物の声が聞こえるという不思議な力を持ちながら周囲から疎まれる事を危惧し、隠している主人公の珠希と、花魁である彼女の元に通う謎めいた常連客である善一。
ある日、彼は珠希を身請けするのですが、その際、彼の秘密を知り、あるお願いをされます。
2章の途中まで拝読しました。
西洋文化が混じってきた頃の和風の世界観で、冒頭は遊郭の怪しげで華やかな雰囲気が、外に出た後は少しずつ他国の文化が入ってきた影響などが感じられて、とてもわくわくします。
登場人物達も個性豊かでとても魅力的で、珠希は強かで芯が通った女性で格好良いですが、年相応の女の子らしい一面もあって可愛らしいですし、善一は飄々としていますがミステリアスな雰囲気もあって、とても素敵です。
そんな二人のやり取りも軽快で、読んでいてとても楽しいです。
2章では可愛らしいキャラクターも登場して、珠希の世界が広がっていく様子が見られて、読んでいてほっこりします。
二人の関係やこの先の展開がどうなっていくのか、とても気になるお話です!