第7話 詰まったときにどうするか

 多くの人が小説を執筆するうえで詰まってしまうこと。大まかに分けて2パターンがあると思います。


 一つはシナリオ展開は思いついているけれど、面白いところと面白いところの間である「繋ぎ」が思いつかないこと。


 例えば高校に通っている主人公が「ヒロインに告白」してから「初デート」に持って行くまでの「繋ぎ」。


 「告白」シーンと「初デート」のシーンは思いついているけれど、その間どんな展開で2つをつなげていけばいいのか。


 主人公が家で感傷に浸っているシーンとか、告白の後に初デートの日時を相談するシーンとか、こういう所で「どう書いたらいいんだろう……」と詰まってしまうことが(私自身は)よくあります。


 なんか若干例えが悪かった気がします。「告白」と「初デート」なら普通にぶち切りしても割と小説的にはつながるかもしれませんね。


 こういう時はまず書けるところから書いていって、「繋ぎ」の部分は最小限でとどめてどんどん書き進めていきましょう。


 最悪ぶち切りでもストーリーに矛盾などの問題が生じなければ、一旦それで投稿してみるのも手です。


 さすがにそれはできないという人は、一度ひと塊が完成してから見直していくことで、よし自然で読みやすい「繋ぎ」が書けるようになっていくと思います。


 これはまあ慣れていけば何とかなるものかもしれません。



 問題なのは「そもそもストーリー展開が思いつかない」ということではないでしょうか。


 こういった場合の対処法は2つしかありません。


 『頭を使うか、頭を使わないか(byローランド)。』


 まず頭を使う方のやり方ですが、これはプロでもよく使う方法があります。

 それは2つ以上の異なるキーワードを織り交ぜること。


①まずパッと思いつく小説の舞台をあげていきます。

 家 学校 公園 職場 警察署 遊園地 病院 工場 テレビ局 Hなお店…… 


②そして次に、それとは全然関係なく様々な役職をあげていきます。

 主婦 子ども 学生 公務員 警察官 医者 芸人 占い師 セクシー女優……


③さらにさらに、シチュエーションも色々書き出していきましょう。

 喧嘩 筋トレ 取材 漫才 撮影 勉強 逮捕 料理 仕事 肝試し キス……


 ……失礼、少し私の趣味が出すぎました。


 とりあえず思いつく舞台、役職、シチュエーションを書き出していってみてください。

 書き終わったらぼんやりそれを眺めてみましょう……


 例えば子どもがセクシー女優に対して社会見学の取材をする、なんてシチュエーションはどうでしょうか?


 内容はまだ見えてこないですが、何か面白そうな絵が見えてきませんか?

 見えてこない? ああそうですか……


 もう一つの対処法、頭を使わない方は、ただ何も考えないこと。


 案外いいネタというのは何も考えていないか、別の事に熱中しているときに思い付いたりするものです。


 私はよく川沿いまで散歩に行って、そこでカフェオレを飲んでいる間にいいネタやシナリオ展開が思いついたりしますね。


 どれだけ面白いシナリオを考え着いたとしても、それだけで10万字突っ走れることはまあないでしょう。


 ネタに詰まるのはあなたの発想力が貧相だからではありません。

 プロの作家や経妊さんでも陥ってしまう大きな壁なのです。


 思いつかなくてもあまり気負い過ぎることなく、ドンと構えていればいつかいい話がふってきますよ。

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