第34話 実食! オピオタウロス!!
結論から言うと、かなり牛肉だった。まあもちろん、脂肪がつくように育成されたA5和牛とかに比べると全然硬い、赤身中心の肉ではある。でも、海で泳ぐためか、脂肪もそこそこ蓄えられてて、結構美味かった。ついに夢が叶う時が来た。
まあ本当のことを言えば、若いオピオタウロスとかを連れてきて、どっかの海域でビールとか飲ませながら養殖したりすれば、もっとマジの牛肉になるだろうな〜とは思うが、そこまで贅沢は言うまい。肩ロース相当の肉をもらって、氷を詰めた箱に詰めてひたすら南下し、途中王国中心街でヴァリスの魔王信奉者討伐の褒美で作ってもらうことにしたすき焼き鍋を受け取って、あとにがりも貰って、砂糖を買って、こんにゃく芋も受け取って、辺境伯まで南下する。奇跡的にできてた醤油っぽい液体を受け取って、山を越えて、ラマイの森に戻る。かなりの強行軍で進んだので、もう腹ペコだが、ここまで来る必要があったのは、やっぱ豆腐とワインには旅させちゃいけないからである。豆腐はここで作るしかない。こんにゃく芋潰して、灰汁と混ぜて、茸ずつに詰めて固める。固まったら底に細い穴を開けて出すのだ。豆を収穫しにいく。すき焼きは明日の夜だ、ということで、今はサンとウカの家になったもともと俺らが住んでた家で泊まる。
しかし、興奮であまり良く眠れなかった。それで、俺はヒエンくんに向けて、長い長い長い手紙を書くことにした。それがこの文章である。
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