第3話 ギルド登録とジョブチェンジ

第三話 ギルド登録とジョブチェンジ


 城下町で情報収集をしてから、ヒロイン候補の女性を華麗に無視した。

 取り敢えず戦闘の流れを覚える為に近場の森で実戦する事になった。

 町の外に出ると巨大な少年と遭遇したのだが、何とか心を落ち着かせた。


 そして現在、森を探索中に茂みから現れた4匹のウォーキングウルフに囲まれているのだが、何か違和感を感じる。


 軽傷とはいえ痛手を負った状態での連戦で絶対絶命の状況なのだが、何故かこの魔狼達は様子を伺いつつも、こちらの行動を待っているのだ。

 威嚇らしき唸り声を上げながら警戒しているのだが襲っては来ない。


 多勢に無勢の状況にも関わらずそれでも魔狼達は攻撃を仕掛けて来ない。群れで囲って集中攻撃すれば一溜まりもないと思うのだが、身構えながら待っていても襲ってくる気配が全くないのだ。


 これがこの戦闘での【ルール】ならそれに従うしかないが、まだこの世界の理を殆ど知らないんだと青年は実感した。


 さて、どう行動するつもりなのか、1匹でも倒せれば回復しながら戦えば何とか勝てそうだけど、残念ながら行動の決定権は自分には無いのだ……


 そんな事を考えながらも、錆びた剣を構えて手近な魔狼に一撃を入れる。


「とりゃっ!」


 背後の画面の中の少年が行動コマンドを決定すると、それがまるで初めから自分の意思であるかのように身体が動き『思考』と『身体』がリンクする。


 ギャイン!


 斬られた魔狼が悲鳴をあげる。するとそれが合図かのように身構えていた狼達が順番に動き出す。


 回避に集中すると4回の攻撃の内、何とか一度は避ける事が出来た。

 こちらが次の行動をしなければ同じ魔物に連続で攻撃される心配がない。


 もしそうなら攻撃を仕掛けてくる魔物に集中出来るし、敵の行動順さえ分かれば立ち回りによってもっと直撃を抑える事も出来そうだ。

 とは言え今までのダメージの蓄積で体力は既に半分近くまで減ってる気がする。


「あ、やっぱりそうだよな……」


 少年が選択した行動で青年は手をかざし出現した薬草を口に放り込む。

 ムシャムシャムシャ、すると口の中になんとも言えない苦味が広がる。


「ウゲェー……」


 本当なら抽出して飲み薬に錬成したり、軟膏みたいな塗り薬にするのが効果的な使い方な気がするけど、そのまま食しても体力は全快近くまで回復した、噛まれた腕の怪我も痛みが引いて何故か治った……ような気がする。


 薬草とは言えこんな即座に傷が癒えるのも不思議と言えば不思議なのだが、今はまだ戦闘中だ、そういうものなのだと納得して戦いに集中しよう。


 回復アイテムの使用もこちらの行動とみなされるようで、再び魔狼の群れが順番に襲い掛かってくる。

 薬草はまだまだ持っているはずだが、このままだとジリジリと削られそうだ。


 魔狼達との距離と立ち位置を注視しつつ身構えて回避に集中する。


 盾でもあれば被弾したとしてもある程度はダメージを抑えられるとは思うのだが無いものはない、後悔先に立たずだ。律儀に順番に飛びかかってくる魔狼達を身構えて避ける態勢をとる。


 ササッ、よし避けれた。あ、でも位置が不味い、2匹の魔狼に挟まれた。


「ぐはっ」「あいたっ」 ローリング回避、ヒラリッ


 結果は二回被弾、血とかは出てないがとても痛い。


 殆ど初戦闘みたいなものだしそう簡単にはいかないが、大勢を整え先程の手負いの魔狼に追撃して1匹倒す、すると残った魔狼達が再び順番に動き出す。


 これはもう戦闘には行動順があるで間違いないな、それなら群れが相手でも巧く立ち回れば何とかなりそうだ。


 青年は戦闘に関しては【ターン制】で行動順が決まっていると理解した。


 それと手傷を負わせた魔物は、攻撃の精度や回避の反応が鈍くなるようだ。

 当たり前の事だが、こちらもダメージを受けて負傷すれば、回避とかにも影響があるだろうし、なるべく被弾しないように戦いたいところだ。


 ザシュッ ギャイン!


