00_02_プロローグ

 突然だが、俺たちの世界は滅びかけている。


わらわたちは破壊神なのじゃー」

「でもって創造神よ。この世界、サクッと壊して創り直すわ。ネリィが飽きちゃったって言うから」



 更に突然だが、俺はこの世界の存亡をかけて、乙女ゲームの世界へと飛ばされた。


「正確には、ゲームの世界観にかなり寄せた異世界よ」

「マリィと頑張って創ったのじゃー」



 ニコニコと満面の笑みを浮かべた、見た目ロリっ子な双子の神様ネリィとマリィは、


「さあ、世界を壊されたくなかったら――」

「妾たちの〝ゴッデス〟を見事クリアしてみせるのじゃー」


 無邪気に、神様然に、俺に無理難題をふっかけてきたのだった。


***


 ……さて、この説明だけではあまりにもダイジェスト。

 読者諸君への不親切が過ぎるだろう。

 しからば、時間をちょっとだけ巻き戻そう。


 事のはじまりは、双子の破壊神にして創造神、ネリィとマリィの姉妹が俺の部屋へと顕現けんげんした、その瞬間までさかのぼる。


 ・

 ・

 ・





==================


始まりました。

記念すべき第1話です。

さあ、ここから……え? これは2話目?


またまたぁ。

プロローグと言ったら第1話目に決まってるじゃないですか。

皆さんおたわむれが好きなんだから。

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