ifs「 」短編story集

空猫 海徒

ifs1「ifだよね…?」

♪♪~♪ー


朝、目覚めのアラームが鳴り響く…


自分「朝、か……ねむぅ…」


そうしてそのまま寝転がってぼーっと

していると一階の方から足音が近付いてきた


どっとっと、トントン…ガチャ…キー…


自分「母さん…」


次に口を開いた母の発言に眠気が吹き飛ぶ


自分「そ、そうだったぁ!!」


(まずい、完全にやっちゃった!!)


自分は急いで支度を済ませる


ダッタッタ……ガチャッ


お母さん「ちょっと~、朝ごはんは?」


自分「時間ないからパス~…」


そう言うとすぐダッシュで家から割と近い

最寄り駅に向かった


ガヤガヤ…


はぁはぁはぁ…


自分「間に合った~……って」


自分(今日はなんでこんなに混んでるの!?)


シュー…スー…カチャ…


(はっ…とにかく乗らないと…きゃっ!)


自分「いったーぃ…」


自分(みんなも乗るのに必死すぎ……!)


自分「無い…確かバックに

結んでた体育祭のハチマキがない…」


その時…


スッ


自分(ドキッ…)


今無くして探してたハチマキを

持った大きな手が自分の前にスっと

差し出された


男の人「これ落としてったの君じゃない?」


車内アナウンス「まもなく~、次の駅に

到着します、揺れにご注意下さい…」


自分「あのっ…」


ガタンッ


男の人「うわっ!」


ドンッ


自分「はっ…///」


(ドキドキドキドキドキド…ヂリリリ

リリ カチャ…)


僕「はぁ…夢か…」


シャカシャカシャカシャカ…


僕(変な夢だったな~…さては実家の妹がこの前見せてくれた少女漫画の影響かな?…多分…)


キュッ ジャーー…パシャ パシャ …


キュッ


朝の歯磨きと洗顔を済ますと

顔の水気をタオルで取る


ぱっ ぱっ


僕「ふぅ……よし!」


ガチャ …


僕(今日も頑張りますか!)


そしていつも通り僕は駅に向かって歩く



ガヤガヤガヤ…


僕(ん〜、今日やけに混んでるな~…

帰りは空いてると良いけど…)


シューー……


僕(電車きたけどこれは降りるのも大変だな~)


スー カシャ(扉が開く音)


すると何ががヒラリ


僕(ん?なんだろ?)


それは僕の靴の上に降ってきた


僕(リボン……?)


手に取って確かめる…


僕(いや、リボンと言うよりハチマキか…

そういえばこの時期学生は体育祭が

あったっけ…あ、やば、乗らないと!)


シュー カチャ(扉が閉まる音)


僕(セーフ…何となく持ってきちゃったけど

このハチマキ降ってきたタイミング的にあの子だよね…多分…)


僕は辺りを見渡す


居た!


申し訳なさそうに人の間を抜けると

その子にハチマキを差し出した


女の子「あっ!」


僕「ごめん びっくりさせたね、多分なんだけどハチマキ、落としていかなかった?」


その女の子は少し驚き、恥ずかしそうに

何かを言おうとしてる


車内アナウンス「まもなく~次の駅に到着~

揺れにご注意下さい…」


彼女が何か伝えようとしてる事に気付く


女の子「あのっ…!」


ガタンッ


ガヤガヤガヤ…ガッ


瞬間周りの動く人に僕は突き飛ばされた


僕「うわっ!」


ドンッ………


女の子(はっ…///)


(……………まじかよ)

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