 苦い薬草はあまり飲みたくないが、回復を挟みつつ何とか全ての魔物を倒すことが出来た。


「ふぅ、今回もなんとか勝てたな……」


 テレテレッテレッテレテー♪


 すると突然、何処からともなくファンファーレが鳴り響く。

 この効果音や音楽は本当に何処から流れてくるのだろう?


     ◇


「お、レベルが上がった」


 何かどっかで聞いたことがあるようなファンファーレなんだけど、でも微妙に音程が違うな。

 なら問題ないのか? そもそもレベルアップ時に効果音が鳴ること自体がオマージュっぽいけど。


 まあ既存の有名ゲームに似てたのは最初からだし、気にしたら何もかもアウトだしな。その作品に対するリスペクトだと思って気にせず遊ぶ事にしよう。


 それにターン制のバトルシステムはRPGの定番だから操作には慣れてるけど、敵の数が多いと時間も掛かるし、やっぱりソロだと大変だな。


「うーん、雑魚戦でこんなに苦戦するなら、バックラーくらいは買っとけば良かったな」


 この手の戦闘は強い武器や防具も必要だけど、やっぱり仲間と協力して連携する事が重要だよな。仲間が増えればそれだけ攻撃の手数も増えるし。


 ギルドで冒険者の登録をして、シナリオを進めれば仲間も増えるとは思うが、戦闘を試したくて単独でここまで来てしまった。

 それに仲間候補っぽい女性キャラも目立つ場所には居たけど、話し掛けると何か強制イベントが発生しそうだったから、取り敢えずは保留したけど、無視せず話し掛ければよかったかも。


「まあ今更だけど、一応レベルも上がったし無理せずに帰還するかな」


 それにしてもこの主人公、思ったよりも敵の攻撃を回避してたな。基礎ステータスを確認するとバランス型なんだけど、主人公補正の隠しパラメーターでもあるのかな?


 今後の行動を考えつつ少年はゲーム画面を見ながら操作する。


 そして森から抜け出した帰りの道中、看板が立っていた辺りで、荷馬車に乗った商人と出会った。

 ランダムなのか何か条件があったのか、遭遇イベントが発生したようだ。


     ◇


「貴方が例の勇者様でしたか、いやはやお噂は予々聞いておりますよ、まあ事情は人それぞれですから深くは聞きませんが」

「え? ああ、うん、事情?」


 男の名前はサンソンと言うらしい。


 恰幅が良くちょび髭を生やした如何にも商人と言った風貌の男だ。話を聞くと王国から荷馬車で近隣の町まで積み荷を運び、生活必需品や消耗品などで商いをしながら生計を立てているらしい。


 冒険者三人組が一緒に同行していたのだが、どうやら護衛のようだ。

 その内の1人と目が合うが、何やら怪訝そうな表情で睨まれたので少し戸惑った。


「いやー、魔物もそうですがこの頃は野盗や傭兵崩れのならず者なども居るようで何かと物騒ですからね、お互いに気を付け用心しましょう、勇者様も魔王の討伐の使命、頑張ってくださいませ」

「ああ、ありがとう、そちらも気を付けて頑張ってくれ」


 あの護衛には自分がそのならず者に見えたのだろうか?

