幸せな日々Ⅶ
私は今日も職場に着くなり制服に着替えると、担当部門の作業場へと足を運ぶ。すると、シフト表を見て、なにやら考え事をしていそうなチーフを見つけた。
「おはようございます。どうされたんですか?」
「あぁ、おはよう。いやね、最近はやっぱりこの時期だってこともあってか、なかなかバイトの子が来なくて人手不足なんだ。そういえば、君も高三だったっけ?」
「そうですね。でも、私は勉強がそこそこできるので、あまり気にしないでください。」
「そうか。まぁこう言ってはなんだが、君がいてくれるだけでもよく助かっているよ。」
「ありがとうございます。」
「ええとじゃあ、今やってもらいたい作業は・・・」
そうして私は商品の前出しの仕事を任せられて、黙々とそれを熟していた。
私が一列の前出しを終えると、いつものパートのおじさんがやって来て、「おぉ、今日もありがとう。俺は今、あっちからあっちにかけて品出しをしているから、何かあったら声をかけてくれ。」とわざわざ声掛けをしてくれた。
私は「ありがとうございます。」とお礼を言ったのち、その人に今任せられている作業について説明すると、「なるほど。でも、そこだけでなく全部をやってほしいものだ。」と冗談交じりに言うので、「できるだけ頑張ってみますよ。」と半分笑いつつ返した。
ちょっとでも頼りにされているのかなって思うと、嬉しくなる。
よし、作業を再開しよう。
ところで、私は作業を続けている中で、ふと以前に友達と話していたことを思い出した。
将来のこと・・・ね。どうしようかな。
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