金髪のホムンクルス
「あ……あ……あ……あ……!」
「……ごめんなさい! その、寝込みを襲おうとしたとかそう言うのじゃなくて……気持ち良さそうに御昼寝なさってたので、この隙にクリスマスプレゼントを、って。だ、だって! 私なんかが渡しても受け取って貰えるかわからないし……受け取って貰えなかったら、立ち直れる自信が無いし……うぅっ、うぅっ」
「本当に、ごめんなさい。じゃ、じゃあ、受け取って貰えますか? これ、何ですけど」
「……はい、剣のネックレス……べ、別に子供っぽいとか、馬鹿にしようとしたんじゃないんです! ただ、これでも一応騎士のホムンクルスなので、なるべく騎士らしい物を、と張り切っていたのですが……は、張り切ってみた、ものの……騎士らしい贈り物って何? って、なっちゃって……それで……あちこちのお店を回って、探して、そしたらそれが凄い気に入っちゃって……これを付けてるあなたを見てみたい、なんて思って……」
「ご、ごご、ごめんなさい! やっぱり子供っぽいっていうか、馬鹿にしてるみたいですよね! そんな気分を害すつもりなんてその、その……本当に……」
「許して、下さるのですか? こんなセンスの欠片もない物を、受け取って頂ける、のですか? へ、へへ……ありがとう、ございます。でもごめんなさい。やっぱり、もっとちゃんとした物がいいです、よね……だから、その……今から買い物に、行きませんか。い、一緒にプレゼント……選んで、欲しいです! それに、今日はカップルばかりだから……一人では、その……えっと……」
「……はい! 二人で、えっと……最高のクリスマスにしましょう、ね!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます