002 こういうのってさ、姉妹みたい! って思うワケ!

「我、最近このゲーム面白い、しぐれセンパイにだけ、特別に教える」


「え、なになにー! 何かまた変なの見つけてきたー? さめちゃんのオススメするゲームさぁ、困っちゃうんだよなー!」


「んなっ! 我、しぐれセンパイに迷惑かけた!? 何か困らせた!?」


「あー違う違うっ! 面白すぎてさぁ気が付くと朝日昇ってんだよねーっ! ホンっトさめちゃんイイのばっか教えてくれるから、ヒマしなくて助かってんだー、ありがとねーっ!」


「なっ、なら良かった。 でも、今日教えるのはもっとヤバイ。 きっと、しぐれセンパイはやりすぎて明日の朝には溶けて消えてしまう」


「えっ、それマジで!? めっちゃヤバイじゃん! じゃさじゃさ、さめちゃん今日アタシんち来て泊まってー! んで一緒にゲームしよーぜー!」


「んなっ! 我が、しぐれセンパイの家に、お泊り!?」


「え、あーっ無理にって訳じゃないから、もしよかったらって意味でさ」


「え! い、行きますっ!! 我、お泊り行きますっ!! 一緒にゲームしますーっ!!」


「やったーっ! さっすがさめちゃん! 夜が楽しみだなーっ!」



☆★☆★☆



「しぐれセンパイ、そこは腰だめで! そこそこっ! そこです! 前に! もっと前に! イけーっ!!」


「こっ、こう!? こうでいいのっ!? やってるっやってるっ! やってるよーっ!? 前? 前にこう? 腰で行くといいのっ!?」


「そう、それなのですっ! 左右に動いたり、前後に動いて相手を翻弄してっ! ああっ! そこっ! そこなのですっ! しぐれセンパイ上手なのですーっ! ああっ! あぁーーっ! いっ、イケたーっ!!」


「うわっ! え、マジ? マジでイっちゃったの!? うっはーーっ! 気持ちいいーーっ!!」


「はぁっ、はぁっ、しぐれセンパイ、初めてとは思えないくらい、めちゃくちゃ上手かったのですっ! イケましたですーっ!」


「うはぁーーっ! めっちゃくちゃ楽しい上に気持ちいいねーこれ!! やっぱさめちゃんイイのばっか教えてくれるわーっ! すっごい楽しいわー!!」


「な、ならよかったのです。 我もとっても嬉しいのです」


「ってか頑張ったらめっちゃ汗かいちった! さめちゃん一緒にお風呂入ろー!」


「ひゃぃっ!? お、おふっ!? おふっ、おっふ、おっふろ!? 一緒に!?」


「え、あーっ無理にって訳じゃないから、もしよかったらって意味でさ」


「は、入りますっ!! 我、入りまっす!! 一緒にお風呂入りまっす!!」


「やったぁ! お風呂入るの苦手なんだよねー、すっごい助かるわー!」


「んじゃはいっ、これ着替えのパジャマねー! アタシのでゴメンだけど、さめちゃん美人だからアタシなんかよりきっと百倍似合うぜー?」


「ふぇ!? しぐれセンパイのパジャマ……? おおおお、お借りしまっふ」


「よっし、んじゃお風呂いこーっ!」



☆★☆★☆



「ふぁーっ、お風呂苦手だけど入るとあったかーい!」


「はいーっ! トロけてしまうくらい最高れすーっ! しぐれセンパイを抱っこしながら一緒にお風呂に入れるなんて最高れすー! カワイすぎて鼻血出そうれす」


「にしてもさめちゃんの肌ってさ、アタシの褐色よりちょっと濃くてカッコいいよなーっ! ほらっ、こんなにスベスベだしっ!」


「しぐれセンパイの肌だっていい色具合だしこんなにモチモチだしとってもカワイイしヨダレ出そうれすーっ」


「よく一息で喋ったなっ!? ってか、さめちゃんってさ、アタシと2人っきりだとめっちゃ喋るよな! 昼間とか他の奴がいるときだと、キリっとして美人で、余計な事喋らないでカタコトでクールだし、ほんと面白いよなー」


「そもそもしぐれセンパイとまなっちとひなっち、チロっち以外は話す価値もないのですよっ! カタコトで十分なのです!」


「あははははっ! よし、あったまったーっ! はいっ、さめちゃん体と頭拭いだげるねー」


「あぁっ! 我もしぐれセンパイの体拭くのですよーっ!」



☆★☆★☆



「さめちゃんお風呂上がりの一杯飲むーっ?」


「我がしぐれセンパイの誘いを断るはずがないのです! 飲みます飲みますーっ!!」


「ぷっはーっ! 風呂上がりのビールうめぇーーっ!!」


「我もーっ! ぷっはーっ! しぐれセンパイと一緒に入ったお風呂も借りたパジャマも手渡してもらったビールもどれも最高に美味しいのですーっ!!」


「あははははっ! さめちゃんはホント、アタシのこと好きだよなー! アタシもさめちゃんダイスキだからなーっ! こういうのってさ、姉妹みたい! って思うワケ!」


「あ、しぐれセンパイ酔っぱらってきてるのです、アルコール激弱なのですーっ!」


「あはぁー、酔っ払っちったぁー! んで、眠くなっちったよー」


「我とベッド行くのですー! はい、しぐれセンパイ手繋いで、こっちなのですよー」


「ふぁー、布団も気持ちぃーねー! さめちゃんも一緒寝よー?」


「ふぇぇ!? いっ、一緒!? ね、寝るでっす! 一緒寝るますでっす! おっふ!」


「さめちゃーん…… いっつも一緒に居てくれて楽しくしてくれてありがとーねー…… 姉妹みたいで嬉しいんだー…… スー…… スー……」


「……それは我のセリフなのですよー。 しぐれセンパイ、ゆっくりおやすみなさいなのでっす」

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