第3話 愛し方

僕は不安だった。

また始まった沙耶との日々の中で、

沙耶への普通じゃない愛情、普通じゃ無い欲求が出てきていた。


今まではある程度なら叶えてくれていた。

けど今は以前よりも深さがある。

度を越している。



だからまた少しずつ塞ぎ込むようになっていった。


でも沙耶はそれに気づいていてある日僕に話した。


「侑くん、逃げないで。」


たった一言。でも彼女は依然とは違っていた。

もう、昔の沙耶ではなかった。



「……」


目線を離してその場から逃げようとすると目の前に来て行く手を阻んだ。


背がほぼ変わらない彼女は僕の目を真っ直ぐに見てくる。



なにか言葉に言い表せない感情が湧いてきて、

たまらず彼女を抱き寄せた。



「…さあや」

「うん」

「前より悪化してるぞ」

「…してないよ。ただ他のひとに出せなかっただけ。」

「…さあやに首輪付けたい。リードも。…でもそんな形式すら要らない気もする。」

「どっちでもいいよ。」


「…」

「…」

「また綺麗になったな。」

「…そう?」

「犯すのが勿体ないくらい」

「……」


「侑くん、ドキドキしてる…」

「……」


抑えられなくて唇を重ねた。


「…あたしが愛おしい?」

「……」


静かに頷くと、彼女は微笑みながら僕の手を下ろした。


彼女はちゃんと分かってくれていた。


「……」

「…ごめん。」

「なんで?何も変わらない。」

「…余裕ないかも」

「おいで?」



僕は甘える様に彼女の耳や首を甘噛みして徐々に愛して行った…。




……最後は上から…強く強く…抱きしめあって一番奥へ。。。






―――――――――疲れ果てた彼女が眠ったあと

またベランダで煙草に火をつけていた。


冷静になりたいのに結局欲に負けてしまう。

もっと、彼女を綺麗にしたい。彼女の色んな顔が見たい。なのに…上手く行かない




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