第六話 終戦まだ終わらない

戦争は戦っている最中よりも終わったあとの後始末のほうが大変だと歴史的に見てもそうだ。

こと今回の戦闘は1戦闘が終わっただけでターゲットには逃げられ重要戦力2人がが回復待ちとなると、総合的に見て戦力は厳しいと言わざる終えない、それに深月やあの胡散臭いやつの介入も考えられる、そもそも相手のメモリアルの属性すらわからない状態だ。「来たか」乃愛さんからoudusの事務所のに呼ばれた「いやー私達はあんまり戦闘向きじゃなくてなー」メモリアル歴で言えば彼女のほうが上だ、おそらくは本当なのだろう「2人がいて良かったよ」「どうも」「ありがとうございます」「悪いなー先輩がこんなので」「二人は?」奥の部屋に通された、隔離された空間でWingの礼家さんとSmokeの音六さんがベットの上に寝かされていた、腕や頭には検査バンドが巻き付き横には精密医療機器が設置されており、素人目には何やらよくわからないが回復はしているらしい「リーダーがいなきゃ不安だよな、入りたてなら、なおさらだよな」あの気持の悪い感覚が蘇る、私には力があるこの力は正しく使わねばならない、これが償いと言うやつかと「仕方ないです、今できること、力を持っているならそれに似合う責任があるそれは負わないと」「んーなんだか重いなーメモリアルになるくらいならそんなもんか」美咲希も頷いている「乃愛さっきの戦闘からわかったことあるか?」クイクイ夏希の招きに乗り「ここみて」画面を覗き込む「なんだこれ」「見たことありませんでしょう」「あぁ全くわからん」「その、なんだこれなんですね」「うん、どうなってんだ」「ここからここまでがレッド、ここまでは通常の反応だ、でもここから」波長系の波が強く波打つ様子から波が2本に分かれ複雑に絡み合った「いつもこうなのか」「これわたしのやつ」波長が強く波打つ様子は変わらない「変わんねぇじゃん」「こっからだよ」先に見たやつでは絡み合うタイミングだが、こちらは合わず安定化するように波長も落ち着いてきた「この激しいのがレッドゾーン、落ち着いてきたところがブルーゾーン、このブルーゾーンが2本に分かれたんだ、無論ありえないことだ。」「じゃあなんで」「にわかには信じがたい」「考えられる可能性は?」「メモリアルが融合した...?のかな、前例はない」「単体性能2倍か」「私達で太刀打ちできるかな」「いきなり新入りに頼りっきりなのもな」ソッと玲奈と美咲希に目をやる、仲の良さそうな二人だ「なぁ昔は良かったよな、みーんな仲良くて、あのくらいのときはほんっとに楽しかった」「おばさんになった証拠だね、昔を懐かしむって」彼女は永遠とモニターにかじりつきなにかしている、その永遠を待てず彼女は後輩の下へ歩み寄った。

・クソ野郎

 私は今船の上にいる、過剰なまでにきらびやかな証明に過剰に着飾った貴婦人と男爵達が何者にも見えず、ただ彼の腕を掴むことしかできず自身の無力さを眼前に叩きつけられる、龍様は何やら日本語ではない言語恐らくは英語なのだろう言葉を操り金髪青目の男性と会話していた、何を言っているのかは勿論わからない、龍様よりも英語の成績は良かったはずだなのに、話も分からないし特に面白みもないので立食用の料理に手を付けることにした、スモークサーモン、ガーリックバゲット、ローストビーフどれも美味しそうだ、私はローストビーフを一気取りするべくトングに手を伸ばそうとした、その時、優しく腕を捕まれ阻まれた、そのままグッと引き寄せられ耳元に声が通った「やめとけ、終わったら船内のレストランに連れてってやるから」「龍様なんでですか」「ここの立食は媚薬入りだ、寝取られること前提の不倫パーティーなんだよ」「そんなことって」「そんな特殊性癖の方向けのパーティーなんだ、今どきそう珍しくない、それとも他の男が良いのか」周りの男性に目をやる、私よりも、殆どは龍様よりも背が高く体つきもガッシリとしていて到底力では敵いそうに無い、詰め寄られたらされるがままだろうそんなのは「嫌です」「なら、大人しく横にいろ、もうすぐここに来た理由が分かる」大人しく彼の腕に手を通した、それはすぐに来た「Ladies&Gentleman、(以下日本訳)おまたせしました、メインディッシュ本日は日本の娘が主役です、さぁどうぞ」会場が今か今かと上側へ注目が集まる「さぁご注目下さい本日初登場のシオリちゃんです。」「おっおアッほーん〜ッ」変わり果てた沙織さんの姿がそこにはあった指先から肘までにピチッとしたラバー、素材は同じく股まである、ムチッとした足のエロさを引き立てる、鼻フックを掛けられ豚鼻を晒し目はラリっておりあの清楚で美しい面影はどこにもなくとことん男性に媚びるためのいやらしいコスチュームに身を包み一歩踏み出すたびタプッタプッと震える生巨乳は外国の方も驚いていた勿論そこは隠すことなくモロ出しだ、特殊なブーツを着用しており四つん這いで歩き男性を乗せるさまはメス豚と呼ばれてもおかしくはない、沙織さん自身はこんなこと不本意だろうに「早く抱きてぇな」ようやくぷるぷると足を震わせながら私の前を通った、尻穴にプラグが仕込んであり見るとわずかに揺れ動いており、電動なのであろう、小高いステージの上に登ったのち「シオリほら挨拶」鼻フックの繋がったレザー紐を手綱のように引っ張っり、手に持っていた鞭を尻に向かって振り下ろした

バヂッンバヂッン「ブヒィィィィィ〜」「おらもう一回」面白がって男がまた引っ張っり叩いた「ブヒィィィィ〜」バヂッンバヂッン「ンッアァ」「オラッ歩け!!シオリ」バヂッンバヂッンバヂッン「ンゴぉ〜ん゙」騎手は何やら異様な突起のついたバイブを手にして尻についた尻尾をかき上げそのバイブをグッポリと開き汁のたれそうなマンコに突っ込んだ、「っ〜〜あ゛ほほおおぉッッ」がポッグポッと聞いたことのない音を立てて彼女は潮を吹いた、彼女の内股具合はまだ「女」を残しているように見えた「んホォォ」ヌチャ〜と糸を引きそれは引き抜かれた「さ〜てお待ちかねの公開種付けショーですよ〜今回の優秀な種は男性の中からくじ引きで決めまっス」司会者は箱に手を突っ込み弄ったもしかしたら龍様が選ばれる可能性も、いやまさk「おーっとMrRyo様いらっしゃぃまスカ」エッ龍様「ここに居る、妻も行っていいかな」「えぇもちろんでっスお好きに、それでは前エッ」「行くぞ、ただ側で見ているだけでいい」「ブぃンッヒィ〜〜」「わかりました」「ブヒィィ〜〜」龍様の陰部を露出した瞬間周りの反応は沙織さんよりも大きかった「なんっとすごい」「誰がかれの連絡先知らないの」彼は尻尾を引っ張り上げマンコを観衆に見せつけたそして遠慮することなく勢いよく挿入した「ヒォオあ゛あぁあ゛あ゛」「すごいなんと厭らしい種付けた」「ブゴッぉっおお」「なんと下品な」

ピストンを打ち付けるたびにパッンッバチュと尻に打ち付ける音が響きブルンッブルンッと巨乳が揺れるやっていることは極悪非道だか、シオリ先輩はとてもうれしそうな声を上げている、「ブヒィブヒィブヒィィィィ〜」彼ははそのまま中に出した「いや〜MrRyoさまの優秀な遺伝子を覚えられてシオリも嬉しそうですねェ」クパァ〜と良く調教されたマンコをガバっと足を開き自ら観衆に見せつけた、その大股に開かれ晒されたマンコからトロッと一つ白濁した線が滴り落ちた、その先でドロっと溜まり小さな精子の池を作った、背後の男がシオリ先輩に鞭をふるった、ゴポッと液が出てくる「シオリ精子を零すな、しっかり締めろ」「ブヒィッ~~ン」まるで男性に媚びるようだ「ハァイ皆さん、ではパートナーと…それでは時間の許す限り」そういい終わらない内に男に媚びるような嘶きを背に男に鞭を振るわれ歩かされるシオリ先輩、この会場で見たのはこれが最後だ、……ついていこう。

