古代最強魔術師が未来でリベンジする話

HARDY

PROLOGUE 〜魔法革命〜




 2900年1月1日24時00分、狂ったパリピどもは、飛び跳ね、訳のわからん記念日 理論で、カップルや夫婦はベットでいちゃついている時だった。突如として世界中に謎の光が空から降り注いだ。




「何だあの光? 」




「おい、あれ流れ星じゃないか? 願い事一緒にしようぜ、舞ちゃん 」




「what a hack!!(何てこった!!) 」




「ママ、僕の部屋に蛍みたいなやつが入って来てるんだけど。てかママたち裸で 


何してんの? 」




 世界中の人々はあますことなく、謎の光を浴び、体の奥深くに眠っていた何かが覚醒する感覚がした。そして一部の子供達は、キスでなく、もっと刺激的な何かにも覚醒するのだった。







 世界中の研究機関で謎の光が研究された結果、人類は魔法が使えるようになったことが判明した。なぜ魔法が使えるようになったのかは今のところわかっていないが、第二次産業革命以来の人類文明の躍進となったことに変わりなかった。そして世界 各国はしのぎけずって、魔法学の研究にいそしむようになった。


 

 そして、その結果、魔法学の研究が発展するにつれて、人類社会はより良くなった一方で、戦争やテロリズムといった人間が持つ負の側面にも大きな影響をもたらす こととなった・・・・・


 


 ◆




 2950年11月7日11時30分東京で、突如として、銃や爆弾を所持した黒い覆面を頭にかぶった男女の魔法師たちが、銀座の歩行者天国、スクランブル交差点、国会議事堂、東京駅構内で同時にテロを起こしたのだ。

 世界中で暗黙の了解となっていた、戦争、テロにおいての魔法使用の制限が破られた瞬間だった。



 運悪くこの時、内閣総理大臣であった鷹司博光たかつかさひろみつ緊急事態条項きんきゅうじたいじょうこうを発動し自衛隊を総動員してこのテロの鎮圧を目指した。



 しかし、同時期にチリ大地震の救援のために自衛隊の魔法師大隊まほうしだいたいを派遣していたため、戦争で使えるほどの上級魔法の使い手は、国内にいなかったのだ。




「こちら、アルファーB。これより上空より空爆を行う。下の状況を求む。」




「こちら地上部隊。空爆ポイントに生存している民間人はいない。空爆を許可す 

る。」




「了解。これより空爆を行う・・・・・・

伝令部、敵の状況は? 」




「・・・・・魔法障壁を展開し・・・・敵の殲滅せんめつに、失敗・・繰り返す敵の殲滅に失敗 」




「・・・・・・・・・・伝令部、次の命令をうわぁ・・・・」




「アルファB、アルファB、アルファB、、、、、クソが」




 魔法にとって、銃、戦車、戦闘機は、ただのおもちゃと変わりないのだとこの時 人類は初めて知ることとなった・・・

 


 自衛隊は懸命に、祖国を守るため戦ったが、それでも戦況はかんばしくなく日本政府は、渋々アメリカ軍の在日魔法師団に援軍を要請するのだった・・・・




 ◆ 




 この事件は日本人にとって思い出したくもない悲惨なテロ事件であるため日本国民の間では、某重大事件ぼうじゅうだいじけんと呼ばれている。



 日本史上、類を見ないテロ事件は7日間も続き、死傷者は15万人以上とされている。そして、テロを起こした者たちは、各国から集められた、魔法の才能があった 孤児の出身であることがわかっているが、日本政府は、孤児であったはずの子供達に一体、どこの誰が魔法を教えたのかを突き止めることはできなかった。また、当然のことながら鷹司博光内閣は、責任をとって総辞職した。

 

 

 この某重大事件の反省を踏まえ、次の内閣では、国内の治安維持のために、ある 魔法師団を作ることとなった。それが躑躅森源吾楼つつじもりげんごろうを最高司令官としたJapan magic police 通称JMP誕生の始まりである。

 


 そして、JMP創設100周年を記念した節目の年に晴れて、躑躅森廉は、JMPの訓練期間を終え、15歳となった。









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