 それで警戒してたなら仕事熱心だと感心する。


 目的地が違ったので、軽く会話してそのまま挨拶を済ませて別れたが、薬草の話をしたらやはり回復ポーションなどの飲み薬に調合してから使用するのが正解のようだ。


 王国には“薬師”と呼ばれる専門職も居るらしい。まだ回復ポーションなど持っていないと伝えたら、お近づきの印にと“ヒールポーション”を2本ほどタダで貰った。

 体力も減ってたので試しに一本飲んでみたが、口当たりも良く飲みやすくて普通に美味しかった。


 これで薬草よりも回復効果も高いなら、薬草をそのまま飲むのは愚行だよなぁ。

 多少費用が掛かってもヒールポーションを常備して回復手段にしたいところだ。


 その判断も画面の少年次第なのが納得出来ないけど、取り敢えず体力には気を使ってくれてるようなので任せるしかない。

 せめてコミュニケーションが取れれば良いのだが、最初に話し掛けた時は無反応だったからな。


 それにしても噂とはなんの事だろう? この国の王様から勇者の称号をうけたまわって、歓迎パレードで賞賛もされたから、それに対しての賛辞かな。


「……あれ?」


 商人と別れて王国に帰る途中で突然異変が起きた。それまで普通に街道を歩いていたのに、突然その場で止まって動かなくなったのだ。


「え、なんだこれ? 身体がこれ以上前に進まない!?」


 自分の意思で周囲を確認する程度には動く事も出来るのだが、城に向かって歩こうとしても何故か足が進まない。

 自分の体なのに自由に動けない事実を改めて実感して不安になってくる。


 俺の事を操っていると思われる背後の少年は何者なのだろう。と言うか本当に何でこんな状況になっているんだ? 勇者としての自覚はあるのに何故か記憶はないし、全く訳が分からない。


 ジュクジュクと心に闇が広がる感覚に襲われて、不安に押し潰されそうになった。そして青年は背後を振り向き、上空に浮かぶ巨大な画面を見てみたのだが……そこに少年の姿は無かった。


「あれ? あの子供はどこにいった!?」


 突然の出来事に青年は困惑する。


「え、嘘だろ? こんなところで放置? と言うかマジで何処に行った!?」


 画面の中を改めて確認すると、奥行きがあって、何か空間が広がっているような様子だった。

 よく見ると家具とかも置いてあるようで、奥には本棚みたいなものが見えた。


 戸惑いながらも待つことしか出来ないので項垂うなだれていたのだが、途中で誰かの視線を感じた。


「む?」


 再び画面の中を見てみると、そこには見慣れない格好をした見知らぬ若い女性が立って居た。

 普段少年が座っている位置より少し後ろにたたずみながら、こちらを見ている。

 若い女性というよりは、まだ幼い印象の少女なのだが、あの少年よりは年上に見える。


「え、何が起きた? さっきの少年は何処に行った!?」

《……》


 黒髪でスラッとした印象のその少女は暫くこちらを見ていたのだが、何故か怪訝な表情になって何も言わずにモニターの画面から見えなくなった。

 するとそれと入れ替わるように暫くすると再びあの少年が姿を表した。


 そしてまた王国に向かって身体が勝手に歩き出した。


「あ、良かった、動き出した、めっちゃ怖かった」


 この場から動けない事に対して、えも言えぬ心細さを感じたので青年は安堵するが、やはり行動の決定権はこの少年にあるのだと再認識させられた。


 もしもあのままこの少年が二度と帰って来なかった場合、自分は一体どうなってしまうのだろう。

 そう考えると、底知れない恐怖と不安が込み上げてくる。


「……ハァ」


 色々と考えると恐ろしくなるので一旦考えるのを止めた。

 何も考えなくても勝手に身体は動いてるから問題はない。思考放棄するつもりはないけど、心が不安定な時は一旦落ち着こう。


 背後の画面は気にしなければ視界に入らない。何も見えない。そんなものは存在しない。


 そう自分に言い聞かせて心の安定を図る。何かしら行動してる時はそれが自分の意思のようにも感じるので、イマイチ操られている実感はないのだが、予期せぬ行動をさせられるとやはり操られているんだと再認識させられて、忌々しく感じると同時に、歯痒い気分にもなる。


 何が原因なのかは分からないが、この状況はいつまで続くのだろうか……

 もしかして、魔王を倒すまで、いや、それどころか一生このままなのか?


