2,魔法少女の世界

前回までのあらすじ①


ラン

 「どっかで聞いたことのあるようなありきたりなRPG勇者ゲームの世界で、異世界から道の侵略者が現れた!! 日本からテンプレのような転生をしてこの世界を守っていた勇者はピンチに陥り、めそめそ情けなく泣きじゃくれていた。そのとき現れたのは、数々の異世界を渡り歩く風来坊であるナイスガイ、『将星 ラン』だった!!!」



幸助

 「ありきたりな世界ってなんだよ……つか俺がそんなめそめそ泣いているシーンなんてないぞ!!」



ラン

 「勝手に入って来んなようるさい。こうほざいているコイツはその世界でたまたま手に入れたチート性能を鼻にかけて使っていた勇者『西野 幸助』。仲間を攫われてその鼻をへし折られてかわいそうなほど号泣していたのを見かねた紳士の俺は、仕方な~くコイツの仲間を助け出して勇気づけてあげたんだ。


 そしたら調子に乗った幸助は、何とこれまでいた仲間をあっさり見限って俺にゴマを擦り無理矢理旅仲間に入って次の異世界に向かって行ったのだった!!」



幸助

 「だから話を勝手に脚色するな!! こっちは三人に一生のお別れ覚悟で話を付けて来たんだぞ!! 挙げ句お前がその気になればいつでも帰れることが分かったし完全なやり損だよ」



ラン

 「とまあ少々どころかかなり先走りの目立つ危ないテンプレ勇者を引き連れて俺達は次の世界に向かって行くのでした。さてここからどうなるか第二章!!」



幸助

 「テンプレ付けなくてイイだろ!!」



ラン

 「いちいちやかましいんだよ……」

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