

「その話がホンマなら……噂以上のバケモンやな。ゾッとするわ……【シビュラの塔】のこと、ヴェネトの王家は一言もまだ喋ってへんやろ? けど、自分の鼻先でそんなこと他国の人間にされたらそれこそ大騒ぎするはずや。あの落ち着きと不遜な態度が示すに、起動させたのは絶対奴らやねん。ネーリ。【シビュラの塔】には近づけへんのか?」

「小さな暗礁があのあたりはたくさんあるから、海上からは近づけないって聞いてます。

小さな船とかは、逆に近くの山から吹き下ろす風が強くて、近寄れないらしいし」

「とすると王家の人間は陸から出入りしとるってことか」

「西の幾つかの孤島から、潮の浅い時に山に渡れるって聞いたことがあります。もっとも……あのあたりは王家の私有地で、湿地帯が広がるから、誰も立ち入れないけど……。でも昔は、……僕のおじいちゃんが生きていた頃は、湿地帯で狩りも出来たんです」

「けど、そんなすんごい力があったら、なんで今まで使わなかったんや。いや、使えいう意味ちゃうけど、例えば他国を脅すなら、その辺の海でも吹っ飛ばすだけでも効果はあるやろ。いつから建ってたか正確には分からんとか言われる塔なんやぞ。なんで今起動すんねん。今までの千年以上、何やったんや」

「……。」

 イアンは腕を組んで眉を寄せたが、ネーリが俯いて押し黙っていることに気付いた。

「悪い。つい気になって。ネーリにそんなこと聞かれても分からんわな。色々聞いてもうたわ。悪かったな。俺も十分、好奇心旺盛や」

 肩を軽く叩いて、歩き出す。

「……イアンさん」

「ん?」

 またぽくぽくと石畳を、馬が歩き出す。

「今、ヴェネトに神聖ローマ帝国と、フランスと、スペインの三国が集まっているんですよね。……誰が呼んだんですか? 王さま……ですか?」

「ええ質問や。鋭いな。いや信じられへんかもしれんけど、誰も呼んでへん。俺たちは自主的にこの地に集まった」

「自主的に?」

「そうや。形式上はな。【シビュラの塔】が起動したあと、こいつら野放しには出来ひんって思って、各国の強豪国がヴェネト王国の王に、親書を送った。表面上は【シビュラの塔】のシの字も書かん親書をな。ヴェネトとより深い親交結びたい言うて、まあ平たく言うと擦り寄ったわけや。それに対して、王宮がこの三国に今周辺域が海賊やらなんやらで脅かされてるから、守備隊送ってくれたら嬉しいなー。そうしたら一層貿易とかも安心して出来るのになあ、って返事を書いたわけや。だから俺たちは今、こうしてここにいる。

何が出来るのかも分からんし、何をすべきかも全く分からん。でも指くわえておられんかった。そういうことや」

「そうなんですか……」

「一番ええのは、千年以上沈黙して来た【シビュラの塔】の起動がこの一回きりで済むことやな……。気の迷いのまま、また千年、眠って欲しいわ。その間に、ヴェネト王国って存在が世界の中でどうなって行くんかは分からへんけど……。

 あの一回しか撃てなかったことであってほしい。それさえ分かれば……、脅しなんぞ少しも効かへんやけどな……。ヴェネトに来てみてわかったわ。ホンマにこの国は軍事力無いし、街の守備すらあの程度や。俺のスペインなんか、強豪国がひしめき合っとるとこにあるから、危機感がよぉ芽生えてる。その俺から見ればホンマこの国緊張感ないで。

 ただ……。だったらとっくの昔にこんなとこ侵攻されて属国になっとるはずやんな?

 ……地中海に出ると、遠くに【シビュラの塔】はどっからでも確認出来る。

 なんか感じとってたんや。俺たちは。

 この国に手出ししたら、とんでもないことになるいう……、そういう本能的な何かをな。自覚は無かったかもしれんけど、無意識に知ってた」

「……。」

「けど、俺らは何も手出ししてへんのにある時ぶち込まれたんやから、ルールを破ったんはヴェネト側や。ネーリみたいな一般市民の子には分からんかもしれんけど、そうは見えんかもしれんけど。紛れもなく今この国は戦争中やねん。平穏やない。せやから、尚更さっきみたいな下らん諍い見ると、俺は滅茶苦茶腹立つんや。あんなこと、してる場合やない」