 すっかり静かだ、レストランには人はおらず貸切状態だった「好きなの頼め、変なもん見ただろ食欲ないか?」「いえ私の食欲は底知らずです」「そうか、なら良いいっぱい食べる女性は美しいさ、マスター、レイズクルーズストレートオンザロックで」「決めました、このこれで」「読めないのか」「エヘヘッ」「白身魚のフリット潮風の衣と母なる海のトライアルだとよ」「???トライアル?」「まぁ白身魚フライだよあとは知らない」「まぁこの店ならなんでも美味しいですよね、それにします」「じゃあ俺は、鹿肉のローストガニチュールオブオーガニックグランドアンドスカイで行こう」「どれも独創的な名前ですね」「高級店なんてこんなもんだろ、やっぱサ◯ぜだよな」「いやそれはさすがに」聞きづらいことだかやはり聞かねばならない「沙織さんどうでした」「よく調教されてたよね」「龍様のものでしたでしょうあのバレー部の」「そうだが」「他の人は?」「まだ俺が持ってる、今沙織は貸してるの次は美咲ちゃんが往くことになるね、イベントは抑えてある」

「他の方は」「水商売か俺の相手か」「学校でも話題になってましたよねバレー部の人が殆ど行方不明って」「あぁあの|官僚共は事件ごとを避けるからな何を考えているのかは分からんが大事にはしたくないのだろう、おっきたきた」

 

「逆探知行けるか?」「無理そ、今まで見たことない波長だ」「レッドゾーンはほとんど同じなんだろ」「それは、そうなんだけど、探知には安定したブルーゾーンで追うのが確実だ」「あやふやなだけか」「それよりも、このあたりになんか、こうモヤみたいなのがかかってて、探知を妨害してくるんだ。」「あいつがやったのか」「わからない、だけどメモリアルの起こせる規模じゃないよ、このレベルの妨害」「まいったな、相手が動くのを待つしかないか」「そうだね、その前にヒアリングさせて」ここ座ってと指差し、それに従った「じゃあ質問に答えてね。」

・今回の戦闘はどうでしたか?

 乃愛 コールがあって駆けつけて何がなんだかわかんないけど戦った、そん時は後輩のメモリアルの能力は知らなかったしそん時初めて見た。

 美咲希  割と普通の見慣れた景色に似合わない戦闘でした、安易にメモリーを出してしまったし、4人がいなければ被害は計り知れませんでした。

 玲奈 誰が犯人か当てようと躍起になっていて肝心なところを見落としていていました。先輩方がいなければわかりませんでした。あの機転の効いた市街地戦の戦闘運びは勉強になりました。

・今回の戦闘で感じた違和感はありますか?

 乃愛 戦った感じだろ、強かった以外には無いなブルーゾーンの一件以外で気になることは無いな。

 美咲希 最初に玲奈と犯人探しをしていました。その時の女の人がどうも怪しくて、それでマークしていたら、その人よりも後ろでメモリアルが現れて、でもあの雰囲気は異常でした。

 玲奈 戦闘が終わった後声が聞こえたんです、聞いたことのない声で、星がなんとか宇宙がなんとかって感じで。

「3人ともありがとう、まとめるからスクリーンを見て」ゴゴッ、スクリーンの幕が降りてくる「まず今回のメモリーの所持者だが、状況から察するにこの、カップルが最も可能性が高い、と考える、くわしい能力犯行動機等謎がかなり多い、その他にも謎の女とか誰かの声とか、関係あるのか、疑惑の段階のやつも含めればそう簡単に解決はしないだろう、長期戦を覚悟せねばな」美咲希が口を開く「逆探知はできないんですか」「難しいな、本来探知に使うブルーゾーンと呼ばれる波長に特異な波長が、いや本来ありえない波長が含まれている、これだ」波長系の波が強く波打つ様子から波が2本に分かれ複雑に絡み合う様子が流れる「こっちが私たちのやつ」波長が強く波打つ様子は変わらないが波長が強く波打つ様子は変わらない「ここの安定し始めたのが、ブルーゾーンそれより前がレッドゾーン」「この波長は異常だ、レッドゾーンで探知を続けているが難航している」「なぜ」「私達が逃した

あの付近にて、ジャマーのような、なにかが撒かれており、僅かな隙間と薄い波長を追って探し中、さっき行った謎の声が関係しているのかわからんが、とにかく今は敵の出方を伺うよりほかない」「そんな」「やみくもに動いて警戒されるよりかはマシだ、今日もう遅いここに泊まっていけ食事はカップ麺があったな、宿舎は地下にある、好きに使ってくれ。」私達は部屋を後にしようとした。「玲奈は残ってくれちょっと検査が」なにやら体にパッチを貼られる「うーん、ちょっと全部脱いで」「えっ」「?私は女の人だよ、怪しいことはしないから」言われるがまま服を脱いだ「ほーいい体だ」「やっぱりいやらしい目的じゃないですか」「いやいや、じゃあメモリー起動してみて」Lightning「おーすごい、波長が強い、もう良いぞ」「これで何が」「きみのメモリーはなにか違う、あの

武器も特異だし、総合的なパワーも私達より秀でているメモリーが良いのかそれとも〜あっすまないもう出ていいぞ」玲奈は部屋を後にした。

 「おぉ〜あ゛おぉう」完全に人間ではなく動物の鳴き声のような声をあげ龍様に媚びていた、散々男にはべられ、マワされていただろうにまだ媚びるのかと呆れつつ主人に目をやる「これどうするんですか、こんなところで寝たくないです」「わかってるさ、控室で管理させるさ、おっとプラグが出ている、ゆるくなっているのか、遊びすぎだ」「ワンサイズ大きいものをご注文しておきますね」「お願いね」龍様はメスに跨り「ほら、行くぞ」声色は優しいが鞭を振るう力は先刻の騎手よりも強く見えた「んほおおぉ」跨ったまま部屋を出て持ち物管理室に向かった「これ手荷物扱いで」「かしこまりました」ようやくあのメスから降りてそれを預けた「もう売ってしまってはいかがでしょうか」「面白くないからナシだ」「はぁ」「...!なるほど」「?」「望月、部屋にいろ、俺から連絡が来るまで絶対に出るなよ」「わっわかりました」彼の目は赤い光を帯びていた。

詩織先輩はまるでもののように扱われたあの胡散臭そうなやつが持ち物として管理室に預けた。その男はエレベーターに女性と一緒に乗りこみ消えていくのを確認した、よし今だ!!

身をさらし陸上で鍛えた加速力を活かし管理室の門番にタックルをかました、ドンッ、体の全身を使い全力のインパクトだった、気付けけば係員が倒れ込んでおり、罪悪感に駆られながらも奥へ足を進めた「うごぉぉンッ」「いた、沙織先輩」「ふごっ!!おぉ」「詩織先輩、俺です」「ん゛っんおおぉぉん」「ほら、助けに来ました先輩」「ほー君は、知ってるぞ私は」何やら奇怪な面を付けたなにかが姿を見せた、機械と生物が入り混じり互いの良さを打ち消しあったかのようなフォルムはこの世の全てから浮いており拒絶されているのかのようだった「誰だ」「その娘の彼氏クンだね」「あぁそうだ」「先輩呼びしているのか、一瞬本当に誰かと思ったよ」「お前が詩織先輩をこんなのにしたのか」「あぁそうさ、手塩にかけてね」「てッメェ」拳を振り上げ奴に向かって殴りかかった「やはり人間か」ハラリと動き拳が空を切った、すぐに立て直し戦闘態勢に入る「ほ〜ボクシングの構えか、私に対してそれは愚策だよ」面の眼にあたる部分がカッと光りその瞬間ドンッと背中を押された「うおっ」「甘いんだよ彼氏クン」「こぉんのぉー」ポフッと拳を受け止められぎゅっと掴まれた、それとは逆の左手を淡く輝かせそれを近づけた「来るなっ離せやめろぉぉおぉぉ」奴の顔に被せた「あ゛ぁぁあ゛ぁっ」ぐったりと白目を向き泡を吹いて倒れた「やれやれせめてもの慈悲だ」彼を移動させ彼女の前に置いた。

・流れに載せて/それは運命のせい

 「いつでも出れるようにしておけ良いな」「はい、わかりました」「いま逆探知を行っている、目処は立っていない」「いつも通りの仕事かと思ったらこれだよ、んじゃ休んどけ」やはりリーダーがいないと締まらない、こんなときリーダーなら...「乃愛、気を詰めないで」「そうは言ったって」「不安なのは分かるけど」今現在の主力があの2人だ新入りでまだフワフワしている「新入りのほうが先輩より使えるって、現状だろ能力もパワーも

上頼りっきりでほんと情ねェ」「そうかな、メンタルとか市街地戦略の方では私達のほうが上だよ」「そうかもしんねぇけど」「とにかく今は、体制を整えること」「リーダーたちの回復具合は」「40%くらいかな」「今日明日には無理か」「そうね、リハビリもしなきゃだし」「長期戦とはいえ流石になぁ」経費節約のために切られた電灯により際立つモニターの光に包まれ2人は反応を待った。

