一生涯

ぜっぴん

一生涯

 この世には知らないこと、身に降らないことのほうが多い。たとえば宇宙の果てにある星の光は私の一生のうちついぞ地球に届くことはない。私がもし不老不死を達成しても、地球が死ぬまでに届いてくれなくては私はその光を観られない。物を知ろうとすることは、光を迎えに行くというのに等しい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

一生涯 ぜっぴん @zebu20

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る