メガネちゃんリミテッド。〜鏡の国からこんにちは〜
猫野 尻尾
第1話:コンビニに現れた女子高生。
すいません、またヒロインが女子高生、しかも年の差カップルってパターン
です・・・一応、漫画やアニメにできそうな話にしようかと思いまして。
僕の名前は「
ある非番の日、俺は買いそびれたモノを買いにコンビニに入った。
コンビニには客は僕一人。
で、ついでにトイレを借り、用を足して店内に出て戻って来ると店の中の様子が
変だった。
なにが変って?・・・レジの前に目無し帽を被った男だか女だかが、レジの中の
お姉さんに刃物を突きつけて、すごい剣幕で脅していた。
およよなコンビニ強盗だ。
僕は警官、市民の安全を守るのが仕事・・・だから目無し帽の強盗犯に向かって
言葉で威嚇した。
武田鉄矢さんばりに・・・。
「おい、こら!!・・・そこのヤツ・・・レジから離れなさい!!」
「ん〜?なんだと?・・・若造は引っ込んでろ、怪我したくなかったらな」
「僕は警察だ・・・おとなしく僕の指示にしたがいたまえよ!!」
「ありきたりなセリフ言いやがって・・・クソおまわりが・・・」
「お前を先に刺してやろうか」
そう言って男は僕に向かってきた。
こんな経験始めてな僕は、ちょっとパニクって後ずさりした。
なにビビってんだ・・・強盗犯逮捕の絶好のチャンスじゃないか、勇気出せ。
でも体が動かない・・・万事休す。
その時だった。
いきなりコンビニのドアが開いて誰かが勢い良く入って来たと思ったら
そのコンビニ強盗を僕の目の前で回し蹴りでもって瞬きする間もなく一撃で
倒してしまった。
短いスカートからパンツ丸見えだった。
え?女子高生?
それは、あっと言う間の出来事。
「あなた大丈夫ですか?」
その女子高生は僕に向かって笑顔でそう言った。
年格好は中学生じゃないことは分かる・・・やっぱり高校生だ。
この近郊の高校では見たことのない制服をその子は着ていた。
髪はピンクにショート、で同じくピンクの丸メガネをかけていた。
「大丈夫ですか?」
「あ、はい大丈夫です・・・ありがとうございます、あの僕は派出所の警官で
「
「そう、まけないさん・・・よろしくね、じゃ〜丁度よかった・・・この
コンビニ強盗さん、あなたに預けますから
「じゃ〜これで」
そう言うなり女子高生は、あっと言う間にコンビニからいなくなった。
なんだ?・・・なにが起きた?・・・あの子は誰?・・・何者?
最近の女子高生ってあんなに強いのか?
結局、僕は欲しいモノを買い忘れたまま、曙署に連絡してパトカーを一台
回してもらった。
そのコンビニ強盗事件以来、僕はあの女子高生のことがずっと気になっていた。
忘れられない出来事だったからだ。
だけどあんな偶然に女子高生と巡り会うことなんかもうないって思ってた。
なんだけど・・・僕は、またあの女子高生と遭遇する事件に巻き込まれることに
なった。
その日も非番だった。
彼女もいない僕は、暇つぶしに総合博物館へ恐竜展が開催されていたので、ひとり
で見に行った。
本物そっくりの作り物の恐竜をひととおり見て、パンフレットなんか見ながら、
さあ帰ろうと思った時、会場内から女性の悲鳴が聞こえた。
何事かと思って急いで悲鳴がしたほうに走った。
見るとそこに女性が一人倒れていて、人だかりができて誰かがまた悲鳴をあげた。
倒れた女性のすぐそばに一人の男が立っていて手に刃物を持っていた。
すぐに女性が刺されたんだって思った。
すると男は我に返ったのか、周りを見て刃物を振り回して威嚇し始めた。
「お、おまえらもこの女みたいになりたくなかったら・・・どけ!!散れ」
男女の縺れか?・・・大概の犯罪は男女の縺れか、はたまた金銭トラブル。
僕は殺傷事件に遭遇してしまった。
ここは警官としての職務を全うしなければ・・・市民を守らねば、そう思って
動こうとしたが、目の前の犯人を怒らせたら、元も子もない。
どうしようか思案してた時だった。
また、あのコンビニで体験した出来事の再現みたいなことが起こった。
そう女子高生・・・いきなりコンビニにで見た女子高生が現れて、やっぱり犯人を
一撃で倒してしまった。
制服のスカートを、ひるがえして。
(あ、あの子だ・・・間違いない・・・けどなんで?、なんでここにいるんだ)
(今回こそ、あの子の正体を知りたい・・・捕まえて話が聞きたい、彼女が消える
前に・・・)
つづく。
メガネちゃんリミテッド。〜鏡の国からこんにちは〜 猫野 尻尾 @amanotenshi
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