第15話
、、、ヤバいと思った時にはもう既に遅く
南さんの胸に顔面からぶつかる。
『なんだこれ、身体が熱くてたまらない。』
『どうしよう』
新庄さんも居るのに、、、
『こんな姿、新庄さんだけには今、見られたくないのに、、、』そう思っていると、
「皆川さん。しんどいけど、ちょっと我慢ね」
と南さんが俺の耳に耳打ちする。
その声でさえ俺の鼓動はドクンとまた脈打つ。
「んっ。」っと、小さい声が漏れてしまう。
恥ずかしさのあまり、
南さんの胸を掴んで顔を隠す。
ある程度距離のあるみんなには聞こえてないと思うが、
流石に、南さんや新庄さんには聞こえている筈なので、とてつもなく
無性に泣きたくなった。
思い人の前で他の人の声に感じるなんて
最悪の何者でもない。
新庄さんお願いだから、嫌いにならないでと
願わずにはいられなかった。
それから、信じられない程可愛げのない南さんの力で抱き抱えられその場から去った。
その光景を唖然として見ているその他大勢と新庄さんに俺はただ顔を俯かせる事しかできなかった。
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