フィーバータイム


ただいまの時刻は、もうそろそろ5時になろうかといったところ。

絶賛探索中です!!!


さっきまでの悩みはどうしたかだって?

たしかに、故人の遺物それも副葬品を勝手に拝借して使おうなんぞ、とてつもない罰当たりだ


が、そもそもその故人と思われる骸骨、すでに何体もボコボコにしてる時点で今更だ。

再度眠りにつかせてやったんだから、襲われた迷惑料兼葬儀代ということにして、ごっそりいただいてきた。

あとはこの世界に【カルマシステム】的なものが無いことを祈ってLet's 略奪!!

一応怖いので、アイテムを頂く度に手を合わせている。



そしてもう一つの悩みであった『フレーバーアイテムではないか?』問題だが、棺に入っていた短剣をスケルトンに投げつけることで疑問は解決した。

結論:普通に使える!!


祝!矢筒縛り終了である。今のところ棺から出てきたアイテムは矢と短剣だけであるため、遠くから攻撃したい場合は短剣を投げることにした。

未だに近距離はリーチの差から矢筒殴りという...




そんなこんなで只今アイテム収集のフィーバータイムだ。

敵はごくたまにしか現れないし、強さも種類も一階層と同じで慣れたものだ。


いまのところ棺のふたを開けては使えそうなアイテムを根こそぎ奪っている。

現代日本において、盗掘者として私の右に出る者はいないだろう。


問題は持ってきた鞄にそろそろ入りきらなくなりそうだということだ。

アクセサリーや貨幣、何かが書いてある紙など、比較的かさばらない物のみ入れてこの状況。


この現代ファンタジーにインベントリはないのか?残念なことにステータス、インベントリ、どちらも言ったが反応なし。

この棺のどこかに魔法のカバンがあることを願うばかりだ。



矢は流石にそのままにしてある。というか矢が多すぎる!!!

上の階もそうだがここアーチャー、狩人ばかりなのか?


これだけ漁って、未だに剣を入手出来ていない。




正直気分はウキウキだ。

通路を挟んだ向かい側の棺も、角を曲がった一つ先にある棺も、全部自分が頂くつもりで盗掘中。


たまに中に白骨遺体が入ったままのもあるが、気にしない。



お!!やっと剣が出てきた!しかも鞘付きで状態もよさそう。

矢筒と同じように肩にかける。

今、私の背中には矢筒が二本と剣が一本。

なかなかにシュールだぜ!!





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