 湊沙也加は変化に駆られていた一通り自己紹介を済ませたが内容はほとんど頭に入っていない「よろしくねサヤカ」「ミラン、機械の搬入早いね」「えぇそうよ、少数精鋭なの」日本の少数精鋭とはわけが違う「サヤカみてドローのところ」私はアッシュブラウンヘアーの男性に目を向けた確か彼がドローだ「あれがエーレEhreよ」ゴッゴツとしたボディは頑丈そうで、言わずもなが警備用のプロテクターとはかかっている費用も桁違いだろう「あれがオプションアーマー拡張性はこっちで担保して基本性能はあの基礎アーマーで上げてくの」「三体あるのか」「うんそうよ」「近々起動演習があるようだが、どこで?」「ここよ」デジタルマップは郊外の市街地を指さした「ここって郊外の、市民に影響が出ますよ」「そこを何とかするのがあなたの役目じゃない」「交通課に連絡を取ります」この説明しづらい状況をどう説明するか考えながら交通課への電話を取った、結果、思ったよりすんなりと交通制限の許可が取れた、そう|私の名前を出すだけで。

 あんまりにもあっさりと取れてしまっがゆえに拍子に取られていたら、エーレとやらの起動実験が行われようとしていた「アラッサヤカちゃん、許可取れた?」「取れたよ、わりとしたあっさりと」「ワァオさっすがミスターゲンジ」「それより、これ」「アァ〜ンイェス、今から起動実験よん、ほっら入って良いよ」「高橋君」その姿は同課の高橋雄だった「先輩、俺志願したんです。」「カレは良いよぉ、ボディは良いし脳の容量も許容範囲、全部の男性を調べたけどカレの適性はズバ抜けているよぉ、やる気もあるし」頬をプニプニされながら話されたためカレはい、あたりで聞くのを諦めたが、とにかく彼があのエーレとかいうアーマーを着用し、あの理由のわからないやつと戦うのか、んっ?「ミラン、あの大量の敵を相手するんでしょ」「そうよ」「なのにこれだけしかものがないの?」「アンッ、これから拡大していくの」「以前にも開発はしていたのでしょう」「ぜーんぶ、処分」「報告書にあったウイルスですですか、まさかここまで」「そうなにせ総国連の研究所を放棄するくらいだもん。」「そんなにですか、トップシークレットで、機密、防衛性は世界トップクラスなはず」「そうよぉ、くわしいねぇでも、外見が頑丈な分内側はモロモロよ」「モロモロ?」「そうモロモロ」私の英語力が足りないのか、スラングというやつだろうか”モロモロ”の意味がわからなかった。※ミランの文は湊沙也加による訳を本人のそれに近づけたものである、同時にここで話されているのは全て英語で本作では日本語に変換されている。解釈が遅くなり申し訳ありません。

 この男どう始末しようか、細切れにしてシオリに食わせるか?人身売買にかけるか?どれも生ぬるいな、こうなったら天文学に任せるより他ない、彼は眼に火を灯した、男の体は粒子状になり風に流れていった「今後の運命はわたしの決めることではない、神の決めることだ。」赤く怪しくなびくミルキーウェイを眺めながらここを後にした。

「龍君遅すぎです、拗ねちゃいますよ」そんな願望がつい口に出てしまうほど狼狽しており彼を熱望していた。「そうか、それはそれで見てみたいな」不意を突かれベッドから転げ落ちた「どうした、望んでいた結果だろ」「いきなり出てこないでください」「一刻も早く会いたくてね」「節度というものが」「そうか」リクライニングしてだらっ〜としながらの問答に呆れてしまった「良いですか、私は龍君にゲロ甘です、ですが最近目に余る行動が垣間見られます。」「どうしろと」「単なる都合の良い女ではなく1人のパートナーとして関わってください」「パァートなーか」「パートナーです」「尽力しよう」「やってくださいね」「尽力しよう」はぁ全くどうしようもない人です、本当に。今晩龍君は抱いてくださらなかった、ションボリ龍様になっていたからだ、目が覚めてからそれに気付いたのだ、いつものクセでかなり早く起きてしまった刻の針は5:24を指していた、朝食を用意する意味もなく、掃除をする意味も見いだせず、ただ龍様の寝顔を見つめるに留まった。無邪気で赤ん坊のような、なんの警戒もしていない様子に髪を掻き上げることで彼に対する愛と行き場のない暇を彼の髪に乗せて払った。

 「その話どこまで信用できる」皇はやはりというべきか女の話はスピリチュアルな話ばかりだった、「龍は神に愛されている、だから”記憶”を具現化してこ〜んな力を引き出せる、ここまでは分かるでしょ」手の内でメモリーを弄り”記憶”の意味を暗に示した「あぁ」「じゃあこのメモリーはどこで作られているのか知ってる?」「なんかこう闇の工場的な」「これこそ神の成せる技でしょ」「それは、説明できねぇけど」「説明できない、現実的でないことって言うのは神の仕業ってことの信憑性が上がるよね」「そぉかぁ〜」「ここはアニメでも漫画の世界でもない、現実なのよ」「なんだよ、わざわざ言うまでも無いだろ」何なのだろうかこの歪んだ感覚経験したことのない感覚だこのねじれの中心から手を伸ばすように女が話しかけてきた「この話を聞いてあなたはどうするの?」「殺す」「え?」「あいつだけが神に魅入られて、独占して、女侍らせて」「私情が、入っているのが気になりますし、殺すというのもいかがなものか」「強大な力を持った者は独裁か暴挙に走るそれは歴史が証明している、ヒットラーやネロがいい例だ、だが今件は違う奴の持つ力は強大だ、今までの歴史上のやつとはワケが違う」「旧制の話ね、そもそも貴方なら力で押し切れるのではなくて」あの赤黒いメモリアルの一閃が視界の上の方をかすめた、勝てるイメージが思い浮かばない「やつ単体の力性能は低い、そこが唯一の歯止めとなるものだ」「なら」「取り巻きが、強いしかも女だ」「劣等感を?」「女は依存的だ」「社会学者気取りかしら、私も女なのだけれど」「気に触っか?」「いいえ、何が言いたいの」「アイツのことだ、うまくだまくらかして、言いくるめて取り込んでいるんだ」「ふ〜ん」「おm」「白崎」「白崎は、俺達の味方か」「味方か敵かの2者択一なら回答できない」「ほぉ〜」「回答を作って良いならどちらでもないかな、どっちに肩入れするでもなく味方するわけでもない、現にこうしてあなたに会ってる」「やつとは親しいのか」「たまーにお家に遊びに行く程度よ、そんなに仲の良いわけじゃない」「女が男家に遊びに行って、仲良くない、ねぇ怪しさが別ベクトルから生えてきたけど」「私には味方しないの」「おm」「白崎」「白崎と同じだ」「中立ってこと?」「そ」「ふ〜ん、つまんないけど予想通りかな」「今回の情報提供には感謝する」「なんかあったら、連絡してね」「えっ連絡先は」足早に行ってしまった、スマートフォンを見れば、sirosaki-kokoroという名義の連絡先が登録されていた。

 龍様は今日は戻らないらしい、麗彩さんは清掃に勤しんでおりすっかり家に馴染んでいる、シャワーのノズルを回し細かな水が吹き出てきた、優しく突っかからず肌をすべり落ち、疲れと汚れを流した、あらかた洗い終わり脱衣所に向かう、意図せず自分の全身が鏡に写った、個人的には望月さんのようなスラッとしたような体の方が美しいと思うのだが、龍様はよく私の体を触られる、筋肉に興味があるわけでもなさそうだがなぜだろう、胸は分かるが...考えてもしょうがない龍様の望むことに従うのが私だ、自分の覚悟と体を重ね合わせながら自室へ戻ろうとした、心と体が引き付けられるように龍様の部屋のノブを掴んでいた、罪悪感と背徳感は全身を駆け回った後全神経が「入れ」と命令したように感じた、キィ、戸を押し開けた、落ち着く香りが押し寄せ引き込んでくる、私はそれに従い部屋に入った、改めてみると龍様のご趣味がふんだんに盛り込まれた一部屋だ「ハァ、ハァ」自然と息が粗くなる後ろから押し倒されて...あの激しい夜が蘇る、ヘソくらいまで届きそうな外性器、私の腕くらいある太さ、遠慮なく突き刺す、長いストローク短いストローク、激しいスパンキング、どれを取っても気持ち良いと快楽成分が大量に放出していた、龍様の本棚に目が向く、1冊の本を引き抜いたスッと自然とベットに体が傾く、まぶたが重くなる、やはりなれないことはしないに限る、ポンと閉じベットの縁に置いた「おやすみなさい」誰とでもなく自然と声に出てしまった。

 

