ざっくりいうと、仕事を辞めて気ままな車旅に出た青年が、とんでもない神さまに真正面からロックオンされてしまったというというお話です。
主要キャラで言うと…
木野ひろき(24)
会社を辞めて日本横断中の青年。
ボロい車・壊れかけのカーナビで旅を続ける、ちょっとツメが甘いけど根はまじめで考えるタイプ。ブロガー。
ヤタガラス(自称・神様の少女)
金糸の髪の13歳くらいのワンピース少女。
見た目は可愛いけれど中身は毒舌寄り。「君の不幸が見たい」と言いつつ、なんだかんだ状況を解説してくれる疫病神ポジション。
この二人のやり取りや関係性が非常に興味深いです。
ネタバレを避けてお話しますが、出逢いを含めてこの二人の関係性がキモになります。
ヤタガラスの正体など気になる点もたくさんありますが、何より、このツンデレ(?)な関係が、人間の心の内面を少しずつ見せていくところがとても良いです。
心温まる話もありますが、それだけじゃないえぐい話もおそらく今後も多く出てくるでしょう。
イメージ的には「夏目友人帳」や「蟲師」、「見える子ちゃん」などがお好きな人には刺さると思いますが、気をつけてほしいのは、「じっくりと読む」こと。
読み流しをすると、この良さが半減してもったいないです。見逃すから。
まだ途中なので核心めいたことは言えませんが、オカルトから人間性が透けて見えるジャンルはweb小説ではまだ少ないかと。
個人的には、アイドルと仲良くなるくだりなど、うらやましい、そういった疑似体験も味あわせてくれます。
これは、長く読まれるべき。
作者さんにも、シリーズものとして長く続けていただくことを個人的には期待しています!