第3話 ダルマ

「ヒッヒ!」


屈強な男が突然襲ってくる。神楽の知り合いのようだ。


「おらぁ!!!」


殴りかかってくる男をひらりとかわした俺は男に足を引っ掛けて転ばせた。

その勢いで男は工事中でまだ乾いていないコンクリに半身を突っ込んだ。


事後・・・


「ハッハッハ!なんだそれ"ダルマ"!笑」


「ぐぅ…恥ずかしい!…//」


何があったかと言うと、あの男は神楽と同じ"霊媒者協会"の者らしく、名前をダルマというらしい。俺が能力者(?)だと神楽から知ったダルマは、俺が使と勘違いして腕試しに来たらしい。←いや俺中3・15歳なんだが、


「にしても、 なんであんな体術を使えるんだお前、?」


ダルマがそう聞いてきた。


「あ、あぁ、昔から亡くなった両親の代わりに俺を育ててくれたじいちゃんの教育で、今も鍛えたり、ある程度の格闘術や体術の訓練を続けてるんです。」


「なんかその言い方だと…」


神楽が腑に落ちない顔をしたので、察して答える。


「はい、寿命でじいちゃんは亡くなりました。昨年に…」


「そうか、まぁとりあえず、君がと呼ばれる所以ゆえんを話したほうがよいのかな?…」

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