 けたたましい轟音が部屋に響く、メモリアルの反応があったということだ「この反応、波長は奴と同じ」「マジか、どこ」「アリエス駅北口前、あっ移動した、急いで」「おっおう、おいミサ、レイ行くぞ」赤のNSXが排気音をならし、走りを待っている「乗れ」

 

・Halo 人間 

 「まだいる、でも急いで」「あわわわっ」「ヤバいって」荒すぎる運転にからだを酔わせ現場に急いだ、「そこ右のほうが近いよ」「わあってら」「ギャァァァ」「やめてぇ」もう何が何だかわからずどこがどこだかわからない、景色が溶けて何もわからない「まだですかァァ」「まだだッ」「そこ左」「右のがちけぇ」「真っすぐ」「そうだ!」「左は入れば」「到着だ」「ヴェぇ」「や、ヤヴァい」「しっかりしろって」

「「来たか」」酔いが治まった「「今度は逃げない、殺すさ」」良く聞けば声が二重に聞こえる「「君たちも青春しているんだろ」」「それがどうした」「「私の殺戮対象だ」」「来るぞ」「ここならメモリーを使っても良い、行くぞ」Lightning HEAVYWeapon Noise 「支援は任せて、フォーメーションはミーティング通り行くよ」この辺はほとんど人のこない地区だ、今思えば誘い込まれていたのかもしれない、Noise HEAVYWeaponがそれぞれライトレフトに広がり撹乱を図る「クロックフォームアクティブ、止まれぇ」「行けぇぇぇェェ」実弾による弾幕音波攻撃の相乗は範囲威力を取ってみても一級品の一撃だった「天地雷龍」地を這う龍の如く稲妻を纏い、連撃の花を断ち切るように撃を浴びせた、ファーストコンタクトは良好に見えた「「勢いは悪くはない、たが押せば倒れるというものでもない」」虚を断つといったところだろうか「嘘だろ」殺陣に入る長刀の方がリーチも長く振る上でのスキはそこになにかを生み出し無かったことにされてしまう「レボルート全弾発射」小型ミサイルのストームが襲う「ヴァァァァァァァァァァァ」広範囲高威力の攻撃だが一向に聞いている様子はない「どうなってんの」「「そこに夜があるからさ」」「夜だと意味のわからない事を言うな」「「比喩ではないさ、君ならその意味がわかるだろう」」メモリアルの力なら決して不思議ではないが「斬刀・真夜」明らかに攻撃力が高すぎる、深月と大差ないような気さえする、長刀のリーチを生かし弱点は殺すと隙のないどうすればいいなど決まっている「真・龍迅雷」しかし刃は届かなかった「「確かにスピードを極限まであげて攻撃面を絞れば、絶大な攻撃になるけど、コレは意識で出してるわけじゃないからね」」黒くそこに別の夜空が浮かんでいるかのようなモノがそこに広がり衝撃と慣性をゼロにした、グラッ、中に浮いていた体から地に向かい重量に惹かれた「「引かれるだけじゃないでしょ、因夜星隕」」腹に強い衝撃が走る、ヒール部分の鋭さがより一層痛みが強くなる、そのまま地面へと叩きつけられ一瞬呼吸ができなり死を一瞬認識しからだを流れる微弱な電流にかき消された「「まだやるかい、そろそろ首を」」「まだだッ、みんな協力するぞ」「でもどうやって」「肉を切って骨を断つ、私を狙ってあいつを巻き込む」「正気かよ」「大丈夫」彼女は振り返り「死にはしねぇよ」グッと親指を上げ励ましをしてくれた、[情ねぇな後輩に励まされるなんて]「やるよ、やるから」「やってやるよ」バヂッ稲妻のラインが一瞬見え次の瞬間には、夜にけしかけていた「行くよやるんだ、ミレニアム発射」開発中の新兵器をこっそり盗み出したものだが威力は十分だドォォゥン対艦ライフルの如き威力だ煙が晴れてくる、そこには玲奈の姿はなかった「やっちやった?」「「いや、やはり友情か」」真上を見上げ手をかざした「雷斬龍虎」「ふぅ〜〜っ、チェストォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ」「「それは良くない」」「?」長刀を振り玲奈を払ったのち、下部に夜を展開し音激攻撃を防いだ「なーるほど、乃愛さん裏に回ってください、美咲希、合図したら全弾発射」フッと長刀が届く、脊髄反射よりも早く腕が動きそれを受け止めていた、ギリギリと競り合いが発生する「チェストォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ」夜の腕を掴み逃げないよう抑えた、その手は冷たく何にでも飢えていたように感じた「「わかったところで何にもならんよ」」「それはどうかな、今だ」武装だらけで美しいとは言い難いシルエットだがその姿をついに写しその銃口は全てに置いて私に向っており、それはまるで今まで向けられていた世間の目によく似ていた、冷たくて時に熱くなりすぎる、その視線から発せられる攻撃は心をえぐりどんどん闇に落ちていく、月光の淡い光をかき消すかのように火器の光が夜空を塗りそれを切るように稲妻が走った、そこを切り取ると世紀末のような気もする今まで否定され続け何もかもを奪った奴らが見せてくれた世界のような、銃弾は言葉、剣は力、痛みは苦しみ、あぁ離れていく「真・龍迅雷」スッキリと抜けるように攻撃を受けた、遺伝子がほどかれ手をつなぎ合っていた二人の手もほどかれた「あぁヨシくん、二人でいたかったよ」どこから1冊の本が落ちていった。

「やったか」「すごーい、ナイス玲奈」「どんなものにも弱点はあるし容量もあるよ、広範囲攻撃でつついて、本命を叩きつける、物量ゴリ押しだけどね」「ほら、メモリアルの確認しに行くぞ」「今行きまーす」玲奈もそれに続こうと足を踏み出した「ねぇ、星の声、聞こえるよね、君には聞こえるよね君には羽が生える、自由だよ、そして人は誤解なくわかりあえる事を体現するの」またあの声だ「何?」「星の意思は必ず君を選ぶよ、決めるのは神じゃない、この宇宙はまだ人の可能性を知らない、人は人以外の命を作ってはいけない、それを宇宙は見逃さない」「何?なんのこと」「君は世界を救う、」「星の可能性はそういっている、それは大きな一歩でもあるよ」「このメモリアルの蔓延る、社会を正せるの」「それは前進でもあるし、将来的には後進でもある、でも神は許さないだろうね」「なんで」「人類の見る神は偽物、人の想像によって作られた創作、本当に神がいたら人類なんてとっくに滅んでいる」「じゃあなんで」「神からすれば、この世界なんか一シュミレーションゲームに過ぎないんだろうね。この箱の中に個性豊かで愚かな下等生物が馬鹿なことをやっている、問題が起これば神頼み、哀れに思い救いの手にすがりありがたがる、神からすれば滑稽に映るだろうね。」「神は悪いやつ?」「良い悪いなんて無いそんなレベルの低い話じゃない、でもこれだけは言える、今を守り続けて平穏を保つ、それが星の意思」「どうすればいいの」「君はまだ、星の意思を宿セル存在に無い、でもいつかかならず来る、近い未来にさ、君は世界を救う、君は対抗できる」「だから何なの」わけも分からずどこのだれなのかも分からずに四方に向かい叫んだ「この星の意思かな、君たちは愛されているんだよ、まだ見えていないだけで」「なんのこと」「もしかしたら見えるかも、いや絶対見える、それは今日かも知れないし明日かもしれないでもきっと近いよ、少なくとも君が生きている間には」「もっと力が?」「力じゃないよ、星の意思、今を受け入れる能力、これからを見据えて未来を信じる信念、相手をねじ伏せる力じゃない」四方を眺めているうち星が強く輝いているように見えた。

その声はどんどんと遠ざかっていく様子が声でわかった「行っちゃった」近い未来、世界を救う等現実離れしたことだ、今はメモリアルを倒し続け、あの胡散臭いやつを倒す、当面の目標だ、あいつさえ押さえればこれは終わる、その後はメモリーを捨ててもとの生活に戻ろう。

 家に帰れば静寂な空間だけが広がる、暗闇にはかすかなシルエットのみが浮かびその虚空をかすかに彩るだけで他にはなにもない、そのディデールには寂しさのみが張り出しておりそれに反共感するように電気にスイッチを入れた。フッと明るくなり行くべき道が分かる「ほら行くぞ「ンッ〜眠いです」「あと少しだ」「がんばる〜ぅ」「今日は学校だ、疲れを残すなよ」結局、もう1泊し休日を無駄にした、沙織は学校へ搬送中で、昼休みには集団ランチデートが入っている、

