幸せな日々Ⅷ

今日は私の十九歳の誕生日!


私とお母さんと弟の三人家族で、お寿司屋さんへ行って豪華な昼食を満喫した。


赤身もいいけれど、やっぱりサーモンの方が好きかな。


弟はハンバーグをネタにした握りを頼んでいて、『寿司屋に来てハンバーグなんて邪道!』って思っていたけれど、それを一口もらって食べてみるとハンバーグが意外に本格的でジューシーなことに驚いた。美味しいかも・・、謎にちょっと敗北感を味わった。


シメは豪華に、高級な大トロを頼んだ。


油を身にまとったテカりのある、見ただけで『これは美味しいに違いない!』って分かるもので、ワサビを多めに乗せたら贅沢に一口でほおばった。


とろけるような身の柔らかな感触と、溢れんばかりの油が口の中に広がって、幸せに酔ってしまかと錯覚した。


そうして寿司を食べ終えると、近所にあるケーキ屋さんへ行った。


ショートケーキに、チョコレートケーキ、チーズケーキ、フルーツタルト、モンブランなど、いろんな種類のケーキがショーケースに並べられていて、どれを選ぼうか迷ってしまう。


そして最終的に、私はショートケーキで、お母さんはチーズケーキ、弟はモンブランをそれぞれ選んだ。


そうして家に帰ると、楽しくお喋りしながら、さっき買ったケーキをみんなでケーキ食べた。


いちごは今が旬らしいようで、みずみずしくて甘く美味しかった。


みんなが私を祝ってくれて嬉しかった。


誕生日はいつも賑やかで、明るくて楽しい。


私はみんなと居れていつも幸せだ。


そういえば、食事をしているときに弟が、将来なりたいものがあるらしく、そのために東京の大学に行くことになるかもしれないと話していたっけ。


うちから東京までは遠いし、一人暮らしするのかな・・

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