 教会が見えて来る。

「とはいえ、ヴェネツィアの罪もなく暮らして来た市民には何の罪もない。せやからこの【夏至祭】は思う存分楽しんで、賑わって欲しいと俺は思ってんで。王家の人間がどんなえげつないこと考えてたとしても、そこに住まう人間は人生幸せに暮らさなあかん。特に今回は民は徴兵されて自分たちで戦をしたわけでも無いんやからな。一晩経ったら勝手に世界が変えられとっただけ。ネーリ達は笑って、幸せに暮らしてええんや」

 優しい声でイアンがそう言ってくれたので、ネーリは小さく頷いた。


◇   ◇   ◇


「ホンマにここでええの? 家まで送るで……遅くなってもうたし」

 教会に届けものをして、ネーリが今度はイアンを城まで案内した。

「大丈夫です。ここからは、東の大通りの方をまっすぐ帰って行きますから」

 少しイアンは気にしたが、そっか、と小さく頷く。

「家の人が心配してないとええけど」

「僕は家族がいないので」

 安心させるようにネーリがそう言ったが、えっ、とイアンは驚いた。

「そうなんか?」

「はい。小さい頃祖父と住んでたけど、亡くなってからは……近所の教会にお世話になって来たんです。【夏至祭】は神父様たちもすごく忙しいから。だから僕がお遣いに」

「そやったんや……君は何ていうか……明るくて大らかなええ子やから、あったかい家族がおる子なんやろうなって勝手に思い込んどったわ」

「教会の神父様も、近所の人たちも、家族みたいに僕に優しくしてくれます。だから、僕は普通の人より家族がいっぱいいるような感じです」

 そんな風に言って、穏やかに笑ったネーリを、イアンは気に入ったようだった。

「そっか……ホンマにネーリはええ子やな。たまたま通りかかったけど、君を助けられて良かったわ。お世話になってる教会ってどこらへん?」

「東の市街の本当に北の外れです。ミラーコリ教会と言います」

「そうか。今度時間ある時訪ねてもええかな。場所知っておきたいし。お察しの通り俺まだ全然ヴェネツィアの街の構造分かってないねん」

 くすくす、と小さく笑う。

「はい。小さいけど綺麗な教会です。ぜひいらしてください」

「なんか困ったことあったら俺のとこ訪ねて来てええからな。今は港増設作業で死ぬほど忙しいけど、その後別に何するってわけでもない。暇やねん。スペイン海軍のイアン・エルスバトに会いたい言うたら一発で俺のとこに辿り着くよって。うちの連中にはネーリのこと話しとくし。なんなら横暴な警邏隊が闊歩しとるからぶっ飛ばしてほしいでもええで。俺は無茶苦茶強いからな。片手でぶっ飛ばしたるわあんな連中」

 イアンがそんな風に言うと、可愛い顔でネーリが笑った。

 手を振って彼と別れると、イアンは王城の方へと緩く続く坂道に馬を走らせる。

 王城の前では、スペイン軍服の将校たちが待ちくたびれていた。

「将軍! どこ行っていらしたんですか!」

 気付いた赤い軍服が駆け寄って来る。

「色んなとこ見て回ってたら遅くなってもうたな! 悪い悪い! 最初時間ギリギリや~とか思っとったけど途中でどう考えても間に合わないこと分かって諦めた!」

 アハハハ! と笑っている。

 副官たちは涙目だった。このひとは……、という顔を全員がしている。

「いい加減徒歩でうろついて迷子になるのやめてくださいっ! どこ行ったかと思って必死に探すでしょ!」

「だって狭い通りとか馬乗り入れ難いんやもん。歩いた方が道覚えるかと思ったし。しっかしすんごい入り組んどるよねー。あれや。各通りに青・白・緑とかリボンでも目印につけてくれたらええのになあ」

「そんなことどうでもいいですから来てくださいっ! 約束の時間死ぬほど過ぎてます!

 悪い印象を持たれますよ!」

 上官の首根っこをむんず! と掴むと、数人がかりでイアンをズルズルと引きずって王宮の入り口に向かっている。

「……前から思っとったけど、お前ら絶対俺のこと上官や思ってないよな?」

 まるで腕白小僧を連れ戻すみたいなことをされ、引きずられながら、イアンは半眼になって呟いた。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る