第4話
うっすら何かが見える。これは人の影?いや、あれは…なんだろう。分からない。
分からないものだらけの中で、躰をまさぐられる感覚がまた襲ってきた。
なんだ、なんだ、これはなんだ。分からない、でもなんだか心地いい。でも恥ずかしい。なんだ、なんだ、この感覚はなんだ。何故分からないのだろうか。意味が、頭が、ついて行かない。
困惑し始めたそこで、うちは起きた。今度ははっきりと内容を覚えていた。
「よし、日記に書こう。」
そう言って、うちは日記に全部書き記した。
文字に起こせば、自分に何をされていたかわかるだろうと思って、書き記した。
書き終えた後、読んでみても分からない。
でも書き続ければ何が見えるはずだ。そう思って、また明日も書こうと思った。
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