第4話 能力者

「…俺は、どんな能力を持ってるんだ?」


「まずは、君の家系の話からさせてもらうよ。」


神楽は少し深刻な顔を浮かべて真剣に話し始めた。


「君は…半妖の家系の末裔だよ。その昔、人間の見た目をした妖怪はとても珍しく、"四天王"と呼ばれる妖怪の子孫達が君達の先祖に当たる妖怪なんだ。そして生命が紡がれてく中どこかで、ヒトに恋をした者たちがいた。そして生まれた子どもが半妖...つまりは遺伝子の半分が妖怪で、妖力が少ない分、肉体の耐久性や自我を保つ自立心の強い個体が出来たわけだ。そしてその半妖の子どもが生まれ、そのまた子どもが生まれ、、、って感じで、半妖の子孫がどんどん出来ていった。でも、これは家系によるが、その半妖の子ども達がヒトとの間に子を生んだ回数が多ければ多いほど、妖怪としての遺伝子が薄れていく。だから君のような、肉体の構造や生物的分類ではヒトだが、血肉のみ妖怪の要素を持つ特別な半・半妖が生まれたわけだ。この半・半妖は妖怪としての遺伝子が相当薄れてるから、強力な力を持っている代わりに発現しにくいってわけで...」


話を理解するのが一苦労だったが、ここからもっと深刻な話になる...。

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