第4話 怪物の初めてのボス
ボスとはその名の通りダンジョンにおいて他の魔物とは一線を画す存在のことであるまたボスはダンジョンの最下層にしかおらず特別な存在であることがわかるそして今から戦おうとしているのがホブゴブリンと言うゴブリンの進化種である。
ゴブリンとはかけ離れた体格をしており成人男性ぐらいの身長でさらには筋肉も結構モリモリでなおかつ身体強化と言う魔法を使ってくる初心者ダンジョンとは思えぬような強さをしているため初心者の最初の関門としてよく知られているというかこいつを倒さないと他のボスに挑めないのだホブゴブリンは他のダンジョンでもやっていけるかを示す指標みたいなものだからだこのボスの魔石を提出してからがいっぱしの探索者と言えるだろう。
そして今俺はそのボス部屋の前で並んでいる。
ボス部屋は一つしかないのでこうやって他の探索者が並んでいるところに並ばなきゃいけない。
そうやって考え事をして待っていると俺の番が来たようだ。
(よし!いっちょどんなもんかやったりますかぁ!)
俺がこいつの力を手に入れれば結構戦闘の幅が広がると思うんだよなぁまず狙いは身体強化が使えるようになることだまたその他のスキルも使えるようになるからホブゴブリンを食えばだいぶ戦力になるだろう。
俺はワクワクしながらボス部屋の扉を開いた。
「ここがボス部屋かぁ?あんまし他の部屋と変わんねぇな?」
そこは9✕9✕5メートルぐらいの形の部屋でいつものごとく光源もないのに明るく光っている部屋だった。
そこの真ん中にたたずんでいるのは成人男性ぐらいの身長に緑色の肌をした生物ホブゴブリンが静かに待っていた。
「おいおい、コイツは強そうじゃねぇ〜か滾るぜェ!」
相手はこちらに気づくと戦闘態勢に入り不敵な笑みを浮かべながらこちらにゆっくり近づいていく俺も相手に向かってゆっくり近づいていくそうしてお互いの距離が1メートル前後になったとき相手のホブゴブリンがゴブリンのときとは段違いのスピードの左拳で顔面に殴りかかってくるだが
「これぐらいのスピードならよぉ…武術やってる人間様のほうがまだ強いぜぇ!」
「グギャッ!!」
俺はそれを右に少しずれることで避けてその隙に相手の顎めがけてアッパーを放つ
相手の顎が跳ね上がり体がふらついているようだ
ふらついた体を押さえてホブゴブリンはすぐに戦闘態勢に戻り俺を睨みつけるように見てきた
「グギャグギャ!」
そしてホブゴブリンは何かを唱え後淡い光に包まれれ俺を睨みつけながら勝ち目はなくなったなと言わんばかりの表情を浮かべるとてもうざい腹立つコロしてぇ
そうしてホブゴブリンはそのままさっきとは段違いのスピードでこちらに迫ってくる右ストレートをぶっ放してくる
「うおッ!これはなかなかやばいじゃねぇーか!前言撤回お前人間様より強いわ!!」
この攻撃は避けきれねぇ!と思ったその時頭にどう避ければいいかどうしたら攻撃が可能か頭に浮かんできた。
(ん?なんだかの感覚あ、これが直感ってやつか
なるほどなぁ!スキルは伊達じゃねぇな!)
俺はそれに従いギリギリ相手のパンチが当たりそうなところで斜め後ろに下がり相手の顎にガゼルパンチをおみまいする。グシャッっという音とともに相手が叫ぶ
「グギャャャ!!」
相手は相当痛かったようで床にのたうち回っている
(今がチャンスだな!ラストスパートだ!ついでにあのスキルも使っとくか?)
俺は勢いよく息を吸い込み憧れの怪物をイメージして大きな声を出す。
「グオオォォォォオー!!!」
そうすると相手のホブゴブリンが床にのたうち回っていたにも関わらずピタリとその動きが止み硬直しているようだった。
その隙に俺は相手体の頭を中心に蹴っては殴りを繰り返した。
それを続けていると硬直が解けたあとも次第に力がなくなっていきやがて死に絶えた。
そうしたら部屋の中央からポンッと音とともに宝箱が現れたさらに自分の体が少し熱くなったどうやらレベルアップしたようだ
「ふぅ~直感スキルがなきゃやばかったなぁまぁいい経験になっただろだがメインデッシュはここからなんだよなぁ!よし食うか!」
俺はレベルアップと宝箱そっちのけで怪物化を使用しスライムになってホブゴブリンを食い始める。
「ゴボゴボ(なかなかでかいから進まないなぁ)」
ゴブリンとは違い体が多きいホブゴブリンはなかなか食うのが大変だったじわじわとその身を侵食するように食っていった結果ちゃんと食えたようだ
(よしいっちょ変身してみるか!)
「ゴボゴボ(怪物化!)」
みるみるうちに身長は高くなりホブゴブリンの姿になった。
(おぉ!すっげぇやっぱいつでも感動するわこれはでなになに?こいつのスキルわっと身体強化と体術かそんなスキルは多くないんだなぁ体術は持っているしなだがこの身体強化を手に入れたからこれでセより怪物らしい動きができるようになるだろう!
1回身体強化使ってみるか使い方は本能でわかるしな)
(身体強化!)
そ念じて体に魔力を体の隅々に流すそうしているうちに体が淡い光りに包まれる
(お?これは成功っぽいなよし動いてみるか)
俺はダンジョン内を駆け回りもときにパンチやキックを交えながら全力疾走していた。
(なんだコレ!最高じゃねぇか! コイツはアタリだ!てかめちゃくちゃ楽しい今までの身体能力の2倍はあるぞ!?そして意外にも俺の魔力が多いのか知らんがまたまだ使えそうな気がするそう言えば魔石とかも吸収してたからなのかもしれない)
魔石は魔物の体内にあるもので人間とは違いそこから魔力を循環させ魔法などを使う
なのでその部分を吸収したからこそ魔力が増えたのではないかと思っている。
「まぁそれはよぉ検証だなぁよしそうと決まればもう一回並ぶかあいつら食ったからかしらんけど腹が減らねぇんだよなぁあ、そう言えば宝箱忘れてた」
俺は宝箱に近寄り中身を確認する。
(まぁ宝箱と行っても木でできたそんな豪華なものでもなさそうだがなぁ何が入ってるんだ?)
宝箱の中身は初級ポーションとスキルオーブだった
スキルオーブとは文字通り使うとスキルを取得できるすごいーオーブなのだ。
またレア度も高く高値で取引されている。
(おいおいポーションはわかるがこの木の箱からスキルオーブが出るなんてな!ついてるぜほんとによぉこのスキルもらってから付いてることばかりだぜぇそしてこのスキルオーブはなんだ?ふむふむこれは腕力強化か!アタリだこれに身体強化を合わせたらもっと強くなるってことか!クククッ楽しくなってきたぁ!確かこれも念じればスキル取得ができるんだよな?)
(取得!)
スキルオーブは溶けてなくなるように消えていった。
(これで取得できたはずステータス!)
道長恭介 20歳 レベル4
【スキル】
・直感レベル1
・咆哮レベル1
・体術レベル2
・腕力強化レベル1
【ユニークスキル】
・怪物化レベル1
(よし取得してるな!ふぅ~とりあえず一回外出るか待ってる奴らもいるだろうからなぁっとその前に解除だけしとかねぇとな)
そう言って俺はもう一度ホブゴブリンと戦う為にボス部屋をあとにするのであった。
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