 ざわ……ざわ……


 おっと、いかん、また不安になる。取り敢えずは心を落ち着かせよう。


 町に帰ってきたと思ったら、そのまま直ぐに冒険者ギルドに向かった。この王国には人族以外にも多種多様の種族が居て、冒険者をして自分の適正や指向に合った依頼クエストを選んで、各々のペースでこなしながら金を稼ぎ、技量を磨き、レベルアップに努めている。


 ギルドの両隣には宿屋と魔物素材を扱う解体屋も併設していて賑やかだ。

 それにどうやら酒場もあるようで、食事とかも可能なようだ。

 冒険者達はここで宿泊したり、素材を換金して日々の生活を送っている。


「こんにちは、本日はどのようなご用でしょうか?」


 ギルドに入ると向かいに受付のカウンターが幾つかある。ここでギルドの登録をすると冒険者としてクエストの受注や依頼が出来るようになるらしい。


 他にも職業の適性を調べたり転職の選択なども出来るようだが、自分はこの国の王様から『勇者』として魔王を倒す“任命”を与えられているから職業の選択などは不要だろう。


「えっと、勇者としての使命を果たす為にも、依頼クエストを受注したいので、ギルドに登録したいのだが、大丈夫だろうか?」

「はい、もちろん大丈夫ですよ、でしたらまずはこちらの書面に必要事項の記入をお願い致します、勇者様の事はギルドマスターからも聞き存じていますので、登録の際の職業の説明とかもそのままさせてもらいますね」


 ギルド職員の制服を着た眼鏡の受付嬢のお姉さんが丁寧に対応してくれた。

 冒険者としての心得なども詳しく教えてくれるみたいだ。

 登録料に200ゴルド必要だったけど、そこは勇者の特権などは関係ないようなので、不満などは漏らさずに大人しく支払う事にした。


 そのまま登録の必要事項など記入する。

 とは言っても手が勝手に動き指がペンを走らせているのだが……

 操られているとは言え、どういう理屈なのか分からない。


 ギルド登録の手続きも、他のお店と同じように自分の意思ではなく背後の画面の少年が何やら、ぶつくさと文句を言いながら操作しているようだ。

 不服ではあるが抗えない。どうしようもないのでそれに従うしかない。


 普段は会話なども自分で思った通りに喋る事も可能なのだが、こう言う場面だと何故かは分からないが、図らずとも画面の少年に判断を仰ぐような感覚すらあるのだ。


 思考する事は出来るのに、自由に発言すら出来ないのはかなり歯痒い。


 沈んだ気分になってくるが、自動書記のような状態なので目の前の受付嬢さんをよく見てみる事にした。観察眼を磨くのも勇者として大切な事だ。

 操られていたとしても、相手が善人か悪人かくらいは自分で見極めて、判断しないといけない。


「じぃー……」


 年齢は20代前半くらいで、若くて普通に可愛い印象だが、ギルドの制服をピシッと着こなして、眼鏡を掛けている。言葉使いも丁寧だし、落ち着いた雰囲気でしっかりした性格に見える。


 他のカウンターにも受付をしている女性は居るけど、それぞれが美人な印象だ。

 冒険者の対応をしていれば、ゴロツキみたいな態度の悪い輩も居るとは思うけど、受付としての仕事を真面目にこなして務めているようだ。


 胸元を見てみるとギルド職員の証明なのか、名札のようなものを付けていた。

 どうやら名前は“アンナ”と言うらしい。そしておっぱいはそこそこ大きい。

 いやいや、女性の胸をそんな風に注目したらダメだ、失礼なので自制しよう。


 ん、名前? そう言えば……


「……が初心者にはオススメですね、って聞いてました?」

「え? あ、ああ、大丈夫だ」


 そんな事を考えて、記入してる書面の内容には目も通してない青年なのだが、受付嬢のアンナさんが話し掛けて来たのでそれに反応する。それに何か話していたようだが聞き逃したかも。


