お題に挑戦『カクヨムコン② 雪』

お題に挑戦『カクヨムコン② 雪』

 皆様、ごきげんよう。

 ♪(作者名)です。


 カクヨムコン応募作品の執筆が忙しいというのに、またもお題が出されるだなんて。

 ええ、やりますとも。やればいいんでしょ。

 人生は挑戦の連続なのです!


 さて、今回のお題は『雪』とのことです。

 早速、我が相棒とでもいうべき、ChatGPT君に定義を聞いてみようと思う。


 (『雪』の定義を教えて)


 ――


 「雪」の定義は、文脈や分野によって少し異なる場合がありますが、一般的には以下のように説明されます。


 <科学的な定義>

 雪とは、大気中の水蒸気が凝結して生成された氷の結晶が地表に降下する現象、またはその氷の結晶そのものを指します。主に次のようなプロセスで発生します。

 1. 水蒸気の凝結と氷晶の形成:大気中の水蒸気が冷却され、氷の結晶を形成。

 2. 結晶の成長:周囲の水蒸気が結晶に付着し、六角形の構造を持つ雪片が成長。

 3. 降下:重力の影響で地表に落下。


 <日常的な定義>

 日常生活では、冬季に空から降る白い物質や、地面を覆う白い層を「雪」と呼びます。また、視覚的に「白い」「冷たい」といった特徴で識別されることが多いです。


 <詩的・比喩的な解釈>

 文学や詩の中では、雪は「純白」「静寂」「はかなさ」などを象徴することがあります。たとえば、雪が降る景色を「静けさ」と結びつけたり、雪解けを「新たな始まり」として捉えたりします。


 <特殊な形態>

 雪にはさまざまな種類や形があります。

 ・粉雪:乾燥した軽い雪。

 ・湿った雪:水分を多く含み、重たい。

 ・霰(あられ)や雹(ひょう):雪とは異なるが、氷晶が成長して地表に落ちたもの。


 どの角度から雪を見るかで、その定義も変わりますね。


 ――


 なるほど、分からん!

 いや、意味は分かるんですよ。ボケ方が分からんのです。


 おそらく、多くの作家先生たちは、雪景色の美しさを表現するような詩的なストーリーを書き上げてくると思うのです。

 ところが、私は詩的な美しい表現なんて全く知らないし、仮に書けたとしても面白いところなんて一切なく、読むだけ時間の無駄というものです。

 せめて、クスッと笑えるところがあれば良いのですが。


 ならば、私の雪に関する思い出でも語ろうと思う。

 幸い、私の田舎は新潟県の山奥にある豪雪地帯なので、圧巻の雪景色なのです。



 ちなみに、どれほど積もるのかというと、1981年から積雪記録を取っているそうですが、1984年には559cmとなったようです。

 二階建ての家の高さが大体6~7mくらいですから、とんでもない高さだということが分かります。


 幼い頃の記憶では、二階は常に雨戸が閉まっているため、昼間でも真っ暗でした。

 雨戸を開けたとしても、窓を開けたら雪の壁なので危険なのです。もし崩れたらえらいことになりますからね。


 家が完全に雪で覆われているため、玄関まで雪で階段を作る必要があります。当然凍っているので非常に危険です。

 また、とにかく雪が降るので、頻繁に雪下ろしをする必要もあります。

 これはかなりの重労働なので転落死される方が多く、危険な作業となります。

 雪で家が囲まれているため、梯子は下からではなく横から伸ばす形でかけるのです。梯子を横に移動するのって、すごく怖いみたいです。


 さて、雪に囲まれているということは、氷に囲まれているようなものなので、非常に寒いのです。

 母が言うには、『冷蔵庫とは冷やすためのものというより、凍らないために入れるためのもの』なのだそう。

 ちなみに、凍らせたいものがあれば、家の周りの雪に埋めればよいそうです。


 外も大変です。

 幹線道路以外は雪かきがされませんので、道が分かりません。

 ただ、電柱があるので、なんとな~く分かるような感じです。

 場所によっては電線に手が届く場所や、電柱のてっぺんが見えるところもあったように記憶しています。

 もし急に吹雪いたら、どこにいるのか分からなくなります。



 こんな大変なところなのですが、良いところもあるのです。

 湧き水とご飯が非常に美味しいことです。


 魚沼産『こしひかり』といえば、最高レベルで美味しいお米と言われていますが、同じ『こしひかり』でも産地が違うと味が全然違います。

 これは水の違いだとされていて、豪雪地帯は微生物などに分解された枯れ葉の上に雪が降りますから、栄養の豊富な雪解け水が田に流れ込むのです。

 また、湧き水もすごく美味しいのです。雪解け水が豊富なので、あちこちで湧き出しているのですが、夏場でもキンキンに冷えていて、水道水とは全く違う味わいです。


 この湧き水と最高の米で炊いたご飯は絶品です。

 ご飯をおかずにご飯が食べられるレベルです。



 祖父がまだ生きていた頃、家族会議でこんな議題が上がりました。


「山欲しい人いる?」


 祖父が地図と権利書を開いて、そう言いました。

 唐突にとんでもない単語が飛び出してきたので、面食らう私。


 祖父は結構大きな山を所有していたので、毎年固定資産税を払っていたのです。

 でも、こんな豪雪地帯だから、簡単に行ける訳でもないのです。

 あと、熊も出ます。


 結局、誰も手を挙げなかったので、山は市に寄付することとなりました。

 山には、神社(祠?)があったのですが、この管理も市が引き継いでくれるということで無事に解決しました。

 日本中に『所有者が分からない山』があるらしいですが、きちんと管理してほしいものですね。



 さて、そんな豪雪地帯の母と結婚したのは、どういう訳か鹿児島の男でした。

 雪が積もるのを見たことがなかったらしく、積もった雪の上ではしゃぎまわり、雪を食べだしたところで母に叱られていました。

 父には滅多に怒らない母でしたが、このときばかりは『雪を舐めるな!』と本気で怒鳴っていました。

 同様の理由で広瀬香美の歌にも怒ってたような気がします。浮かれすぎだそうです。


 その怒りは、ほとんどの人に通じないんだろうけども。

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