突然の訪問者、サモエドさん

復活

他にも

コロナウィルスが治った葵結（あむ）。特にこれという後遺症もなくやっと日常生活に戻ることが出来た。実紅（みく）も嬉しそうな顔をしていて頭を撫でる。

自然治癒力に感謝しつつも自分の部屋に来て傍にいてくれた実紅（みく）には感謝しても感謝しきれない。そしてお小遣いを持ってペットショップに行って品定めをしている。

店員さんにサモエドに食べさせた方がいいドッグフードを尋ねるとビーフチャーキーを勧められ、理由を聞くと歯を鍛えることも大事だと聞いた。

実紅（みく）には長生きしてもらいたい、だからとビーフチャーキーを買っていつものようにドッグフードと共に混ぜてみた。

嬉しそうにニコニコして食べる様子を見てその姿に葵結（あむ）まで買おが綻んでくる。散歩はよくするけど、他にも公園でボールを投げたりドッグランとかで遊ばせた方がいいのかな。実紅（みく）の顔を見ててそう思った。

せっかくならばとかわいいハーネスを付けて家を飛び出し、まずは近くの公園でボール投げとフリスビーで遊ぼうと決めた。楽しんでくれるかなとドギドキとワクワクしていた。

元気いっぱいの実紅（みく）には物足りなかったのか、何回やっても疲れる気配すら感じない。気がつけば公園に来て数時間経っても元気で、逆に葵結（あむ）の方がバテてしまって家に帰ろうと外したハーネスを再び付けて帰った。

実紅（みく）の顔を見つめると申し訳そうに俯いている。まるで葵結（あむ）ちゃん、ごめんねと言わんばかりに。

パパとママに公園で実紅（みく）とボール投げとフリスビーで遊んでいたが、犬よりも葵結（あむ）の方がバテて帰ってきたと伝えた。

さすがに疲れたからなのか、家に帰ってきて緊張が解（ほぐ）れたからなのかいつもならご飯を食べてから寝るのにスヤスヤと眠りについており、いつでも食べられるように実紅（みく）の傍に置いた。

家族全員でスーパー癒されタイムだねと話しながら実紅（みく）がめいっぱい楽しめるのか、次はドッグランに連れて行ってみようと近くにあるドッグランが出来る場所を探した。

スマホで探していると動物も入店の出来るカフェでドッグランも併設されているお店をバパが探してくれて、ここなら葵結（あむ）もゆっくり出来るよ。そう言って次の週末に行くことに決まった。

カフェに着いて、実紅（みく）をドッグランに向かってハーネスを外して元気いっぱいに走り回っていた。パパが実紅（みく）の様子を見つつ、ママと葵結（あむ）がお店で注文をする。

カフェテラスでランチを食べながら笑顔で走り回り、他の犬とも仲良くしている様子を見ると中々毎日とはいかないにしても月に1回くらいはここに来て際限なく走り回って欲しい。

だが、ここだけでも足りないと感じた時のために次はどうしようかと家族で考えていた。