 星の意思宇宙の声

 ピロン、携帯が鳴った「勝負求む」返信した「私と?なんのメリットが」「真実を知った、お前は危険すぎる」「妄想だろ、私は平和を望んでいる」「その平和はメモリアルありきのもんだろ、そんなの平和じゃない」「それの何が悪い」「お前みたいなやつがメモリアルのトップにいるっていうだけで危険なんだ」「そうかな、君とは何回か取引をしていたはずだ、そこで私がどのような人物かわかっていたはずだ」「わかっていてこれだ」「もう利益を引き出せないから切るのか、違法をしたのは君だ」「その考えはいけない、ケリをつける」「私は戦えない」最後の言葉に既読はつかず戦うことを強いられた「アレに気づくのか、誰から」脳裏には矛盾を孕んだなにかが浮かぶ「彼奴か!!」朝から怒りでスタートしてしまったが、ダブルミズキの姿を見て癒やされる、こんな日にはさっさと家をでて学校に行くに限る「龍君、沙織さんはどこへ」「学校でお披露目会」「学校で」思わず聞き直してしまった、これは大変失礼なことであるが龍様のご厚意は広く深く、穏やかな瞳に朝日を写しそのまま「そうだ」と、だけ言った「どうやって」「今日集会があるだろ」「後期学習の説明の集会ですよね」「そ」後期学習とは名ばかりのムダに長いお話を聞くだけの、どうでもいい集会だ「先生方を堕として、デートの約束させれば、簡単よ」

「また、私以外の方とデートですか」「嫌か」「嫌です」「来週はデートに行こう」「その言葉忘れないようにしてくださいね」検討すると返し、クッと肩に手を伸ばし引き寄せた「んっ、形だけのキザなんて求めてません」「抵抗しないのか」「心地良いからです」スクッ、顔を埋める

肩の手をそのまま髪になぞられるように撫でた「龍様ァ」この安心感恒久に潰えないように祈るのか、祈るまでもなくこれが当たり前なのだ、そうだそうなんだ、自己暗示ではないさ。

涼しい一陣の風が吹き抜けた、夏の訪れを感じる、次は3棟かと渡り廊下を望月と深月と一緒に歩いていた、こと学校というミクロな社会には思春期真っ只中の歪さの塊のような社会に置いては刺激というのは常にあるものでいちいち気にしていたらきりが無いほどだった、だがこの感覚は違う、明らかな殺意だしかも私に向けられた、深月は気付いたように警戒を強めるのが私にはわかった、望月は話題のスイーツの話をしており全く気づいていない様子だ、深月の尻を数回指で叩いた「気づいたか」こう叩き返した「もちろんです」「どうする」「私は警戒を厳にします、ここでの戦闘は回避したいです」「そうだな」言葉なき会話の最中に、頭にイメージが浮かぶ、向かって右側の窓が割れ旗が突っ込んでくるイメージだそれが見えた瞬間には望月を押さえつけすぐに、ガッシャン、割れた破片から彼女を守った「ヒッ、なんですか」「勝負をこいておいてこれとは」「君はよろしくない存在だ」真上から注ぐ陽の光を背に旗持ちのメモリアルが破壊した天井の隙間から見下ろす「私は戦えない」「お任せを」[destroy]黒き刃を手にまとい相対するその背中は頼もしいことこの上なかった「来るぞ」旗持ちの裏から糸が伸びる、操り人形師もいると見て良い、狙いはもれなく私だろう「お逃げを」「行くぞ」「させるかよ」[エモーションドライト゚]そのインパクトは渡り廊下を砕き腰の抜かした生徒は情けなく瓦礫とともに叩きつけられた、龍様は逃げ切っているだろうかそんな思考すら深考する間もなく目下の相手に集中させられた、1度退けた敵でもある、だが太刀筋、いや旗筋かな、圧倒的に変わっていた強く踏み込み攻撃を押し付ける、彼自身が旗頭となってその使命感が強くけしかけ荒波の如く襲いかかる、肩淵を糸がかすめた、まずい。

 龍様に手を引かれ校舎の奥の方に逃げ込む、突然のことだった、青いフラッシュのイメージが頭の中に飛び込んできた、光の反射が細い糸を写しこの先がサイコロ状に切れる「ひっまずいです」糸筋の糸が垂れてくる「君のことは気にかけていたさ、メモリーのせいでウチは内部分裂を起こしたんだから」自分の背を掴む女の手は男の正義感を躍動させるのには十分すぎるものではあるが、正義感だけではこの状況は打破できないことはわかりきっていた事だった「メモリーは、人のない面を映す、それだけの人間だっただけだ」「たとえそうであったとはしてもウチらは悪者扱い、ヤダよね」小声で何かが聞こえた「ドッどうします」「俺が気を引くからその内に逃げて」「生身で、ですか」シュ、よく見れば糸が伸びていた、それは眼前で止まりぼやけた中央が赤みを帯びた「ヘッ?」「ゴチャゴチャうるせぇよ、女が」その手は温かみを帯びた手だった「龍様!!」その糸を握った「来い」お相手は一歩も動いていない、青色のフラッシュが私にもみえた、龍様の首に糸が巻き付き生首が足元に転がるというものだ、いつもなら、腰が抜けて立てなくなってしまうところだが「私」

このままでは何もかも失ってしまう、それは嫌だ、そんなの嫌だっ[grim reaper]「死刑執行人ねぇ」いまの最優先事項は龍様の安全確保だ、[リーブラブラックアウト]広範囲に霧状の侵食剤を振りまき妨害する「意外と姑息」「龍様お逃げを」右手を庇いながら避難していく様子を視界の端に写し、手持ちの鎌を振るう「サイス、珍しい武器だね」[ルイン・ラ・フラン]袖から黒い炎を連射し、黄金に煌めく鎌が黒く滾った火柱を切り裂き、その身さえあっという間に地獄行きにってしまいそうな剣幕だ「ちょ待て、まずいって」[バタフライ]一曲多に編まれる格子は今持てる最高威力の技を封殺した「あれっ見掛け倒し」普段はなかなか戦闘には参加しない、主にメモリアル以外の者の始末が殆どで、さらに言えばメモリアルのことを知らなければ私達は普通の人にしか見えないのであろう。メモリーを自ら欲しがるやつなど、ゴミ以外の何者でもない、したがって私は戦闘には不向きなのだ。

「終幕だ」[舞台淵源の傀儡]無数の糸が伸びてくる、その様子はさながら津波のよう。目視ではさばききれない、鎌という武器の影響も相まってか、ついに数本の糸が腕に絡みついた「いっ」熱く締め付けられる、力では叶うわけもない「終わった」そう漏れていた、やりたいこともっとあったな、走馬灯というものだろうか彼の顔が頭に浮かぶ「あぁメビウスの...」「まだだっ」スタイリッシュで近代的な刃を持った誰かが糸を切断した[シャニーフェザー.of future]幾何学の洋のような片翼が生えてきた、初見なのに妙に神々しい中に温かみを感じる。なぜだろうか「今日はもう休んだほうが良い、避難しろ」「えっ」「向こうに機動警察隊の方がいるそこでの避難ビーコンに従え」「だれっ」「今は明かせないが、いずれ知る」なんだか変な人だとは思いつつも龍様の身のご安全は確認したい、こいつなんだか強そうだしうまいことやってくれるだろうと、操り人形師に背を向け機動警察隊の方面に移動した。

「なんか騒がしいね」「うん、えっちょあれ」ぼろぼろと崩れ落ちる校舎が目に映る、さながら映画のワンシーンのようだ「ヤバいって」周りはパニックになる人とカメラを向ける人とが半々に居た「ほらなにしてんの避難よ」先生が急かしようやっと避難を初めた避難用の通路が開き避難が始まった「んっ機動隊、警察早すぎない」紺色の制服を着た厳つい方が突入していくのが見えた「何かある、美咲希行くよ」「ちょやばいって」避難経路を外れ崩れた校舎へと向かった。

窓から飛び出て勢いよく変身した「いる」おそらくは混戦になるだろうが関係のない話だ、玲奈は反射的にメモリーを取った、もターゲットに狙いを定め一気に勝負をかける、黒いオーラを引き裂くように「ッ!!」明らかに動揺した様子だ「今度こそ勝つ」「まとわりつくな!!」[現の虚骸] [真・龍迅雷]双方のインパクトは周囲の干渉を阻んだ[OOZフルアクティブ]勢いよくバックし離脱したがお相手はそうはいかない「さすがとしか言いようが有りませんが、まだまだですね」煙の向こうになにかが見える、それは明らかに異形だった「この姿を晒すのは恥だと教わりましたが、ここまでとは」[阿修羅typeΔ for RE.rodet Destruction and Runaway ]「いくら惨めでも勝てば良いのです」「スモーォク」明らかに異形を目にし逃げの行動に走る人間を捨てきれない”ゴミ”と規定するものと同じだった。「OK」「二度と反抗できないように根絶やしにしてくれます」六迅の刃が襲う一見実用的でないように見えるが、そもそもの攻撃手段が増えただでさえ厄介なものが更に厄介になっている。「お前のその行動自体が龍様への反逆行為だ!!」[破城]その阿修羅を中心にして煙を裂き斬撃が飛び交う地獄と化した。否[大賞大旗紅焔]それが発する赤いインパクトは地獄をさらに地獄へと変えた。「もう許さんぞ、神に一瞥された奴らが」



彼女を迎えに行こうかと考えていた最中に、斬撃が飛んできた。恐らくは阿修羅を発動したのだろう。アレは恥だと教えたはずだが...

