失われたもの
ホノスズメ
よくよく考える
いまという時代、もっともここ数年でなにかが失われていっているように感ぜられる。
時折そんなことがふと頭をよぎり、原因を探しても見つからず、結局あたまの未解決保管庫にお蔵入りとなる。
でも、新しい制度や輝かしい進展のニュースを目にすると、やっぱりどこか寂しい。
学校ではパソコンが支給され、世間のコミュニケーションの手段はいずれ仮想空間に飲み込まれる……予感がした。
本屋は減り、シャッターを下ろす店は今も増えている。
国の未来を語ろうとする人も減り、いまではユーチューブやゲームの話が大部分を占める。
わたしは見ている。なにかが廃れ、不可解で歪なものが生まれ続けているいまを。
なにひとつ確かなことがわからないのに喉が詰まる。
失われたもの ホノスズメ @rurunome
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。失われたものの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
近況ノート
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます