夢見がち

死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい


「あ……」

 

 目玉がころっと床に転がった。ははははは、なんてなんてなんて醜いんだろうか?かかかか、頭が痛い。

 痒さに勝てず、ボサボサな髪が絡み合う頭皮を掻きむしった。腱は切れ、腕は動かせない。脱力した腕は己の醜さをより一層引き立てた。

 俺はただ窓から見える星空を見つめた。星は希望と一緒で暗いときだからこそ光り輝いて見えるが、希望は星と一緒で遠く手が届かない。眺めることしかできない。それが現実だ。

 イーラ家の教えに従うことでしか俺は生きられない。居場所はイーラ家だ。そこしかないのだからそこで生きるしかないだろ?至極当然なんだ。至極至極至極至極しごくしごしごしごしご死後死後は近い。死んだ――ら生き返る。繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返す。死んで生き返る。死んで生き返る。死んで生き返る。

「ははははははははは……はは!ははは!はは!」

 面白い面白い面白い面白い面白い面白い面白い面白い面白いかな?

 大きな音が鳴った。鉄格子を強く拳で叩く音。時間だ。

 

「時間」


 まず最初に下腹部を殴られた。じたばたと抵抗するも手足は鎖で繋がれているため、無様な醜態を晒すだけの意味のない結果に終わった。歯を抜かれ、爪を剥がされ、指を切られ、耳と目に鼻をそぎおとしてあもらった。痛みと同時にか細く掠れた声で「あ、あああ、あ……」と、衰弱した子犬のような汚らしい声で現実を拒絶した。すると、また下腹部を殴られた。吐瀉物が冷たいコンクリートの床に汚らしく飛び散ら――死んだ。苦痛に顔を歪ませた。

 

「ダッダッダッダ、ズッタズズタズッタズッタ。ズッタズッタズタズタ……ははは」

 とりとりとりとりとりとりとりとりのようなものになりだあまだあたいたいたういたいたい。自由に青空を我が物顔で飛ぶ鳥に。


「やだやだやだやだやだ!!あああああああ」

 死から起きるとそこには正常な体。傷は元通り。憎たらしくまた――繰り返す。目覚めるたびに同じ光景なんだから笑えてくる自分にまた笑う。神はいないのは、いたとしても俺なんかに興味がないのは、明白だった。何度祈っても、懇願してもこの光景が平穏と幸福に包まれた日常に変わることはないのだから――もう笑うしか幸福にはなれないだろ?血反吐を出しながら笑顔で笑った。

「しあわせ」

 あべあべあべこべだ。だぁ!だぁ!だぁいすき!血反吐も涎も血液も大腸も小腸も肝臓も腎臓も心臓も胆汁も、汚れまくったこの肌も、くすんだこの気持ち悪い目も!あはあはあはあはは、もう面白い。体中がむず痒くて今すぐにでも腹をくり抜きたい――背骨を引き抜いてくれよ。

「はは……ははは、はは、はははは。――うぐっ!」

 この苦痛も。

「やめ……」

 この絶望も。

「あー!あー!あー!あーあーあ!あーあー!!」

 この絶え間ない怒りも。

「……」

 この悲しみも。

「はあはあはあ……ははは!はは!ははは!はは!ははは!ははあ!はあはあははあ!はははあ……はあ」

 とめどなく流れる涙。この狂気も。

 全部、俺のせいだ――。

 




 

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