こと日本おいて天啓という言葉がある、まさにそれだ、柄にもなく人助けをしようとしたときにそれはおちた、シャニーフェザーの残影が尾を引く最中に写った姿は欲しくてほしくてたまらない顔だった。「和久井美月」思わず声に出ていた、彼女は身動きが

取れずに居た、私は...手を差し出した。声をかけることはできなかった、これまで何度も女は抱いてきたが少年の心はかき消せなかったのだろうか、青春はいつまでもまとわりつき離してくれない、ベッタリとしつこいくらいについてくる、何度も離れようとしたがそれでも行き着く先は同じだった。でも今回は違う.、今回はようやっと良い結果に巡り会えたみたいだ。こんなにも嬉しいことはないと涙がこぼれ落ちそうだった、仮面に隠れ彼女には見えないのだろう、そのうち柔らかな感触が伝わってきた、至福かつ待ちわびたその感触を離したくない。ないが立ち上がった頃合いを見て手離した「ありがとうございます」「,,,」話せなかった。なぜだろう「あの、じゃ失礼します。本当にありがとうございました。」そのまま避難誘導ビーコンに従うように走っていった。この感覚は何だ、アレだけ望んだ光景だろう、なのに、なぜ、この違和感は、そういえば真剣に女性とお付き合いしたことはなかった、帰ったら2人に良い告白方法を聞いてみよう。先ほど逃げてきた方面から黒い炎が淵に見えた。「戦闘向きでは無いのに無理しちゃって」


[我界召十戒]立方体が体を覆われる「そこが君の世界です」十字架に貼り付けにされたが如く身動きが全く取れず異形に睨まれその恐怖に襲われ、執行されるのを待つより他ないなど、とても意地の悪い技だと言わざる負えない。[十戒泡枷の涙]ガラスが割れるように眼前の景色が崩れそれと同じような痛みが体を通して伝わってきた。なんだか時間が遅く流れるような気がする。また負けたのか、1回も勝てないで、あいつの好き勝手にされて良いの?ここを実験場にして好き勝手にして………「良くないよね」「あなたは、ここは?」「現実主義と宇宙の狭間かな、まだ核心には至っていない」そこには何かが居た、恐怖はおろか、ありとあらゆる関心に反応しない何かが、それを形容する言葉は人間の言葉では表せない何かが座っていた。「何なの」「座って」その差し伸べられた先には、シンプルな机と椅子が一公の光に照らされていた。私はその言葉に従った「私は宇宙の意志」「あの声...」「それは星の意思、あの子は同じものであり違うものでもある。星の神、それが宇宙の意志、そしてキミを選んだ」「え?」「キミは現実主義と宇宙の力を受け取れる、なにこれは君自身の力だ、タナボタではないよ。」突如として皿の上にぼた餅が落ちてきた「食べな」恐る恐る口に運ぶ「キミはメモリーに選ばれた。そして適応した、まさに天啓」「典型?」「天啓だ天の啓だ」なんとなくのイメージが頭に入ってきた「あぁこれ、んで何」「キミが操っている刀の名前、天啓雷っていうの」「へぇー」「キミは運がいいと言うか、いろんな人にメモリーを渡してきたけどここまでは初めてだよ」ファ、メモリーが光り輝き始めた「メモリーを手にとって、認証して。なに、怖くない、全てを凌駕できる。」その光を手に収め胸の前まで持ってくる「ありがとう」その何かから明確に手が認識できた。手は私の手を握った。あたたかみすら感じるその手は優しさに満ちていた。光は周りを取り囲み全宇宙を包み込むようなイメージが眼前と脳内を埋め尽くしやがて全身を包みこんだ。「こんなことが、この光が今を繋いでいる」「そう、”今”それが重要なの、この今が未来につながる、今あるから明日がある、現在の平穏を保つことに重きを置く、それが新の人の歩む道なんじゃないかな」そうかも...しれない「その光の向こうは元の世界だよ、大丈夫いつでも一緒だよ。」

ぼやけた世界が広がる……少しずつ光が見えるやがて鮮明になっていく、ドーム状に光のオーラが広がる。喜び悲しみ怒り殺意劣等食欲 人の思い、その人の持つすべてがダイレクトに伝わってくる。その場のドームに居たものすべての意思が共有される。不快で有りつつもその中には可愛げや本音が混じっておりスッキリとした風が吹き抜けるが如く気持ちの良い感覚が内側から広がってくる。「なんだ...この感覚不思議と...」「温かい」阿修羅のまま立ち尽くした、同じく美咲希もだ。それは温かな感覚に身を任せているわけではなかった。「玲奈、それ」長い翡翠色の髪は高く結ばれており、近未来的な機械らしいディテールの外装にところどころフェチズムを感じるメッシュの透けと女性型の体系、周りを取り巻く刃が大家族の子どものように見える。その子の1本が親にじゃれるように柄の部分で頬に触れた「大丈夫」甘くとろけるような優しさの中に心のある庇護の使命を感じる声で刃に語りかけた、まるで別人のように美咲希には写った。「戻ってもう終わったから」音もなく不足部を埋めるようにそれは羽の形を形成し肩甲骨のあたりに落ち着いた。もう一方の汚れのない純白の羽を煌めかせながらこちらを向く。ゆっくりと深月を指差す「深月さんこれが宇宙の意志です」ーrealiverse:現実主義と宇宙ーがその姿の名称だ。そこには宇宙の方程式のエントロピーを示すには十分で人間の理論や理屈などという機械的なもので解が導き出せるものではない。それ自体の因果律の臨界状態を人類が観察したことが無いからだ。体のあらゆるところにはそのエネルギーが血液の代わりに流れておりその一部が翡翠色に見えている。そうだ人間には蘭月玲奈の姿に見えるかもしれないがその方は未知に包まれているとも言える。そこには個人という単位すら無い時間すら流れないその空間に煌々と輝くその”未知”は人間の好奇心そのものであると同時に恐怖の象徴でも有る。そうでない部分も当然ある、その瞳には未来と今ではしか見えていない今後人類の歩むべき導きが降臨した瞬間とも言えるだろう、人間のベタな感性により過去に残すのであれば「イエスの再臨」とでも言おうか。もうもはや止められるものは無い。そう、揺らめきながら堕ちる白い羽が語りかけてくる。音もなく地に降り立ったその姿は争いを嫌い戦場さえ花園に変えてしまうような、雰囲気を携えていた。

 「争いは無くなるのか、これなら」思わず深月は漏らしてしまった。「まだ体に馴染んでないから今すぐには難しいけどいずれね」淡い希望を抱いた。だがいままで見たことも聞いたこともないイメージの具現化のようなもので脆い構造の上に成り立った人が生み出した宗教上のものとさえ思えてしまう。そうすなわち存在し得ないのだ現実主義と歌いながら実際には人の生み出した虚構と空想の権化のようなもので未来を導くものなのではないとむしろ信憑性のない自己矛盾を持った存在であると凡人である深月は理解した。

この空気に、水を差すもの1人、そう[flag]である「そんなわけ、ねぇじゃん、人は争いから逃れられない、いつの世も名を変えた争いが生まれた来ただけだ。」敵でありつつも同意してしまった。競争や順位、資本主義や勝負など、表向き健全を装っているが人間の下種で卑猥な本能が遠慮なくにじみ出た、まさしく名を変えた争いといえるだろう。「この世はいつも利用する側とされる側だ、そこに何時気づけるのかそこが問題だ。俺は利用する側でありたい」「それじゃなんの解決にもならない、正さないと、悪しきを挫いておかしくしようとしている人を正す、私にはそれができる」ファ、と翡翠色の輝きが強くなった。「そんなのできるわけぇ」彼女が左手をかざした。一瞬、急に時が止まったかのような感覚に陥った、今まで勢いよく飛び出していた[flag]が一瞬止まり、そのまま情けなく地に付した。叩かれみればただ、だらしなく付けしただけだ「...」「不毛だ。やめよう」そう言い終わるまえにはメモリアルを解除していた。


