第4話 【初配信】ぼく、猫ノ宮カフェっす!

【初配信】ぼく、猫ノ宮カフェっす!【Strayworks2期生】

2185人が視聴中:猫ノ宮 カフェ チャンネル登録者数 925人


:楽しみー

:ちょうドタイプの予感

:一発目めちゃ緊張しそう

:可愛いな


目の前に写っている画面には恐ろしい速さで動くチャット欄が見える。


「う、うわぁ......」


今まで麻痺していた緊張や気持ち悪さなどを思い出させてきた。緊張でうまく呂律が回らないし、手もめちゃくちゃ震えてる。喉もめっちゃ乾くし、冷や汗もすごい。


視聴者からの期待が目に見えて不安になってくる。しかし、そんなことを思っても、配信時間は非条理に迫ってくる。


(よし、やるぞ!!)


:お!

:始まる!!

:てか配信OP可愛いな

:待ってましたー


「は、初めましてっす。ぼく猫ノ宮カフェって言います!ってわぁ!?」


:僕っ子きたーー!

:声可愛すぎ!

:最推しです

:結婚しましょう


チャット欄がちょっと話しただけでさっきより倍ぐらいの速さになった。


「ご、ごめんっすけど、チャット欄が速すぎて読めないんで、逐一反応できないかもっす」


まさか初配信でこんなにも人を来てくれるなんて、嬉しい。あの憧れた舞台に立てたと思うとちょっと泣きそう。


:可愛い!

:ちょっと泣いてる?

:全然いいよー

:おけまる


「ちょっと感極まっちゃって、始まるまで不安だったから、まぁ今も不安といえば不安っすけど」


:自分のペースでええよ

:大丈夫!

:ゆっくりでええんよ

:かわもんじゃん


視聴者のみんなが優しすぎる、励ましの声も聞こえるし頑張らなくちゃ。


一呼吸おいて、自身の立ち絵を配信画面に映し出し、事前に考えておいたカンニングペーパーを取り出した。その瞬間コメント欄が加速した。


:かわよ

:服装めっちゃ店員

:髪色綺麗

:可愛すぎ


「改めまして初めまして、ぼくは猫ノ宮カフェっす。街の小さな喫茶店で働いてて、皆さんに癒しを提供したいっす。それにコミュ障なんで、うまく話せる自信ないっすけど、温かい目で見てほしいです!」


:やっぱコミュ障だった笑

:大好き

:これは、、、

:癖ぃぃ!


「よくわかんないっすけど、みんな優しくてよかったっす。じゃあ次は、タグとか決めていくっす、どんなのがいいとかありますか?」


視聴者に案を求めると、想像以上の案が飛んできた。あまりにも数が多く、投票もできそうにないため自分的に良さそうなものを見繕うことにした。


「カフェ友とか可愛いっすね、配信タグとかも、案の量が多いのでこっちで良さそうなやつに決めとくっす」


:おけ!

:コメント多いしな

:「っす」可愛い

:可愛すぎな


「よしっと、では、まとめますね」


決めたタグを画面に表示させる。

ファンネーム→カフェ友 

基本タグ→#猫ノ宮カフェ

配信タグ→#ねこカフェらいぶ

ファンアートタグ→#カフェあーと


「各種タグも決まりましたし、ちょっとぼくの趣味というか特技を見せるっすね」 


:楽しみ!

:どんなの?


「ぼくイラスト描くのが好きで、今まで描いてきたのを見せようと思うっす。あ、あとこの配信のopも自分で描いたっす」


:あれ自分で!?すごすぎ!!

:ハイスペックじゃん

:可愛くて絵も描ける

:天才か?


「そ、そんなに褒められると、こそばゆいっすね......えへへ」


:可愛すぎて死んだ

:尊い

:いいなー


その後も配信は続いた。

自分でその場で絵を描いてみたりして、1時間が経過したところで、配信を閉めた。


「きょ、今日は本当にありがとうございました!これからも、頑張るのでカフェ友のみんなも応援よろしくお願いしますっす!」


:一生の推しです

:おつカフェ

:おつカフェ〜

:全てが可愛い



色々なコメントが流れる中、配信を閉じた。


今日はもう疲れた、同期の配信を見る暇もなく眠りについた。


【初配信】ぼく、猫ノ宮カフェっす!【Strayworks2期生】

1.2万人が視聴中:猫ノ宮 カフェ チャンネル登録者数 3528人





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