「はい登録が終わりました、えっと、お名前は……ピヨヒコ様ですね」

「え? ピヨヒコ? ピヨヒコって誰!?」


 登録された専用のギルドカードを渡してきたので内容を確認してみると、そこには名前の欄に【ピヨヒコ】と確かに書いてあった。


 今まさに考えてた事だけど、青年は自分が勇者であることは自覚はしたのだが、自身の名前すらまだ知らなかったのだ。


 しかし何故にピヨヒコ?

 魔王を討ち倒し、いずれは歴史にその名を刻む勇者の名前が“ピヨヒコ”だと!?


 これは本当に両親が付けてくれた名前なのか? いや、別にネーミングセンスに対してとやかく言うつもりはないけれど、せめてもう少し勇者っぽい名前と言うか、他にも何かカッコいい感じの名前は思い浮かばなかったのだろうか!?


 いや、でも書面に記入したって事は、本名じゃなくて偽名の可能性もあるよな?

 そもそも背後の少年が記憶を無くした俺の本名を知っているとも限らないし。

 と言う事は、この名前は背後の少年が適当に名付けて登録したのかもしれない。


 そう思い当たり背後を振り向いて、画面の中に居る間の抜けた表情をしてる少年を恨めしく睨み付けた。周囲には他の冒険者とかも大勢いるので、大声で怒鳴ったりはしていないが、背後の少年はそんな恨めしそうな視線に対して、何も反応はしなかった。


「ぐぬぬ……おのれ」


     ◇


 ピヨヒコは幼い頃に田舎のじっちゃの家から貰って、飼っていたヒヨコの名前だ。祖父に育て方を教えてもらい、愛情を持って育てたけど半年くらいで成長して立派な鶏になった。その後も何年か飼っていたがもう死んでしまった。


 このヒヨコには命の大切さを学んだ。愛嬌があり人懐っこくて可愛いかったのだが、寿命だった。それから何となくゲームでキャラの名前を付ける時は条件反射でその名前にしていた。


「えっと、なになに? 使用するメイン武器と基本職に、転職システムか、よくある設定だけど、これってプレイヤーの行動とかで就ける職業が増える感じなのか?」


 さっきの道中の遭遇イベントで言われた“噂”もあの行動が関係してそうだし、ステータス画面には明確なパラメーターとかは載って無いけど、NPCの好感度の変動とかもありそうな感じだ。


 それで情報収集をしてた際も、住人の反応が何か変だったのかも。まあ面倒だからやり直さずにこのままでも良いけど、これはこれで何か面白そうだしな。

 隠し要素で関連イベントとか起きるなら、全てのイベントを狙って発生させるのは大変そうだし、かなり面倒なんだが。うーむ、と言うかやっぱり設定が細かいな。


「このゲーム、思ったより設定とか覚える事が何気に多いし面倒なんだよな、面白いとは思うけど何か最初に想像していた、レトロな王道ファンタジーのイメージとは大分違うな……」


 ゲームの画面を観ながら少年はそんなことを呟いた。


     ◇


「それではこちらが現在の職業と、適性による転職可能な職業の一覧です」

「ふむふむ……ふぁ!?」


 ギルドの受付嬢はそう言って、タブレットの様なものを見せてピヨヒコの推奨ジョブを提示する。

 青年は自分の名前にも戸惑っていたが、現在の職業の欄を確認すると更なる衝撃を受ける。


 そこには職業【浮浪者】と書かれていた。


 勇者ピヨヒコはまだ本当の意味では、勇者ではなかったようだ。

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