幕引き


[幕開き:始の序奏一幕]視界を突如幕が覆う、それを切り裂く頃にはやつは消えていた「...?」刹那青色のイメージがみえた、後ろだ、天井から蠍のように身を反らして喉元をイカれるところまでみえた、私はアクションを起こした。もちろんかなりリスキーだ姿勢を低く取り一気に間合いを適切に取る、ここはあまりに近すぎる、腰に刃の逆刃の部分を腰に当て太刀筋を遮り攻撃面では優位を得た、では防御面はどうだろうか、姿勢は低い、やつの姿勢なら横方向に攻撃はできても下には届かない、つまり最強。グッとひねるそのまま空振った糸男の腹部[コマンドΞ昇帝煉狩]練り上げるように蹴りを叩き込む、糸男の姿勢が崩れる[KnockダウンNEE]言うなればかかと落しガガッと少しかすったが当りはした、青色のイメージが集中力を遮断しそれがカス当たりの要因になった「乱戦か面倒だ」[シャドーボビー]銀河の渦のような空間を形成し”間”を介しそのまま戦闘から離脱した。「逃げたのか」興ざめである。今の一瞬まで極めて高度な掛け合いをしていたのにもかかわらずそそくさと逃げてしまうなんて。どこからかスモークの音が聞こえてくるおまけのジャマーも視界のみならず感覚も遮断されるバンッ重なっていた瓦礫を何かで吹き飛ばす「向こうか」糸を戦闘態勢に移行させ出方を待った。先に動いたのは相手の方だった.。煙を割くように身を表し銃口が唸った。意識外の攻撃に反応できない。「なんだこいつ見たこと無い」全身が機械的なフォルムで右手にはブレードが折りたたまれたような様子の関節部から銃口をのぞかせる

。 バンッバンッあんなちゃちい銃口から放たれるものなんてたかが知れていると思っていた。がそこには明確な痛みがあった。妙にリアリティのある痛みだった。まだ銃口は煙いている。「市民は私が守る」


数刻前

「高橋ちゃん作戦のおさらいね、着用しながら聞いて頂戴今の現状、この2つのエリアに高エネルギー反応が集中している。」南17地区の学校のモールド地形が表示されオレンジ色の点がその高エネルギー反応が集中している場所なのだろうと解釈した。「中央B23エリアの当りでは高エネルギー体同士が戦っている状態で今の戦力では太刀打ちが困難、従って東D96エリアの高エネルギー反応体の元へ調査敵対次第殲滅をファーストフェーズここまでで何か?」「高エネルギー体とは具体的になんですか」「あーそれね高橋ちゃんは特務課だっけ」つい癖で間髪入れずに答えてしまう「いえ警察総合部です」一瞬ギョとした表情を浮かべたがすぐに治った「それなら聞いてるかもだけど最近変なことが多発してるでしょ怪異とか怪物とか」それには心当たりかある、ある一時を境に怪異や怪物に襲われたなどの報告も上がっている、警察本部は具体的な証拠はあれど何分被害者たちが錯乱状態で「怪物だ」とか「死体を食べてた」とかの証言ばかりで有益なことは得られずパトロール強化などの対策をしてはいるが被害は少なくない。「その近年証言が相次いでいる怪物のですか」「やっぱり知ってたんだ」「具体的なことは何も、警察もお手上げ状態で」「その一端の分子がこの高エネルギー体よ」「なぜわかるのですか」「リークがあったのまだ警察さんは検証中で実用化していないらしいけど、私は使えないものも使っていく主義だから、セカンドフェーズの話しても良い」

「すみません調査不足で」「いいのリークよりも時間がかなり早まっちゃったし、で行って良い?」試しにシグナルで答えてみた「OK OK慣れてきたみたいね、B23エリアの高エネルギー体は内輪揉めを起こしている、なんでかはわからないけどそれはどうでもいいこうなってしまった以上に鎮圧するより他ない、そこでお互い消耗した最中高橋ちゃんが弱った敵をどっちも倒して終わり簡単でしょ」「ははっ理屈は簡単ですねあとはできるかどうかですが」「D96エリア攻略後B23エリアに移動して、こっちもこの辺り一帯を監視してるから動きがあったら連絡する。」ガシャ、金属の足音がその場に響いたパワーアシストのおかげでそこまで重くはない、移動も慣れた、専用のフライトシステムで上空まで行くらしいのでパラシュート降下シークエンスをもう一度見直し、上昇の圧力を感じつつ扉が開くのをただ待った、その間はジーとかザーとか鳴るモニターとうるささすら慣れたエンジン音がするだけだった。

心に手を当て復唱する「正義よ我を勝たせよ」と

 仁奈見政照句は奇妙な感覚に陥っていた。まるで見たことのない人型の機械に混乱しない方がおかしい。やや粉塵の舞った視界の悪いなかに青く煌めく星のようなものが2つ、おそらくは目あたる部分なのだろうか粉塵のせいなのだろうか少し大きく見えた。ゆらっ、一瞬だけ動いたように見えた、その刹那肩部に痛みが走る「ッ!!」もう目では追えなかったガギンとワイヤーを飛ばすような音は聞こえたが反応する前に今度は腹部にダメージを負った、そろそろ粉塵も晴れるそうなったらこっちのものだ、ボシューボシュー、何かを打ち込んだのはわかった、その何かはすぐにわかった、煙だ「目くらましか、なら」[イリュージョナートラップ]糸の硬度を最大まで上げる赤色に変わる糸はこの場の壁に張り付きさながらスパイ映画のトラップのようだ「そこか」一本引っかかった[操交無限]無限にさえ思えるほどの糸を叩きつける、絣りさえすればそのまま操れる、確かな手応えがあった、[舞台淵源の傀儡]だが思い通りに動かない、ブースターで抗っているのだろうか、力任せに引っ張ってみたがそれが仇となった青い目とブースターの音が勢いよく接近してくる、キラッ、左手のモーションに釣られる、3つのクローが自身の身を割く様をみて本能的に恐怖を感じた、やや引っかかりながらもそのまま引き裂いた、逃げないと、メモリーを抜けばまだ間に合う、べっとりとこびりついた自身の肉片を見て脊髄反射で逃走姿勢を取っていた、糸の拘束が意識的に緩んだ、ギギギッガシャン、なにか、はまったような固定されたかのような音が政照句の聞いた最後の音だった。肺を大きな刀で貫かれたかのような衝撃が走る、壁にそのまま押し当てられやがてその刃が貫通した。ぬるりと体が重力に従い地に落ちた、ブースターのホバリングでゆっくりと降りる「高橋ちゃん、顔を潰してちょうだい」「顔?ですか」「その高エネルギー体は顔を潰せば良いらしいわ」やつはピクリともしない「生命反応は検知できません、このまま冷凍保存シーケンスのほうが良いと思いますが。」「これは命令よ、市民のためなの」命令というより市民のためという言葉が強く印象に残り繰り返される。「了解」いつの間にか戻っていたブレードを展開状態にも戻し、うつ伏せの高エネルギー体の体を起こした、勢いよく叩きつけるようにイメージし振りかぶった、切り下ろすインパクトの瞬間高エネルギー体の口が開いたような気がしたが遅かった。頭部は横一文字に断たれ、絶命したと感じざる追えなかった。「OK冷凍保存シーケンス開始」「...りょう...かい」高橋ちゃんた疲れているのだろう、無理もない、あれだけのことをやってのけたのだ「...?これは高橋ちゃん今すぐB23エリアに向かって」ちょうどシーケンスが98%完了したときに通信が入った「あと1秒ほどお待ち下さい」キキッ 終了を告げる音が鳴った。「終わりました。回収班を回してください。これよりB23エリアに向かいます。」「OK ほらエニック、行った行った」何やら騒がしい様子が通信越しに伝わってくる。キューググ、アシストのなる音が聞こえる。瓦礫の壁から光が漏れ出ておりその方向がB23地区であることを再確認し、足を向ける、その瞬間だった。その瓦礫の隙間から翡翠色の光があふれるように眼前に写った「な、なんだ」マニュアル通りならすぐにでも報告を入れなければならないが「温かい」有機的なぬくもりを感じる。それがどこから来るのかわからない、ただ高橋はその場に立ち尽くすことしかできなかった。不意に何かが入ってきた「まだ生きたかった。メモリーが引き裂いた、母も父も兄も、あの頃に戻りたいなぁ...あ」フッと消えた、何だったのかは考えたくもない、私はオカルトなど信じない、この装甲がその証拠だ。「大丈夫か?高橋」「大丈夫です湊先輩」「高橋ちゃん、信号が途切れてたよ、念の為手動チェックして」言われた通りに手動チェックシークエンスを開始したが何も異常は見られなかった「何も異常は見られません、任務を再開します。」「ちょい待ち」「なんですか」「もう反応がなくなってるの、高空映像にも今は何も写ってないの」「移動したかカムフラージュしているのかも、目視で周辺を確認します。ん、今はって言いました?」「そうなの、なんか青緑色の光りに包まれて、そこからは砂嵐で、通信も繋がらなくて」「了解まずはB23エリアに行きます」


