金髪のホムンクルス

「あ……あ……あ……あ……!」


「……ごめんなさい! その、寝込みを襲おうとしたとかそう言うのじゃなくて……気持ち良さそうに御昼寝なさってたので、この隙にクリスマスプレゼントを、って。だ、だって! 私なんかが渡しても受け取って貰えるかわからないし……受け取って貰えなかったら、立ち直れる自信が無いし……うぅっ、うぅっ」


「本当に、ごめんなさい。じゃ、じゃあ、受け取って貰えますか? これ、何ですけど」


「……はい、剣のネックレス……べ、別に子供っぽいとか、馬鹿にしようとしたんじゃないんです! ただ、これでも一応騎士のホムンクルスなので、なるべく騎士らしい物を、と張り切っていたのですが……は、張り切ってみた、ものの……騎士らしい贈り物って何? って、なっちゃって……それで……あちこちのお店を回って、探して、そしたらそれが凄い気に入っちゃって……これを付けてるあなたを見てみたい、なんて思って……」


「ご、ごご、ごめんなさい! やっぱり子供っぽいっていうか、馬鹿にしてるみたいですよね! そんな気分を害すつもりなんてその、その……本当に……」


「許して、下さるのですか? こんなセンスの欠片もない物を、受け取って頂ける、のですか? へ、へへ……ありがとう、ございます。でもごめんなさい。やっぱり、もっとちゃんとした物がいいです、よね……だから、その……今から買い物に、行きませんか。い、一緒にプレゼント……選んで、欲しいです! それに、今日はカップルばかりだから……一人では、その……えっと……」


「……はい! 二人で、えっと……最高のクリスマスにしましょう、ね!」

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