第2話 『傍観』について。
こんにちは。雨宮灯織です。みなさん、『海岸線の灯』、お読みいただけたでしょうか。そのうちの一つ、『傍観』について今回はお話しさせてください。
まず、『傍観』という言葉の意味としては、『手出しや口出しをせず、ただそばで眺めること』ですよね。私が書いた『傍観』のうちに、こんな文章があります。
こんなに人生悩むなら、世界の傍観者でいたかった。
歴史を地球が見てきたように、ただただ静かに未来を眺めてる。
です。何とも壮大ですね。そもそもこの詩は、二ヶ月ほど前にずっと憂鬱な期間が続いていた時に私が思ったことを、詩にしたんです。
こんなに悩んで自暴自棄になっても、死にたいわけじゃない、なぜなら死には痛みがつきものだから(まだ未経験なので予想ですが)。だけど、この世の中に放り出されたとて、いつも悩んでばっかりじゃ生きづらすぎる。そんなことを考えていた時にこう思ったんです。
「その中間、ないかな?」
で、思いついたのが「世界を別世界からただ眺めるだけ、干渉せず、全てが他人事に感じられるような状態になれたらいいな」だったわけです。別に肉体がなくなるわけじゃないし、全部が他人事に思えるはず……! これだ! と思ったのも束の間で、ここで問題が。それが、
「食いたいもん食えない」
だったわけです。それなりに追い詰められてはいたんですが、不思議とまだそういうこと考えられるような呑気さはあったんだなと。詩の中では「そうなっちゃうとクッキー食べれないじゃん」だったと思いますが、私としては「給食のメニューのいずれかに肉類が入っていないとガッカリする」タイプの人間なので、「美味しいお肉が食べれなってしまうのはすごく困る!」と思ったんですよ。何やかんやあって、何とか今の状態まで持ち直しました。
今改めて考えると理由が安直すぎる……。でも、それ以降は頑張っていつも通り学校行って、なんだかんだで楽しいことがいっぱいあったし、憂鬱になりすぎて学校休むという受験生としては致命傷な行為に及ばなかったのはデカいと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。みなさんが好きな料理は何ですか?近いうちにそれを食べるといいと思います。以上、雨宮灯織でした。
【エッセイ】海月のタネ 雨宮 灯織 @hiori_06
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