・くだらない物語

望月はビーコンに従っていた、龍様に会えると信じて、何やら見覚えのある人影を体育館の瓦礫の影に捉えた「龍様♡」「ハァ、ハァ、望月か」「お疲れですか?」「あぁちょっとな」更に疲れさせる現象がすぐにおきた「龍様、何でしょうあの紅い粒子、メモリアルのものとはちょっと違うようですが」「あぁこんなところまで、なんと恐ろしいのか」「は?どういう」さらに恐ろしいことが起きた。翡翠色の光が追いついた「?なんだこれは、なんの光だ」「分からないですけど、綺麗です」「...感動するな、こんなものがいくら集まろうと、なにも...なにも変わらない、望月やめたほうが良い」「でも、温かい、とても」「やめたほうが良いと言っている、こんなものに心惹かれてはならない」「そう、ですかッ」「...ぱ...さお......会いたかったです...」やめてくれ「卓尾、君?なの」聞きたくない「先輩」「えっ何この服、ちょいったんタンマ」「あー先輩俺のジャージで一端」「良いの」もうやめてくれ「その、先輩サイズどうですか」「うんちょっと大きい」よそでやってくれ「その先輩」「わかってる」「え、それはそういうことがわかってるってことですか」「うん、よろしくね!」もう良いだろ、こんなにも、こんなにも、つまらないことがあるのか「龍様、大丈夫ですか」「いや、本当につまらない」「この声ですか」「安い恋愛劇だ、最悪のラストだ」「龍様」彼らはそのまま泣き崩れ、しばらく動けなかった。


・戦いの後で思うこと

「しばらくは学校休みだって」「校舎も、あんなにボロボロだもんね」「しゃあなしだろ、あんなバケモンがいたら」ピロン、都合よく、携帯が鳴った「基地に来いだって」聞きたいことが山ほどあるのだろう。正直言って私にも何が起きているのかわからなかった。だが話すだけ話してみようと、アウダス基地の方へ足を向けた。

「おっ、来た来た」「座れ、座れ」そこにはすっかり元気になった礼家さんと乃愛さんがいた「まずは、謝らないとだよね」「そうだな、本当に申し訳ございません」妙に丁寧な口調だ「そうだぞ、こら大変だったんだぞ、避難誘導とかビーコンも出して」「えっあれ機動警察のやつじゃないんですか」機動警察の部隊が見えたのでてっきりそれの発しているビーコンかと思っていた。「私達のだよ、被害予測でしょ現地に赴いて救助でしょ、あやうくアウダスの分裂組織と機動警察の戦闘に巻き込まれそうになるし、なあ音六、音六んだよ」「もうしわけない、乃愛、玲奈、美咲希」一度美咲希と目を合わせ、玲奈が口を開く「もう過ぎたことですし、良いですよ」深妙深い様子の顔を上げ「恩義に感謝する」「その聞きたいことが、あるんですけど」間髪入れずに「なんでも聞いてくれ」メモリーを手に取る、手から光が溢れ出していた。「これについて、なにかわかりますか」「任せてくれ、おーーーーい音六ー」「...」「寝てぇんのか」入るな危険と書かれた戸を無理やり開け「おいッ呼んでるだろ」「わッビビった」「音六、大丈夫か」「戦後処理って、戦闘より大変なの」「わかってるけどよ」「あの」ひょいっと会話に挟まる「おおッ玲奈」礼家を押しのけ玲奈の肩を掴んだ「メモリー見せて」「話が早いですね」薄暗い廊下と部屋の間で翡翠色の輝きがその場を彩った「おおッ、現実主義と宇宙か前例を見ない」「なにかわかることはある?」「今はなにも、少し検査をしても」なんだか嫌らしい手つきで肩に手を回し部屋に引き込んだ。「ちょーと失礼、上脱いでね」いつの日かと同じようにパッチを体に貼り付けられる。

「うーん特に前回と変わったことはないなぁ」「そうですか、少しも」「少しも」安堵が勝った、人で無くなっってしまったらどうしようかと「争い事を止めます」「おっいい心意義だ」そのための障害がいくつか浮かぶ、今の私なら勝てる気がする「こちらから戦線布告しても良いのではないでしょうか」「どうだろ、あんまり奢りたくはないな、とりま今日は遅いしもう寝な」

 永遠に広がるように見えるほどの黒の部屋へお呼び出しを受けた「誰もいない、のか」バン、煌々と照らす光が注ぎ込まれた。思わず手で遮ってしまった、その手の縁に見覚えのある影を見た「龍様」「阿修羅を使ったのか」「...はい止むを得ず」「使うのは恥だと教えたはずだ。敵も倒せずに」「申し訳有りません。罰は覚悟の上です」「罰ね〜そろそろ本腰を入れなきゃと思ってたんだよね。」スッと腰に手を当てられる、そのまま下の方まで手が伝う、それには不快感を覚えたが抵抗しなかった。「彼女は何に反応している?」「龍様のお誘いが、気に食わなかったのかと」「人とは、簡単な事も分かりあえないから、こんなことになるんだ。同志を殺しておいても心優しく勧誘したのに」太ももの裏をスリスリし始めた。「これから、何されると思う」「夜のご奉仕ですか」「それは当たり前だ、何をされると思う」「政治家や富裕層にアテンドされる、とか?」「そんな事をして、何になる」「恥辱を経験し、権力に屈服され、自分に対する反省の意を込めろ、では無いでしょうか。」「願望があるのか」「無いです」「私の要求はこうだ」裏ももから上に伝い、スカートをかき分け、尻肉をどかしながら、肛門をまさぐる。「ッ」「アナル、良いよな」屈辱的だ、ここを許せば、もはや動物としての扱いだ「もちろんです、龍様」断ることなど許されない。そのまま脇腹に手を添えられたまま、寝室まで同行させられた。


・次の目標

「皆のものお集まりいただきありがとう」礼家が音頭を取る「今日の、会議にて今後の方針を決めていく」手元の資料を手に取る「まずは敵対組織の確認から、お恥ずかしながら、アウトダストの分裂組織がまだいる」玲奈が聞く「戦力は」「操り人形師は撃破の信号があった、FLAGはまだ生きている、他にも残存勢力が多数、あれらにメモリアルが渡ったら」「まずいですね」玲奈はうつむく、あの時息の根を止めておけば...「まだ勢力はある、Destroy、psycho、grim reaperの3体が確認されている、こいつらは厄介だ」

 コンコン、「入れ」その声を聞き、望月は龍様の部屋のドアを開けた、長めのポニーテールが移るシーツの上にぐったりと褐色の長身が乗っている、よく見れば内腿に白く濁った、液体が伝っている。「なかなか良かったよ」彼の声が、私の目線を奪う、重厚で張りのある尻肉を叩き、ゴプッ、白濁液が股を伝い溢れる。「ここもよかったな」褐色で艶やかな尻肉を捲り、包まれていた肛門をはだけさせる、ヒックヒックと呼吸するように痙攣し、そのたびに白濁液が零れる。「何か用か、望月」「お風呂が沸きました」「そうか、入るよ、目が覚めたら深月も入れとけ」間を開けず、かしこまりました。と返す、彼が通り過ぎるまで、頭をあげることはしなかった。「深月さん、大丈夫ですか」微かに、息を整える音が聞こえたのち「だい、じょうぶです」彼女らしくもなく、弱々しく起き上がる。鍛え抜かれた、女性の腹筋と腕部、太もも、すべてが彼により支配の対象となっていた。何も言わずにティッシュを差し出す「ありがとうございます」内腿の白濁液を拭う動作は、セクシーな踊りにさえ思えるほど、彼女は艷やかだった。「龍様のことどう思っているんですか」「とても素敵な方です、私を評価してくれる、唯一のお人」「子供産むのですか」「いえ、今は特殊防除装置をつけてのものですので、孕むことは無いです」「願望は」「無いと言えば、嘘になりますね」深月は口の側に手を置き、微笑んだ「ですが私は、予備の子宮に他なりません」なぜですと返す「龍様の、ご本命は望月さんです」望月は頬を赤らめ、うつむく「そ、そんなこと」「望月さんが龍様の子を産み、予備として、私が控える、この構図で将来設計していくそうですよ」「私が孕んだら、深月さん、子供産めないじゃ無いですか」「良いんです、望月さん、良いんです。」引き寄せられ、背中を撫でられる、そこはとても温かいような気もする。


この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。

この物語は強姦、同意なき性交を助長するものではありません。

あくまで作品内の刺激の一つです。

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「果ての向こうの宇宙と世界」"The Collapse of the Old Generation and the Stages of Building a Perfect Society" 機画LM @asita000

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