恋路〜誰かの恋を邪魔をしていませんか?〜

ライズンイワシ or サスライワシ@KK

恋路

僕は中学校のアルバムを開いていた。その時、僕はあることを思い出したのだ。

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高校3年の冬。

雪が積もるか積もらないかが怪しい天気になっている。


そんな中走る僕――河井かわいわたるは急いでいた。

今日は友だちと遊ぶ約束をしていた。

加藤かとう下宮しもみやや他の人と野球をすることになった。

僕はこの時期お腹の調子が悪く、いつもお腹を下してしまうが、なんとかやっていけてる。


『ピンポーン』


あ、加藤が来たようだ。僕は着替えていないから急いで着替える。


「ごめん、待った?」

「遅えぞ。いつも遅いんだから早く行動しろよ」

加藤が呆れたような声で言ってきた。

「ああ、わかってるって」


何回も聞いているから耳にタコができてしまった。


そして僕らは斗賀見公園とがみこうえんに来た。ここの公園は広くて、野球もまあまあできる。

まだ皆は来ていない。僕と加藤だけのようだ。


「お〜い」

お、澤田さわたがきた。後ろには下宮がいる。下宮は歩きか...


虎井とらいはまだ?」

「まだっぽいね…ん?ああ、もしもし…わかった。今日ちょっと畠山はたけやまさん来れないって」

休みか...まっ、しょうがない。


「ちょっと虎井のところ行って来る」

そう言って澤田は公園を出てった。

「なあ河井」

「ん?何?」

「このさん人の中で誰が良いと思う?小林こばやしさんと長野ながのさんと近山ちかやまさん」


急に何を聞いてきたのかと思えば、恋バナか。ただ僕は二次元を愛するものなんでね、そういう人はいないんだな〜。


僕は恋バナが苦手だからか、顔を赤らめながら言う。

「フッ、答えは決まっている。二次元だ!」


数秒った後

「いやちゃんと答えて」


そう言われたから僕も

「3次元に興味ない!」

といった。


「嘘でしょ!?」

と言いながら、僕の青春を加藤と予想している。


僕は無理やり話をそらした。

「僕としては、加藤の好きな人を知りたいんだけど…」

「あ〜確かに」

「いや、俺は二次元だから。超銀河革命王国……」


うん。何言っているのかわからない。

「とにかく、河井は絶対3次元に好きな人いるって!」


「いないよ!」

僕は3次元を愛するもの…って、今さっきの影響を受けてしまった!?

「僕は2次元なんでな!」

「だったら…」


ん?


「だったらなんで近山さんと近づくの!?」

ああ、これがそうか。そういえば下宮くんはそういう噂があったな。僕としては興味がないけどね。


「家庭科の授業のときとか…」

僕は即座に否定する。


「いや、僕は同じ班の加藤に質問をしていたが?というか、僕は女子と話すのも少ないとお思うんだけど?」

「……」


加藤になぜか冷たい目で見られた。まあ、わかる。こんな事言うのはおかしいと。

「できれば近山さんと関わらないで!」

それは難しいな。どうすればよいのだろうか。

僕がいろいろ考えているうちに野球が終わって日が暮れていた。


「僕は下宮くんの恋を応援しているんだがな…」

「……」


僕は加藤といっしょに帰っていた。

「やっぱり恋をすると色々大変だな。よし、俺は高校行ったらオタクになる!」

「もうオタクだろ(笑)」


まあそうだな。

恋というのは人それぞれで違う。

独占型の人もいるし、開放型の人もいる。

人それぞれでいいと思う。


ただやっぱり恋は難しい。


僕には絶対訪れないなと思った。


ただ僕の頭の中には恋を邪魔したという事実と、悔やみなどのなんとも言えない感情がごちゃまぜになった。


そしてふと思った。




自分が恋したらどうなるのだろうか――




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僕はこの出来事をネット小説に掲載した。僕はこう問い出した。



『あなたの恋とは一体何ですか?誰かの邪魔をしていませんか?』



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