第五話『アタイ!! オネエサンダー』

「行けェ! 赤い悪魔レッド・アクーマーたちよ!」

「「「血ィーッ! ヨコセッ! コドモノ血ィーッ!!!」」」

 

 サタンの命令通り、ミニスカー・サンタへと突っ込んでくる赤い悪魔レッド・アクーマー軍勢ぐんぜい


「何ヨォ、気持ちが悪いわネェ。小児性愛者エプスタインみたいなこと言って! 性的嗜好しこうは、オトナ同士なら、勝手にすればいい。でもネェ、あんたたち、子供を巻き込むのは……! !」



~♪ プリキ◯ア的カッコカワイイ曲 ♪~



「フッ! 笑わせてくれるわッ! たった一人で、好きにほざくがいいッ! 多勢に無勢よッ! 赤い悪魔レッド・アクーマーたちよッ! 血を根こそぎ吸って、日干し煉瓦レンガの一部にしてしまえ!」

「「「血ィーッ!!!」」」


 赤い悪魔レッド・アクーマーたちが、ミニスカー・サンタを取り囲む!


三太の雷撃サンター・ボルトッ!(全力の裏声)」

 ミニスカー・サンタの毛のはえた太い人差し指から、きらめき。


\バチッ!/


 電圧30,000Vボルト


 が、しかしッ!


 静電気である。


 電流、つまりAアンペアの方が、足りないのだ。


「いっけな〜いッ! 雪車ソリの取手で静電気♪ 気を取り直してもう一度ッ! 食らいなさいッ……三太の雷撃サンター・ボルトッ(重低音)」


\ビリリリィッ!!!/


 ミニスカー・サンタの右手の指先から、太い雷の柱がレーザービームの如く照射。

 同時に、宇宙鹿トナカイの首元から伸びる二本の手綱たづなの、左側が強く引かれる。

 北極側から見て反時計回りに自転することにより……


\ドガガガァッ!!!/


 群れて壁のようになっている赤い悪魔レッド・アクーマーたちを、一網打尽いちもうだじんする! のだが……


 気づけば、赤い悪魔レッドアクーマーの軍勢の第二陣。後方には、第三陣、四、五、六……と、敵は無尽蔵むじんぞうである!


「フハハハ! オカマサンタめッ! 手も足も出まいッ!」

 サタンの嘲笑ちょうしょう


「いや〜んッ! キリがないわァッ! というかッ! せめて、って呼びなさいよネッ! アタイ、これでも階級は"大佐"なんだからネッ! 失礼ヨォッ!?」


 ミニスカー・サンタは、プンスカして全身からピリピリとした電気オネエサンダーを発するのだが、そうしたところで、状況が良くなるわけではない……

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