紫髪のホムンクルス
彼女は言葉を発さない。
朝起きると、彼女は自身の夢と共にあなたの側で添い寝していた。
彼女の夢、虹の円環。
天空に円を描く虹。虹に染まる空。
彼女の夢は、それをその目で見る事。
彼女の腕の中で、彼女の選んだプレゼントがある。
あなたへと書かれたプレゼントを開けたあなたが見た物は、虹色のブレスレット。
赤、青、緑、橙、黄、藍、紫の七色のビーズで作られたブレスレットだ。
いつか、本物を見に行こう。
いつか、本物を見つけ出そう。
言葉を発しない彼女からの、応援と励まし、そしてこれからも一緒にいて欲しいというメッセージ。
今日は晴れか、曇りか、雨か、それとも雪か。
いずれにせよ、虹が出たなら嬉しいな。
もし虹が出たのなら、指を差して言おう。
いつかあれが円になった時、あなたと彼女の縁もまた、永遠であったのだと言う事を。
いつまで続く? いつまで続けられる?
わからないけれど、彼女はあなたとなら何処までも歩む。
誰よりも小さいホムンクルスのプレゼントは、大好きなあなたと共に、大好きな夢を追いかけたいというメッセージ。
あなたは彼女と一緒に、歩んでくれるか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます