第16話 ヒビア上空 新竜戦8,000m

『ヒビア競竜第4レース、新竜戦8,000m

——さ、全頭枠入り完了しまして……今スタートしました!

 好スタートを切ったのは3番ルトゥールアサヒ、そして7番アオノハーレー。


 5番キビーカナゴーは出遅れて後ろからとなります。


 先頭は内から3番ルトゥールアサヒ、外に7番アオノハーレー、間に挟まれるかたちで1番カカランマーズが3頭横並び。


 先頭集団から2竜身ほど離れて内は2番ツノマキ。

 一番人気6番ロウシュガーサンが上を取って外からこの位置。その後ろ同じく上から行くのは9番ラブリータイタン。


 後続は内に8番コーメンスカルペル。追って4番サルキュラス、わずかに上を取りつつ追走しています。


最後方から追うのは5番キビーカナゴー。先頭から殿しんがりまでは7、8竜身です。



 9頭がいま第3コーナーのカーブを左手に切りました!

 ここで3番ルトゥールアサヒ抜け出して先頭!その後ろを1番カカランマーズと7番アオノハーレーが追うかたち。


 各竜第3コーナーから第4コーナー中間残り4,000m通過。


 先頭は3番のルトゥールアサヒ、2竜身のリード!ここで上を取って一気に2番手に上がってきました一番人気ロウシュガーサン!

 3番手に半竜身差で1番カカランマーズ。


 じりじりと後退した7番アオノハーレーは……おっと?

 騎手との折り合いがついていない感じでしょうか?徐々に外へ逸れながら失速しています。


 先頭集団から2竜身ほど離れて内からツノマキ。間に9番ラブリータイタン。そしてコーメンスカルペル。アオノハーレー。

 4頭広がって並びました。


 その後ろを5番キビーカナゴー。最後方入れ替わってサルキュラス。


 さあ第4コーナーカーブ!直線に向かいました!


 先頭変わらずルトゥールアサヒ。それを追って追ってロウシュガーサン上から並びかける!

 しかしルトゥールアサヒ粘る!伸びている!

 後続との差が徐々に開いていく!その差4竜身5竜身まだ開く!この2頭の勝負か?!

 





 ————えっ?はっ?






 ……ア、アオノハーレー!大外からアオノハーレーが物凄い末翼すえよくで追い上げてきた!!

 残り2,000を通過してアオノハーレー!なんと先頭2頭に並びかけようと——いや、もう追いつくぞ!?残り1,000通過!追い抜いていく!!


 7番アオノハーレー!凄まじい加速!なんだこれは——……って、ああああああああ!!!


 コ、コヨーヒ騎手落竜しています!アオノハーレー落竜です!!


 そのまま突っ込んでゴールしましたが……。


 1着は3番ルトゥールアサヒ。クビ差で2着ロウシュガーサン。3着入線は9番ラブリータイタン——……7番アオノハーレーは騎手落竜のため失格となります。』








 おわあああああああ!!!!やっちまったああああああああ!!!!!

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